本日は佐賀競馬場にて、3歳重賞『飛燕賞』が行われます!
*21日佐賀 第11R『飛燕賞』 1800m 17:40発走*
昨日からの雨で馬場は不良。
もともと先行有利の佐賀ですが、より前有利のスピード競馬になりそうです。
メンバー的に見ると、牝馬ドンプリムローズ vs 牡馬サプールの2強の戦いになるのではないでしょうか。
どちらも重賞を勝ってここに挑んでいますが、本命にしたのはドンプリムローズです。
門別デビュー馬で、3戦して勝利を挙げられなかったものの、新天地の佐賀に移籍して5連勝!
特にここ3戦は重賞を連勝中で、現在佐賀の3歳を引っ張る存在です。
前走の花吹雪賞では、2番手からの競馬でしっかりと折り合い、直線は4頭の叩き合いを制しての勝利。
好位に行ける脚があるし、叩き合いで抜かせない勝負根性もある馬です。
今回のメンバーは負かしている馬が多く、ここも連勝濃厚と見ています。
対抗はサプール。
こちらも門別デビュー組で、1勝して佐賀に移籍。
佐賀初勝利までは4戦を要しましたが、そこから3連勝中と勢いがあります。
前走の背振山賞では、追って2番手に付けると、スローペースにも上手に対応してしっかりと折り合い、向正面から先頭に並びかけて直線突き放すという王道の競馬で勝利。
少し頭が高いような走りで、まだまだ成長の余地はありますが、このメンバーならば十分勝ち負けでしょう。
3番手からの評価が難しいところですが...
ドンブルーローズが気になります。
門別→南関東→佐賀と移籍してきた馬で、前走は移籍初戦の背振山賞をサプールの2着に踏ん張りました。
スタートから押してハナに行き、早い段階からサプールに並ばれる厳しい展開の中、よく粘ったと思います。
佐賀2戦目で慣れも見込めるし、重賞で上位に活躍できる馬だと思っています。
前走はJRA挑戦で初の遠征を経験したソウダイショウ。
13着に負けはしたものの、この時期に強い馬と戦って揉まれることは大きな財産になります。
唯一の勝ち星が九州ジュニアチャンピオンであり、6着までほとんど差のないところを豪快に差し切りました。
混戦になった時には怖い存在です。
◎2、ドンプリムローズ
〇10、サプール
▲11、ドンブルーローズ
△4、ソウダイショウ
△5、マイゴルゴンゾーラ
明日は名古屋競馬場で、北陸・東海・近畿地区交流『梅見月杯』が行われます!
*19日名古屋 第10R『梅見月杯』 1900m 16:05発走*
兵庫から4頭の遠征馬が参戦し、迎え撃つ東海勢は7頭。計11頭で争われます。
まず本命にしたのは、地元名古屋のサイモンロード。
梅見月杯では、2013年からなんと3連覇を果たしているのです!
今年8歳ということで、全盛期の輝きとまではいかないものの、普段はダートグレード戦線を戦っているだけに、地方馬のみのレースになればそのスピードは健在です。
いい枠に入ったし、今年も先手を取ってこの馬らしいスピード競馬を見せて欲しいです。
対抗は、兵庫の看板馬エーシンクリアー。
梅見月杯は3年連続の参戦となり、2014年は3着、2015年は4着と、いまひとつ勝ち切れていません。
しかし、長年兵庫のトップホースとして君臨している実力は本物で、大きく崩れることはない信頼性があります。
前走の新春賞では2着に敗れたものの、58キロを背負って自分から動く強いレースぶり。
内からすくわれたものの、この馬の実力は示したと思います。
今回のメンバーならば、力上位は明らか。
兵庫代表として好勝負を期待しています。
地元名古屋のピースフルリバティにも注目。
名古屋生え抜き馬で、使いながら少しずつ力を付けて来ました。
まだ重賞には手が届かないものの、昨秋からはA1でも勝利を挙げるようになりました。
前走のガーネットオープンでは、長くいい脚を使って2着以下に4馬身の差を付けて勝利。
今のこの馬ならば、重賞でも十分戦えると思います。
安定勢力のメモリージルバは大外枠に入りました。
展開に合わせて好位からでも中団からでも競馬ができる馬。
7歳になった今年は2連勝を飾って絶好調。
このメンバー相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみです。
◎3、サイモンロード
〇10、エーシンクリアー
▲5、ピースフルリバティ
△11、メモリージルバ
△2、サウスウインド
【優秀女性騎手賞:木之前葵騎手】
