昨日の佐賀記念、マイネルクロップとソリタリーキングの壮絶な叩き合いとなり、見事マイネルクロップがハナ差で制しました!
本当に見ごたえのあるいいレースでしたね。
マイネルクロップと丹内騎手にとって、嬉しい初重賞制覇となりました☆
口取り写真の時にはちょっとバタついてやんちゃしてましたが、レースは砂を被っても我慢できるし、馬と馬の間も割っていけるし、並んだら抜かせない勝負根性があるし...
本当にパーフェクトな強さです!
顔立ちも仕草も可愛いし、ダート界の新たなスター誕生です☆
丹内祐次騎手
「佐賀は初めてですが、大好きになりました!勝てて本当に嬉しいです。
道中はいい位置が取れたし、3コーナーで前を射程圏に入れて、4コーナー先頭というイメージで乗りました。
相手も渋太かったですけど、最後もう一度差し返してくれて...。よく頑張ってくれましたね。
今年に入ってから強さが増してますけど、もっともっと強くなる馬だと思っています。初めて重賞を勝たせてもらって感謝しているし、これからも一緒に頑張っていきたいです」
飯田雄三調教師
「道中は窮屈な位置でしたけど、なんとか出せて、よく頑張ってくれましたね。一度前に出られたけど、もう一度差し返してくれましたから。ここに来て、本当に力を付けてます。
今までは使いたいレースを使えなかったんですけど、これで賞金を加算出来たので、使いたいレースと馬の状態を見て挑めるのが大きいですね。これからもダートの重賞戦線を戦って行きたいです」
まだまだ強くなりそうなマイネルクロップ。
今後の活躍も楽しみです♪
今回マイネルクロップがこのレースに出走出来たのは、ダートグレードの選定規定が今年から変わったから。
これまでの賞金加算計算の出場枠と、新たに直近の賞金計算出場枠が出来たことで、ベテラン勢と新興勢力の戦いが実現しました。
これからのダートグレード戦線は、さらに面白くなりそうですね!!
いよいよ、地方競馬応援プロジェクトがスタートしました!
『オッズパーク地方競馬応援プロジェクト』とは、
オッズ・パーク株式会社は、地方競馬が抱える様々な課題に貢献するため「オッズパーク地方競馬応援プロジェクト」をスタートしました。第1弾として、地方競馬が抱える課題の一つである馬資源減少の対策として、株式会社グリーンファーム愛馬会との共同企画により、地方競馬向け競走馬ファンドを開始致しました。
ということで、地方競馬向け競走馬ファンドが始まったのです。
まず第一弾は、現2歳の4頭。
この4頭は、昨年のオータムセールで取引成立したため、わたしも現地で取材して来ました。
きちんとした立ち写真は、グリーンファームさんのHPでどうぞ☆
まず1頭目に落札されたのは...
トップアサーティンの2013
父バトルプラン
母トップアサーティン
生産牧場:出口牧場
♂ 栗毛
兵庫・田中範雄厩舎所属
栗毛が日の光を浴びて、ピカピカでした☆
馬体展示でも終始おだやかで、お客さんのリクエストで歩きを見てもらう時も、とても素直に指示に従っていましたよ。
現在の様子はグリーンファームさんのHPで確認することが出来ますが、1月下旬よりBTCでの調教が始まったそうです!
このまま順調に行けば、4月に園田入厩、5月の新馬戦に使えればとのこと。2月7日時点での馬体重は456キロですから、調教が進むと同時に筋肉量も増していくのではないでしょうか♪
2頭目に落札されたのは、カジノドライヴ産駒のメジロジェンダーの2013。
メジロジェンダーの2013
父カジノドライヴ
母メジロジェンダー
生産牧場:レイクヴィラファーム
栗毛 ♀
名古屋・角田輝也厩舎所属
この世代が初年度産駒となる、カジノドライヴ産駒です!
1歳の時点でかなり大きく、遠くから見ても惚れ惚れするような馬体でした。
風になびくタテガミがまた、かっこいいです♪
こちらも瞳が澄んでいて、とても素直な印象。
すでに名古屋の丸野騎手が牧場へ駆けつけ、調教を付けたそう。ダイナミックな走りということですが、2月2日時点で515キロですから、ダートにピッタリの力強い女の子に成長するのではないでしょうか。
3頭目は、クイーンオブハルカの2013。こちらも栗毛の女の子です。
クイーンオブハルカの2013
父スパイキュール
母クイーンオブハルカ
生産牧場:前谷武志
兵庫・田中道夫厩舎所属
身長は少し低めだったのですが、体つきは丸みを帯びていて素晴らしかったです!
