6月24日に行われた、『名古屋でら馬スプリント』で、【ラブミーチャン】が逃げ切り勝ち!
昨年5月の『エトワール賞』以来、久しぶりの勝利を挙げました。
レースは勢いよくハナを切ると、道中気持ちよく逃げて、直線は馬なりで突き放すという強い内容。
管理する柳江調教師にお話を伺いました。
:おめでとうございます!強かったですね。
「そうですね。久しぶりに会心のレースが出来て、ホッとしました。これまでの鬱憤が少し晴れた気持ちです。
東海勢の中ではトップクラスのスプリンターだと自負しているし、名古屋の方言「でらうま」が冠名になっているレースですから、勝ちたいと思ってました。
輸送も短かったし、ラブミーチャンにとって一番適した条件だったと思います」
:昨年5月の『エトワール賞』を勝ってから、なかなか勝ち星に繋がらない日々が続きましたが。
「函館で少し体調を崩してしまって、その後は馬主さんの理解もあって北海道で夏休みさせていたんですよ。疲れやストレスがあったのか、蕁麻疹が出たり胃腸が乱れたりしてしまって...。
秋に笠松に戻ってきた時も、まだゲッソリしてました。
少しずつ体調は良くなったけど、今度は自分の脚で蹄をぶつけて、蹄を痛めてしまったんです...。次から次とアクシデントが続きました」
:体調を整えながら仕上げる難しさもあったんじゃないですか?
「そうですね。ひとり悩む日々でした。
これだけの馬ですし、ファンの方も一生懸命応援して下さるので、なんとかいい方向にしたいと考えて来ました。
今回勝つことが出来て、本当にホッとしましたね」
:蹄はもう大丈夫なんですか?
「もうすっかり良くなりました。またぶつけないようにカバーはしてますけど、心配いらないですよ」
:体調もかなり良くなったようですね。
「はい。浦和に行った時も、笠松で馬運車に乗せる時までは良かったんですよ。
でも実際競馬場に着いてみて、当日はパドックでいつも厩務員さんと僕と2人で引くんですけど、少し気になったんですよね」
:どの辺りが気になったんですか?
「どこというかね。足取りが今ひとつ物足りないというか...。毎日朝昼晩とラブミーチャンを見てますから、感覚でわかるんです。
でも、前走の名古屋の時には、不安はなかったですね。濱口騎手に聞いたら、やっぱり浦和の時は返し馬で物足りなかったけど、名古屋は良かったって言ってました。案の定、強いレースを見せてくれましたね」
:そのあたりは輸送もあるんでしょうか?
「そうですねぇ。それもあるのかもしれませんね」
:レース後の様子はいかがですか?
「まだ気分が高揚してますが、ボチボチ本来の歩様になってきて、特に心配はないです」
:今年初めて体系化された[スーパースプリントシリーズ]の『名古屋でら馬スプリント』を勝ちました。この後は?
「次はもちろん、7月21日の船橋『習志野きらっとスプリント』を目指します。[スーパースプリントシリーズの決勝戦ですからね」
:初代チャンピオン目指して、頑張って欲しいです。
「この馬の長所を最大限生かすように調整して行きます。
ただ船橋はちょっと遠いので、そこが不安ですね。まぁ川崎で結果を出してますから、そんなに心配はないのかもしれないけど」
:それでは、意気込みをお願いします!
「この間で、東海のスプリンター代表であることは証明出来ました。次は地方のトップクラスであることを証明したいですね。
馬主さんは、競馬でみんなを元気付けたいと、大きな心を持って取り組みを行っています。【ラブミーチャン】も、元気を伝えるお手伝いが出来たらと思ってます。
まだレースまで日があるのでそうでもないですけど...これが近づいて来ると、だんだんと責任の重さを実感していくんですよ...。
ファンの方々の期待を背負って、無事に送り出せるよう努力します!」
様々なトラブルを乗り越えて、再び輝きを放ちだした【ラブミーチャン】。
次走、全国のスピード自慢の馬たちを相手にどんな戦いを見せてくれるのか...今から楽しみです♪