平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!先週から風邪で寝込んでおりました...
みなさまもお体にはお気を付けください。
少し時間が経ってしまいましたが、4日に行われたNARGP2015の模様をリポートします。
ちなみに...
こんな大事な日なのにカメラを忘れてしまいまして、フリーアナウンサーの原山実子さんに画像協力いただきました。
原山さん、ありがとうございますO(-人-)O
【年度代表馬:ハッピースプリント】
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森下淳平調教師
「2014年は受賞することができなかったので、2015年は受賞できてホッとしています。
うちに入厩してきた頃から精神的にすごく成熟していて、利口な馬でした。
もともと大人びていた馬なので、そこが強みの一つだと思います。
年齢を重ねて体質が強くなり、より強い調教ができるようになってきたし、使ったあとの反動も少なくなって来ました。
今年、来年と、さらに上のレベルで戦っていきたいと思います。
去年を振り返ると、かしわ記念と帝王賞は満足いくデキで出走させることができました。
その後、夏の放牧明けに調子を上げていくのに時間が掛かってしまいました。
南部杯はあまりいい状態ではなかったのですが、その後短期間に上向いてくれて、JBCは感触以上にいいレース内容でした。
そこからチャンピオンズカップに向かうプランもありましたが、浦和記念に出走することになって、力を出せる状態で出走させることができました。
完璧とまではいかなくても、満足のいくシーズンだったと思います。
今後の課題としては、JRAの一線級の馬たちを負かすためには、キツいペースで先行して、前目で追走していけないと。
勝負所でもっと手応えよく行けるようにしていきたいです。
去年からその辺りの改善に取り組んでいるので、今年はもっと進化できるようがんばります。
今後のローテーションは、春はかしわ記念から帝王賞が目標です。
その前に一度使えればとも思いますが、冬の疲れがまだ残っているので、状況を見て直行になるかもしれません」
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宮崎光行騎手
「こんなに強い馬に乗せていただいて、とても光栄です。
再び年度代表馬になれて、とても嬉しいです。
かしわ記念では久しぶりに乗せてもらいましたが、小回りのマイルなので先行したいと思っていました。
気合をつけても掛からない馬だし、とても乗りやすいです。
欲を言えばもう少し前向きになって欲しいですけど。
浦和記念はGIに比べると楽なメンバーだったので、ここでは勝たないと行けないと思っていました。
結果を出すことができてホッとしています」
【最優秀勝利回数調教師:角田輝也調教師】
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角田輝也調教師
「この賞を獲ることができて、嬉しい限りです。
名古屋からこの賞を獲れて、とても光栄に思っています。
前回受賞した時に、この場で言ったのですが、「記録を狙うためには無理をしないといけない、それは競走馬にとってはあまりいいことではない」ということです。
この5年間、賞を獲ることよりも自然体でがんばることを心掛けました。
もちろん、やれることは全部やりながらの自然体です。
でも去年の10月頃に地元の馬主さんから、「名古屋・笠松を盛り上げるため、なんとか賞を獲ってくれ」とハッパを掛けられて。
それで、よし!がんばろうという気持ちになりました。
馬たち、スタッフ、オーナーが一丸となって獲れた賞です。本当に感謝しています。
僕がというよりも、スタッフ一人一人が調教師であるよう馬を取り扱っています。
僕はそれを管理しているだけで。
そのチームワークが一番だと思っています。
1月はスロースタートになってしまいましたが、馬たちに無理をさせたくないというのもあります。
うちで管理している馬たちは全馬健康で、オーナーの喜ぶ笑顔が見られるように今年もがんばります」
【最優秀賞金収得調教師:小久保智調教師】
「賞を獲れたことはとても嬉しいです。
応援してくれたオーナーや、たくさんの愛馬たちのおかげです。
オーナーの勝ちたい気持ちを受けて、愛馬に接しています。
預かっている馬の質を考えると、このくらいは勝たないとと思っています。
(昨年は東京ダービー制覇)浦和でも勝てると自分に言い聞かせていました。
これで南関東4場で競馬できるなと思います。
まだまだ、地方からJRAや世界にという目標を見るとまだまだだなと。
ラッキープリンスは東京ダービーにすべてを集めたので、その後リズムを崩していますが、必ず復活させます。
JRAと何が違うのか、日々研究し努力していきます。
今年の目標は、出るレースすべていい形で勝つこと。
ラッキープリンスは一度素の状態に戻して、馬が何を求めているか見極めているところです。
アンサンブルライフは体の割にまだ成長途上なので、ダービーに目標を定めて、その先のことも考えていきます」
今日は高知競馬場で、黒船賞選定競走である『黒潮スプリンターズカップ』が行われます!