BTCでの調教はすでに始まっているし、なんと坂路も走っているそうですよ。かなり早い仕上がりになるのではないでしょうか。
上から目線の視線が、とても可愛かったです☆
早く園田競馬場で見てみたいですね!
そして4頭目が、スペシャルウィークの女の子、ギプス2013です。
ギプス2013
父スペシャルウィーク
母ギプス
生産牧場:スイートファーム
♀ 鹿毛
佐賀・東眞市厩舎所属
体つきはまだ小さかったのですが、コンパクトにまとまっていて、軽やかな足取りでした。
クイーンオブハルカの2013とペアで調教を行っているそうですが、こちらはなんと!2月中に佐賀への入厩を予定しているそう。
見て下さい!この澄んだ瞳を。
彼女はサラブレッドだけど馬づらではなく小顔で、気品あるお嬢様風の顔つきです。
調教も進んでいるようですから、どんな風に成長しているか楽しみですね♪
ということで、今後もこのブログでは4頭の成長を追いかけて行きたいと思います!!
競走馬ファンドの魅力は、1頭の馬のデビュー前からの成長過程が見られること。この4頭がどんな風に成長して、新馬戦を迎え、初勝利を挙げて...
考えただけでワクワクします♪
まずは、とにかく無事に、ケガなく順調に行って欲しい...
これからも、4頭の成長をお楽しみに☆
明日は佐賀競馬場で、真冬のダートグレード『佐賀記念』がおこなわれます!
*10日佐賀 第10R『佐賀記念』2000m 16:35発走*
今年はかなり難しいメンバー構成です。
どの馬も一長一短あって、軸にするのが難しいのですが...
本命にしたのは、ダノンカモンです。
今回優先したのはジョッキー!
佐賀競馬場生まれ佐賀競馬場育ちの川田将雅騎手が騎乗するということで、アドバンテージはあると思います。
ダノンカモンは、左回りの直線長いコースがベストだとは思いますが、右の小回りの名古屋競馬場でも頑張っているだけに、その底力は侮れません。
大型馬で、どうしてもコーナーで置かれてしまうのですが、前半楽にいい位置に付けられるならば、十分勝負圏内と考えます。
対抗は、今回は初めての地方挑戦となるリキサンステルス。
5勝すべてが東京競馬場ですから、こちらも左の直線長いコースがベストでしょう。
しかし、10月の準オープン戦では軽く押しただけで3番手に行けたし、ロングスパートで力強く勝利しました。
佐賀でのレースはいかに前半いい位置取りを取るかということと、コーナーでスパート出来るかの2点。
この馬にとっては初めての条件になりますが、なんとかこなしてくれるのではないかと思います。
三番手には、地元佐賀のプルーフポジティブを推します。
中央時代は1000万条件で頭打ちと、ここに入ったらかなり厳しいとは思うのですが、この馬はスタートが上手でダッシュも付くので、超先行有利な佐賀競馬場にはぴったりです!
前走の重賞『鶴見岳賞』でも、地元では力が違い過ぎるし、佐賀の新しい総大将として一矢報いて欲しいです。
能力的には相当高いと思われるマイネルクロップは、初めての佐賀競馬場という意味で少し印を下げました。
ただし、前々走は中団待機から直線外に出してよく伸びたし、前走の『東海ステークス』も7着とはいえ2着とはほとんど差がありません。今後重賞でも活躍してくれそうですね。
ただ、初めての佐賀となると、相当強いか、相当器用かのどちらかが必要だと考えているので、今回は4番手評価にしました。
◎5.ダノンカモン
〇2.リキサンステルス
▲7.プルーフポジティブ
△8.マイネルクロップ
△3.リワードレブロン
☆9、ソリタリーキング
それでは調教師編いってみましょう!