木之前葵騎手
「初めて受賞できてとても嬉しいです。
1年目は右も左もわからず、先輩たちにいろいろ教えてもらいながら乗っていましたが、2年目は少しわかって来て、多少ですが馬の上で余裕が出て来たかなと思います。
でもまだまだで、怒られて泣きながら乗っていることも多かったです(苦笑)。
去年は3年目で、馬に乗るのが本当に楽しくて楽しくて。
調教中は辛いこともありますが、その辛さがあってこそ、勝った時にかけがえのない喜びに感じます。
去年はいろいろな経験をさせてもらいましたが、新人王で1勝できて嬉しかったです。
同期の2人がやりあっていたので、しめしめと思っていました。
ポイントで2位だったのは悔しいですが、勝てたことが嬉しかったです。
イギリス遠征は、けっこう急で自分でもびっくりしたんですけど、まさか勝てるとは思いませんでした。
時差ボケもあって体調は万全ではなかったのですが、リラックスして馬に乗ることが出来ました。
ここで勝ったことでアブダビにも行けて、本当に貴重な経験になりました。
また機会があれば、ぜひ海外に行ってみたいです。
今年の目標は、後悔しないレースをすることです。
相手や人気馬をちゃんと見て、冷静にレースできるようになりたいです」
【優秀女性騎手賞:別府真衣騎手】
別府真衣騎手
「7度目の受賞ということで、とても嬉しいです。
2014年は獲ることができなくてとても悔しかったので、また受賞することができて良かったです。
去年は自分なりに、自分らしく乗れたかなと思います。
海外に行ってから少しリズムを崩してしまっていて、去年の前半はまだ引きずっていたんですけど、後半になってすごくいい流れになりました。
今年もこの流れに乗ってがんばります。
ただ、たくさんいい馬に乗せてもらったのに、まだまだ取りこぼしも多いので、納得いく結果を出しているわけではありません。
もっと力を付けて勝ちたいです。
目標は、やはり女性騎手最多勝利の宮下瞳さんです。
意識はしていますが、それよりも目の前の1つ1つを大切にしていきたいです。
敵は自分自身なので。
まずはケガなく、1つでも多くかって、去年よりもさらに上を目指します!」
【優秀新人騎手賞:中島龍也騎手】
「本当は昨年獲りたかったんですけど、先輩に獲られてしまったので、2年目も諦めずに「絶対新人賞を獲る!」という気持ちでがんばりました。
1年目からいい馬に乗せていただいて、減量もきいていたのでたくさん勝つことができました。
でも減量が減っていって、後半はあまり振るわなくなってしまいました。
2年目は前年を上回るように周りにアピールしながら、その先に繋がって行くように心がけました。
2年間あっという間でしたが、振り返ってみるといろいろなことがありましたね。
家族がとても喜んでくれて、ジョッキーになって本当に良かったと思っています。
金沢はこれから開幕するので、新しい年がどうなるのかとても楽しみです。
目標はリーディングを獲ることです。
重賞も勝ちたいし、去年以上の成績を挙げたいです。
まずはコツコツ小さいことからクリアして、周りに認めてもらえる騎手になりたいです」
本日は佐賀競馬場で、ダートグレード『佐賀記念』が行われます!
*11日佐賀 第10R『佐賀記念』 2000m 16:30発走*
ダートグレード戦線の新興勢力といっていいメンバーが集まって、比較検討が難しいながら面白い戦いになりそうです。
その中で、本命にしたのはマイネルバイカです。
白山大賞典、ベテルギウスステークスと連勝し、一気に株を上げました。
前走の川崎記念は4着ですが、スタート直後に隊列が決まる直前にパッションダンスに競り掛けられ、なかなか厳しい展開の中、よく踏ん張ったと思います。
楽にいい位置が取れれば、本当に渋太く粘るようになりました。
今年7歳になりましたが、ここにきて本格化と言っていいでしょう。
今回は先行有利な佐賀で、枠もバツグンのところに入りました。
先手を奪ってこの馬の流れで進むのではないでしょうか。
対抗は昨年の覇者マイネルクロップです。
昨年は接戦でこのレースを制し、続くマーチステークスも連勝して勢いに乗りました。
ただ、その後の成績が振るわず、レース内容もかなり物足りない状態が続いています。
夏場は体調がイマイチだったということで、寒くなってからの上がり目に期待していますが、前走まではその兆しなし...