*31日高知 第7R『黒潮スプリンターズカップ』 1300m 18:10発走*
本命にしたのはマウンテンダイヤです。
現在の高知ナンバー1はサクラシャイニーですが、この馬が2番手争いを制したと言っても過言ではないでしょう。
昨年の夏くらいまではエプソムアーロンに敵いませんでしたが、徐々に差が詰まって来てここ2戦は逆転。
特に、前走の『大高坂賞』では珍しく中団からとなりましたが、内から伸びてエプソムアーロンを捉えて2着を確保。
元来逃げ馬であるのに、差しの競馬ができたことはレースの幅が大きく広がったと感じました。
サクラシャイニーがいないここは、負けられない戦いです。
対抗はエプソムアーロン。
これまでならば文句なしに本命にしていた馬ですが、一時期の絶対王者という雰囲気が薄れてしまいました。
昨秋から地元重賞で負け続けていることがとても気になり...
さすがに12歳を迎えて、全盛期の強さを期待するのは酷かなとも思います。
しかし、高いレベルで勝負できることは証明済み。
『大高坂賞』ではサクラシャイニーを追いかけて脚を使ってしまった分、最後は差されてしまいましたから、自分のペースで動けるここは、この馬らしい強い競馬ができるかもしれません。
2頭が抜けた存在だと感じている分、3番手以降の評価が難しいのですが...
こちらも地元高知のスクワドロンにしました。
JRA2勝から高知に移籍。3戦してパーフェクト連対中です。
ここ2戦は本当に強い内容で連勝。前に行けるスピードがあるし、内からでも抜け出せる勝負根性の持ち主。
タイム的な比較でも十分通用するので、このメンバー相手にどこまで戦えるか楽しみです。
遠征馬の中では、兵庫のエーシングリズリーに注目しています。
兵庫に移籍してからの6戦はすべて馬券圏内で、安定して力を発揮することができる馬。
好位に行ける脚があるし、高知の馬場は合いそうです。
◎7、マウンテンダイヤ
〇5、エプソムアーロン
▲12、スクワドロン
△3、エーシングリズリー
△8、メイショウパーシー
今年最初のJpnI川崎記念で、ホッコータルマエが史上初のG1・10勝を達成しました!
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昨年の秋はなかなか勝ち切れませんでしたが、この日はサウンドトゥルーの猛追を抑えて見事な勝利でした。
幸英明騎手
「本当に10勝するのに時間が掛かってしまいました。
僕はいつもウイニングランしないんですけど、テンションが上がってしてしまいました(笑)。
レースは前の方でと思いながら、サウンドトゥルーをずっと気にしながら乗っていました。
向正面で内からいつもよりも早めに上がって来たので、遅れないように行きました。
手応えは十分だったし、最後までしっかりと走ってくれました。
G1・10勝できて嬉しいですし、ホッとしています。
弱点のない馬で、すべてにおいて高いレベルを持っている馬です。
これからもっと勝利を重ねていけるようにがんばります。
10勝を待っていてくれた方、やっと達成できました。
本当にありがとうございました!」
西浦勝一調教師
「やっとここまで来られました。
応援してくれたファンの方々に感謝しています。
秋は10勝という数字が頭から離れず、なんとか早くという気持ちが強かったです。
力はあるのに勝ち切れなくて、もどかしいレースが続いていました。
この馬には本当に頭が下がる想いです。
戦うたびに状態が上がって行くし、レースに向かって行く気持ちも強くて、いつもいい状態で挑めます。
レースは幸くんが馬を信じて焦ることなく乗ってくれました。
ちょうどいいタイミングで進めてくれて、安心して見ていられました。
最後は詰め寄られましたが、タルマエを信じて『がんばれがんばれ』と思っていました。
この後はドバイ遠征を予定しています。
去年よりいい成績を挙げてリベンジしたいです」
そして惜しくも2着だったサウンドトゥルー。
素晴らしい末脚を見せてくれましたが、アタマ差及ばずでした。
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大野拓弥騎手
「道中は思い通りに運べたし、追走も楽にできました。
直線では交わしそうな手応えだったんですけど、並んでからタルマエの渋太さがすごかったです」
3着は牝馬アムールブリエががんばりました!