まずは235勝を挙げて全国リーディングとなった、高知の雑賀正光調教師。この賞を受賞するのは4年連続!もうすっかりお馴染みですね。
【最優秀勝利回数調教師】
雑賀正光調教師
「4年連続でこの賞をいただきまして、とても嬉しいです。
去年の最初はちょっとキツくて、この賞を獲るのは無理かなと思った時期もありました。自分のことよりも、所属の永森大智を育てたいという気持ちが強かったんですけど、それが終盤に成功して、一気に上手くなりましたね。
馬たちが本当に頑張って走ってくれましたし、馬とファンの方々に背中を押してもらいました。今年は、今牧場で休養しているグランシュヴァリエとエプソムアーロンが帰って来たら、盤石の布陣になります。2頭とも牧場でしっかりと休養を取っているので、戻って来るのが楽しみです。数字的な目標は...、それを口にすると自分自身が苦しくなるので(苦笑)、とにかく精一杯頑張ります!」
最優秀勝率調教師賞を受賞したのは、名古屋の川西調教師。38.9%という素晴らしい数字を残しました!
【最優秀勝率調教師賞】
【4歳以上最優秀牝馬】ピッチシフター
川西毅調教師
「2年ぶり3度目の受賞ということで、非常に光栄です。ただ、一昨年よりも出走回数が減っているのが心残りですね。出走回数を増やして、勝率も上げたいです。出走回数が少ないということは、預けて下さったオーナーに迷惑を掛けているということですから、本当に申し訳ないです。去年は重賞を9勝させてもらってまずまずですけど、いつも目標に置いているのが、年間重賞10勝、収得賞金1億円です。今年もそこを目指していきたいです。
ピッチシフターは去年も本当に頑張ってくれましたね。ただ去年はJBCの頃には体調が下降気味になってしまって...。やっぱり地方競馬の人間としては、JBCを最大の目標にしていますから、今年はそこで一番いいパフォーマンスが出来るようにしたいです。現時点では、今年1年で現役生活は最後と考えていますので、今年はぜひともダートグレードのタイトルが獲りたいです!今は岩手の遠野にあるグランド牧場で英気を養っているので、馬の様子を見て、3月か4月に復帰したいと思います。
グランダム・ジャパン2歳シーズンの女王となったジュエルクイーンは、うちに来てからまだ2戦で、力はかなりあるんですけど把握し切れていない部分があります。大井の年末のレース(東京2歳優駿牝馬5着)もしっくり来なかったし、前走(ゴールドジュニア)も勝ったには勝ったけど、底力で押し切ってくれた感じで...。いろいろ探っている中で、オーナーとも相談して、一度JRAの芝を使ってみようということになりました。2月14日のクイーンカップに向けて調整を進めています。
僕自身としてのタイトルも大事ですけど、年度代表馬を受賞してここに来ている方もいるわけじゃないですか。すごく憧れますね。来年は年度代表馬でこの場に立ちたいです」
堂々の年度代表馬を受賞したサミットストーン☆
浦和記念を内から差し切り、年末の東京大賞典では強豪相手に3着と頑張ってくれました!地方の総大将として、今年の活躍も楽しみです。
【年度代表馬】サミットストーン
矢野義幸調教師
「何と言ったらいいのか...。大変嬉しく思っています。こういう賞は、毎年川島正行先生がもらっていて、自分にとっては雲の上のことのように思っていました。まさか自分がこういった賞をいただけるとは思わなかったです。
サミットストーンは、ちょうど去年の今ごろにうちに来て、最初は南関東のオープンではちょっと足りないのかな、という感じでした。それが、3月のダイオライト記念(3着)の頃からダートグレードでもやれるかなという手応えを掴みました。スタッフ、オーナー、そして馬たちが一生懸命頑張ってくれたおかげで、今日ここに立つことが出来ました。
他の馬と同じように育てて来たんですけど、この馬は寒い時期はあんまり良くないのかもしれません。もともと右の腰に不安のある馬で、冬場はどうしても体が硬くなるんですよ。春になると徐々にほぐれてくるので。体重は、最初の頃は重いのかなと思っていましたけど、それが身になってさらにパワーアップしてくれました。まだ良くなる伸びしろはあると思います。今年はもっと頑張ってやらないといけないなと思っています。