初タイトルを掴んだ佐賀で、替わり身を期待しています。
三番手評価はクリノスターオー。
平安ステークス、シリウスステークス、アンタレスステークスを勝っており、このメンバーに入ったら実績的に一番でしょう。
ただ...
この馬も最近のレースぶりがちょっと物足りないのです。
前に行って渋太くいい脚を使うだけに、佐賀でもう一度きっかけを掴んでくれたらと思います。
前走で準オープン勝ちを果たしたマイネルバウンスにも注目しています。
中団から末脚勝負の馬ですが、地方交流ならばもう少しいい位置で競馬できるはず。
しかも、騎乗するのは佐賀競馬場で生まれ育った川田騎手。
JRAでも絶好調ですが、地元戦はとにかく強いので、ノーマークは危険です。
◎2、マイネルバイカ
〇8、マイネルクロップ
▲3、クリノスターオー
△9、マイネルバウンス
△11、ストロングサウザー
【最優秀勝利回数騎手賞&最優秀賞金収得騎手賞:森泰斗騎手】
森泰斗騎手
「全国リーディングは目標にしていたことなので、この場に立ててホッとしています。
南関東は開催日数が多いのに、2014年は全国リーディングが獲れなくて情けなかったです。
いい馬にたくさん乗せていただいて、愛馬たちや乗せてくれたみなさんのお蔭です。
本当に感謝しています。
自分がエースになったとは思っていません。
まだまだ未熟なので、技術を磨いていきたいです。
この賞を励みに、さらにがんばります。
開催日数が多く、体力的にも精神的にもキツイこともありますが、まずは健康管理が第一ですね。
そして、関係者の方々とのコミュニケーションを大切にしていきたいです。
賞金に関しては...あんまりピンとこないです。
毎日をこなすのに必死で、1年通したらこういう結果になってました。
自分にはこの仕事しかないので、必死にやってダメなら諦めようと思った時期もありました。
ただ、本気で一生懸命はやっていなかった気がするので、その辺りから真剣にやってみて、自分のできることを精一杯やってみようと思ったんです。
それが、年々たくさんの方が応援してくれるようになって、今に繋がっているんだと思います。
去年は自分のことで精一杯でしたけど、後輩たちを背中で引っ張って行くことも大事な仕事なので、これから意識していこうと思います。
今年の目標は300勝することです。
去年ギリギリ達成できなかったので、今年はぜひ達成して全国リーディングも獲りたいです。
あとはやっぱり、南関東で戦っている以上、東京ダービーを獲りたいです!」
【最優秀勝率騎手賞&ベストフェアプレイ賞:山口勲騎手】
「去年結果を残すことができて、自分としてもとても励みになります。
大事にしているのは人間関係ですね。関係者との繋がりがとても重要ですから。
勝つことができるのは、がんばってくれる馬と関係者のお蔭です。
騎手は乗せてもらわないと仕事ができないですから。
ベストフェアプレイ賞はとても嬉しいですね。
制裁なしで2つも賞が獲れたことが、とにかく嬉しいです。
体は今のところまったく問題ないので、これからも1つ1つ大事に乗って、勝率を上げ、制裁なしでいきたいです」
【特別賞:安部幸夫騎手】
安部幸夫騎手
「去年3000勝を達成した時は、自分では知らなくて(笑)、レースから上がってきて周りから聞きました。
去年東海2位になれたのは、たくさんのいい馬に乗せてもらえたお蔭です。もっと勝ちたかったですね。
今年はリーディングを獲るつもりでがんばります。
名古屋と笠松に毎日乗って、リーディング目指してがんばります!」
【最優秀勝率調教師:柏原誠路調教師】
「2年ぶり3度目の受賞ということで、このような素晴らしい賞を3度も受賞させていただき、大変光栄に思います。
全国1位はとても嬉しいことですが、一昨年ここに来た時にもっと成績を上げたいと言っていたのに、後退してしまいました...。
気持ちを前向きに保ってやっていますが、難しい面もありますね。
園田は7段階のクラス分けにしているので、連勝し続けることが難しいんです。
永遠に成績を保つのは難しいですし、勝率もまだまだ物足りないです。
競走馬たちは、人間でいうと幼稚園児のような感じですから、毎日話しかけています。
周りからみたら、「ちょっとアノ人...」と思われるかもしれませんが(笑)、独り言が多いですね。
常にリーディングを目指していて、そのための課題をクリアしていきたいと考えています。
あと、まだ重賞を勝っていないので、そこも狙っていきたいです」