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濱中俊騎手
「上位2頭は牡馬一線級の強い馬たちですから、その馬たちを相手によくがんばってくれましたね。
距離は長ければ長いほどいいです」
4着マイネルバイカ
柴田大知騎手
「がんばっているし、力は出し切れたと思います。
最後3着に残りたかったです...。悔しいですね。
ミルコに突かれたり、楽な展開ではなかったです。このメンバーなので、やっぱり甘くないですね。
でもこの馬もどこかで大きいところ獲れると思います」
10着パッションダンス
ミルコ・デムーロ騎手
「ダメでした...。スタートも良かったし、いいポジションに行けたんですけど、向正面で手応えがなくなってしまいました。
それがダートのせいなのかはわからないです」
本日は笠松競馬場で、3歳馬の戦い『ゴールドジュニア』が行われます!
*28日笠松 第10R『ゴールドジュニア』 1600m 15:55発走*
北陸・東海・近畿交流ということで、金沢から2頭、兵庫から2頭の遠征馬を迎えて戦います。
その中で本命にしたのは兵庫からの遠征馬メジャースピリット。
門別デビュー組で、兵庫に移籍して2勝を挙げ、今回初めての重賞に挑戦します。
特にここ4戦はものすごく成績が安定して、大きな成長が伺えます。
4戦2勝2着2回で、負けた相手は園田クイーンセレクションを制したスマイルプロバイドですから、胸を張れる内容です。
前走は3歳1組で、外2番手追走から、3,4コーナーでは逃げた馬との一騎打ちの様相でしたが、直線で力強く伸びて勝利。
レースが上手だし、本当に力を付けて来ましたね。
今回のメンバー相手にどのくらい戦えるか楽しみです。
対抗は地元笠松のハイジャ。
笠松では5戦4勝2着1回とパーフェクト連対中。
前走は押してハナに行き、最後は詰め寄られたもののよく踏ん張りました。
この時期の3歳馬ですから地元で戦えることは大きいし、ぜひとも地元の意地を見せて欲しいです。
金沢からの遠征馬ブライトエンプレスは、兼六園ジュニアカップをクビ差で制した馬です。
ここまで7戦5勝を誇り、レースぶりからも高い勝負根性が伺えます。
今回は初めての遠征で牡馬相手とハードルは高いですが、すんなりと先手が取れれば十分勝負できるのではないでしょうか。
兵庫のもう1頭エイシンシンタにも注目。
前走は外枠から中団に付けましたが、勝負所で前について行けずに9着と失速してしまいました...。
しかし、楽にいい位置に付けられればそこから渋太い脚を使ってくれる馬です。
スムーズに流れにのれれば面白いと思っています。
◎7、メジャースピリット
〇10、ハイジャ
▲3、ブライトエンプレス
△4、エイシンシンタ
昨日川崎競馬場で行われた、第14回佐々木竹見カップジョッキーズグランプリ。
今年も中央・地方のトップジョッキーが顔を揃え、華やかな雰囲気に包まれました。
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前段左から、兵庫・川原正一騎手、佐賀・山口勲騎手、JRA栗東・ミルコ・デムーロ騎手、佐々木竹見さん、川崎・山崎誠士騎手、JRA美浦・戸崎圭太騎手、川崎・町田直希騎手
後段左から、大井・矢野貴之騎手、大井・真島大輔騎手、船橋・森泰斗騎手、名古屋・安部幸夫騎手、岩手・村上忍騎手、高知・赤岡修次騎手、浦和・繁田健一騎手、船橋・左海誠二騎手
その中でも一番の注目は、初出場となるミルコ・デムーロ騎手。
紹介式でも一際大きな声援を浴びていました。
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この勝負服は、今回デムーロ騎手がデザインしたオリジナルの勝負服。
イタリアでは幸運のシンボルとされているてんとう虫をイメージしたそう。
普段から、腹帯やアンダーシャツなどにてんとう虫マークを付けているデムーロ騎手。
可愛らしいデザインで、とても似合っていました。
そしてレースは白熱した戦いが繰り広げられました!