今年初戦の川崎記念(2着)でもよく頑張ってくれましたね。東京大賞典(3着)の時の差が、ちょっとだけ縮まった気がしています。使った後の方が元気がいいんですよ。次はダイオライト記念を目指しているので、またいい状態で挑めるよう頑張ります」
石崎駿騎手
「去年のダイオライト記念の頃は、正直ダートグレードだとどうかなと思っていましたけど、返し馬で跨ったら背中もいい感じでしたし、レースでは思った以上にいい走りを見せてくれました。どんどん状態が良くなって行くのを感じましたし、右腰の弱いところもまだあるんですけど、改善に向かっているのが強くなった要因だと思います。ダートグレードでも十分戦えるので、今年も頑張ります」
続いては、最優秀賞金収得調教師賞を受賞した、浦和の小久保調教師。ジャジャウマナラシが兵庫ジュニアグランプリを快勝!サトノタイガーもJBCスプリントであわやの2着と魅せてくれましたね。
【最優秀賞金収得調教師】
【2歳最優秀牡馬】ジャジャウマナラシ
【最優秀短距離馬】サトノタイガー
小久保智調教師
「自分の力でここまで来たわけではなく、スタッフ、オーナー、たくさんの方々のお蔭です。スタッフが頑張ってくれたというのが一番ですね。
ジャジャウマナラシは、僕も未熟、馬も未熟という中で、試行錯誤しているところです。南関東の番組だと、斤量がかなり重くなるので、JRAに挑戦してみようと思っています。現状では、アーリントンカップを視野に入れています。
サトノタイガーは、前走の根岸ステークス(13着)では、1200mのレースと勘違いしたような走りをしていました。その辺りをきっちりと修正して、次走はフェブラリーステークスを目指します。
これからも努力を続けて、地方と中央の差を埋められればと思います」
そして、特別賞を受賞した、兵庫の吉田勝彦アナウンサー。厩舎関係者、牧場関係者以外での受賞は21年ぶりという快挙です☆
【特別賞】
吉田勝彦アナウンサー
「わたしはギネスというものに全く関心がなかったんですけど、まさか自分の実況の歴史がギネスの対象になるなんて思ってもいませんでした。ここにいる木村健、田中学のお父さんが現役の頃からしゃべっていて、今は息子たちが頑張っている...たまらないですねぇ。
厩舎関係者や牧場関係者以外の人間が受賞するというのは、山内瞳先生以来21年ぶりということで、大変光栄に思います。山内先生が生きておられたら、とても喜んでくれたのではないかと思いますね。
ここまで長年しゃべって来ましたけど、しゃべり終わった後はいつも自分が情けないんですよ。あれだけ素晴らしいレースをしてくれているのに、素晴らしい実況が出来なかったといつも悔やんでいます。次のレースで取り返そう、今日はダメだったから明日取り返そう、という風にやって来たら、いつの間にやらこの年になっていました。
年齢的にはそろそろ辞めなければいけないんですけど、自分自身で満足していないのに、辞めるわけにはいきません。今も1日3レースくらい、若いもんに割って入ってしゃべっています。
今日は大勢の方の前で、このような賞をいただきまして...。思いっきり照れております(笑)」
NARグランプリ2014騎手編
昨日はNARグランプリ2014の表彰式が行われました!
2014年の地方競馬を彩った馬たちの関係者、個人受賞の方々が顔を揃え、とても華やかな雰囲気☆
各賞を受賞した方々の、喜びの声をリポートします。
まずは、激しいリーディング争いを繰り広げ、園田だけでなく全国的にも魅せてくれた、田中学騎手と木村健騎手。
2勝差でトップに立った田中学騎手が、最優秀勝利回数騎手賞を獲得、木村騎手は、制裁なしということでベストフェアプレイ賞、3000勝を達成して特別賞も受賞しました。
【最優秀勝利回数騎手賞】
田中学騎手
「とても嬉しいです。みなさんに感謝しています。去年は木村(健)くんと全国リーディング争いをしましたけど、12月は木村くんの勢いがすごくて、正直辛かったですね。木村くんとは幼馴染ですし、2人で、園田競馬、地方競馬を盛り上げて行きたいという気持ちが強いので、いいライバルであり、同志でもあります。
去年はジャジャウマナラシで兵庫ジュニアグランプリを勝たせていただきましたが、ダートグレードは初勝利だったので、すごく嬉しかったです。
今年に入ってから3000勝を達成しましたけど、デビューした頃にはまさかこんなに勝てるとは思っていなかったです。(父である道夫さんと共に、親子で3000勝達成は日本初)あまり父とはそういう話をしないんですけど、喜んでくれました。ただ、まだまだ怒られますよ。勝っても「下手くそ」って言われます(笑)。まだまだ父には何一つ敵わないので、勝利数(3164勝)だけは超えたいです!」
【ベストフェアプレイ賞】【特別賞】
木村健騎手
「とても嬉しいです。ベストフェアプレイ賞は、進路関係で無制裁だったということですから、人の邪魔をしないで乗る、といつも思っているので、本当に嬉しいです。
去年は3000勝も達成出来て、ここまで勝てるとは思っていなかったので嬉しいですね。1頭1頭がむしゃらに乗った結果だと思います。ここまでを振り返ると、タガノジンガロでかきつばた記念を勝てたことが一番想い出深いですね。ダートグレード初制覇だったので、すごく嬉しかったです。
(今年はここまでリーディングトップ)まだこれからなので、気を引き締めて頑張りたいです。去年は(田中)学くんとリーディング争いをして、学くんは辛かったって言ってたけど、僕はすごく楽しかったです。僕は追い上げる側でしたからね。負けたのは悔しいですけど、今年も2人で競い合っていくので、ぜひ園田に注目して下さい!」
続いては、最優秀賞金収得騎手を受賞した、大井の御神本訓史騎手。去年は南関東リーディング第2位でしたが、賞金面では断トツの存在感を見せてくれました。
【最優秀賞金収得騎手賞】
御神本訓史騎手
「南関東は賞金が高いので、必然というのはあるんですけど、2年連続でこの賞をいただけて素直に嬉しいですし、関係者のみなさんに感謝しています。
去年は全国リーディングが獲れず、南関東でリーディングが獲れなくて悔しかったです。関係者にも迷惑を掛けているので、もっともっと勝って行かないとダメだと思っています。
去年は川島先生がお亡くなりになりまして...。体調が良くないことは聞いていましたけど、訃報を聞いた時にはものすごく寂しかったです。川島先生にいろいろなことを教えていただきましたから、今度は僕たちが盛り上げていかないと。
去年のレースの中で、アピアで勝った優駿スプリントが想い出深いです。デビューからずっと乗せてもらってレースを教えて来て、いろいろなことを覚えた中であのレースを勝つことが出来ました。1頭の馬を作り上げて行くのは難しいことですけど、そういう中で成長してくれたアピアにも感謝しています。
今年の目標は、3年連続でこの賞を獲ることと、南関東のリーディング奪還、そして全国リーディングも目指さないといけないと思っています」
最優秀勝率騎手は、2年連続で佐賀の山口勲騎手が受賞。勝率28.1%という、去年も素晴らしい数字を残してくれました。
【最優秀勝率騎手】
山口勲騎手
「去年よりも数字的には下がったんですけど、素直に嬉しいですね。12月頭くらいになると、いつも勝率争いは意識しています。去年は締め括りの重賞(中島記念)を獲れて良かったです。いつも、馬を信じて乗るように心がけています。
あとは園田のゴールデンジョッキーカップで初めて優勝することが出来ました。先日の佐々木竹見カップも3位で、優勝は出来なかったけど初めて表彰台に立てて嬉しかったです。目標は、ケガなく制裁なく、それで結果を残したいです」
優秀女性騎手賞には、去年53勝を挙げた佐賀の岩永千明騎手が選ばれました!意外にも初受賞ということで、喜びもひとしおでした♪
【優秀女性騎手賞】
岩永千明騎手
「初めてなので、すごく嬉しいです。2014年は一気に成績が上がったんですけど、コツコツと努力して来たことがこの結果に繋がったのかなと思うと、本当に嬉しいです。この賞は、宮下瞳さんや別府真衣騎手がいつも受賞していて、すごいな、いつかわたしも獲りたいなと思っていました。別府騎手は先日女性騎手最速で500勝を挙げて、本当にすごいですし、自分にとっても刺激になる存在です。
去年はイギリスとアブダビで騎乗出来るチャンスがあって、とても勉強になりました。海外で、それもヨーロッパやアラブで乗れる機会があるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。またこういう機会があったらチャレンジしたいですね。
今年の目標は、まずケガなくということと、去年良かったのに今年はダメだねと言われないよう、去年以上に頑張りたいです」