第1戦を制したのは、今回初参戦の大井・矢野貴之騎手。
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矢野貴之騎手
「初めてだったのでビビってましたが(笑)、レースに行っちゃえばいつも通り乗ることができました。
どんなレースでもできる馬なので特には決めつけず、流れの中で思い通りの競馬をすることができました。本当に馬ががんばってくれましたね。勝てて嬉しいです」
1着:矢野貴之騎手
2着:戸崎圭太騎手
3着:左海誠二騎手
4着:森泰斗騎手
5着:真島大輔騎手
続く第2戦は直線大接戦となりましたが、ミルコ・デムーロ騎手がハナ差で勝利!
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ミルコ・デムーロ騎手
「ずっといい手応えで、初めての2100mも最後までよくがんばってくれました。ハナ差でしたが、差し切ったのはわかりました。
さすがネオユニヴァース産駒ですね!ハートが大きいです」
1着:ミルコ・デムーロ騎手
2着:真島大輔騎手
3着:安部幸夫騎手
4着:山口勲騎手
5着:戸崎圭太騎手
ということで、なんとここで前代未聞のことが起こりました!
ミルコ・デムーロ騎手(1着・8着)と真島大輔騎手(5着・2着)と戸崎圭太騎手(2着・5着)の3人が、60ポイントで並んでしまったのです。
規定では、最終レースの上位着順が上、となっていますので、第2戦の結果から、
1位:ミルコ・デムーロ騎手
2位:真島大輔騎手
3位:戸崎圭太騎手
となりました。
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ミルコ・デムーロ騎手
「とても嬉しいです。
去年JRAのジョッキーになって、今回みなさんに会えて嬉しいです。
いい馬に乗せてもらって、ホント良かったです。
幸運のてんとう虫で勝てたし、誕生日と同じ11番でした。ラッキーでしたね」
真島大輔騎手
「嬉しいですし、すごい騎手の中で戦ってとても勉強になりました。
同ポイントだったということで、第2戦は大きいハナ差でした...。
去年は、毎年そうなんですけどいい馬に乗せてもらっているので、今年はリーディングを意識してがんばります」
戸崎圭太騎手
「同じ得点で3位ということで悔しいです...。賞金が大きく違うので(笑)。
スーパージョッキーが集まった中で戦えて嬉しかったですし、また来年もここに来たいです。次は表彰台の真ん中に立ちたいです!」
第14回佐々木竹見カップを終えて、佐々木竹見さんは、
「素晴らしいレースでした。どの騎手も上手に乗っていましたが、デムーロさんはさすがですね。第2戦では外に出さずにずっと我慢していて、それが最後の伸びに繋がったんだと思います。来年の戦いも楽しみですね」
と仰っていました。
毎年のことですが、トップジョッキーたちの戦いは本当に面白いです!!
恒例の竹見さんコスプレ誘導馬も盛り上げてくれましたよ♪
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