優秀新人騎手賞は、去年57勝、重賞2勝という活躍を見せた、北海道の石川倭騎手が選ばれました!同じ北海道で、同期の井上幹太騎手とともに、これから北海道を背負っていく逸材です。
【優秀新人騎手賞】
石川倭騎手
「新人賞をいただけて、本当に嬉しいです。
デビューしたての時には緊張したんですけど、1鞍乗って少しリラックス出来ました。同期の井上幹太がデビュー日に2勝もしたので、「持ってるな~」と思いました。
初勝利を挙げた時には、すごく嬉しかったです。その日は姉が見に来てくれていたので、姉の前で勝てて良かったです。
1年目は30勝が目標だったんですけど、24勝だったので次の年に頑張ろうと思っていました。2年目の去年は、なるべく冷静に、周りをよく見るように心がけていました。最初は1年目と同じくらいの成績だったんですけど、後半に盛り返すことが出来て、57勝出来ました。初めて重賞を勝った時(イノセントカップをコールサインゼロで制覇)には、先生の指示通り乗ったんですけど、「勝ったんだ!」っていう感じでしたね(笑)。2度目の時は人気もしていたので、プレッシャーもありました。2度目の時(サッポロクラシックカップをコールサインゼロで制覇)の方が、そういう意味では嬉しかったです。
去年はたくさん勝たせてもらって、周りの人からは「落ち着いて乗れるようになった」とか「手首が柔らかい」とか言ってもらうんですけど、自分自身ではよくわからないです。デビューしてからここまで、いい感じで来れてると思いますね。先日ケガをしてしまって、残念ながら来週の新人王には出場出来ないんですけど...。みんなにも会いたかったし、本当に残念です。
今シーズンの目標は、去年の57勝を上回ることと、自厩舎で重賞を勝つことです!」
ばんえいからは、3000勝を挙げた大河原和雄騎手が特別賞を受賞。キタノタイショウとのコンビで、今年も活躍を楽しみにしています!
【特別賞】
大河原和雄騎手
「特別賞をいただき、大変嬉しいです。去年は3000勝を達成し、その時は「無事にここまで来られたな」という気持ちでした。30年乗っているわけですけれども、30年て言ったら長いですけど、実際の感覚としては、「もう30年経ったのか!」という感じで。振り返ってみると、初騎乗の時が一番嬉しかったです。「いよいよスタートしたな」という気持ちでした。好きなことを仕事に出来たことが幸せですし、毎日ワクワクしていましたね。こういう馬もいるんだっていう、毎日が勉強でした。
ここまで重賞もたくさん勝たせていただきましたが、もっと勝てたんじゃないかと思います。去年はケガをしてしまい、体が泣いているんだなと思いましたけど、周りの人たちから、「待ってるから帰って来いよ」と言っていただいて...。周りの人たちのお蔭で戻ることが出来ました。
2月14日で55歳ですから、体力的にはしんどくなっているんですけど、技術的には向上していると思います。これからも、1つでも技術を向上していきたいですね」
殊勲騎手賞には、高知所属で、ソウル競馬場へ長期遠征していた倉兼育康騎手が選ばれました!去年はソウル競馬場での最優秀騎手賞を受賞。今期は久しぶりの高知凱旋騎乗が見られます♪
【殊勲騎手賞】
倉兼育康騎手
「こんな賞をいただけるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。
去年はソウル競馬場での最優秀騎手賞を受賞することが出来て、すごく嬉しかったです。2014年も1年間ソウルで乗れるのならば、年間100勝というのを目標にしていました。そこを達成出来たし、騎乗数の面では2位だったんですけど、制裁面を考慮して受賞が決まったということで、本当に嬉しいですね。自分の技術でこんなにいい結果が付いて来るとは...。とてもいい一年でした。
韓国で乗り始めた頃は、外国人が初めてで、日本人ということで、周りから警戒されている感じもありましたね。勝つと嫌なことも言われましたし、実際に騎手会から、「倉兼には乗せないでほしい」と調教師会に言われたこともあります。まぁ、海外から行ったわけですから、ある程度は仕方ないですよね。でも、たまたま運が良くて、ここまで来ることが出来ました。本当に有難いです。
来週か再来週から、また高知で乗るので、韓国行ってダメになったって言われないように頑張ります。とりあえずは3月までに日本で60鞍乗らないと、規定を満たせなくて免許がなくなってしまうので、そこが目標です!」