さぁ、それでは『SJT2010』最終戦の模様をお伝えします!
『シルバーブーツ賞』は1800メートル戦のため、スタンド右手からスタート。
各馬揃ったスタートから、赤岡騎手【バンブーレブルー】が飛び出します。
その直後に吉原騎手【トレジャーゲッター】、服部騎手【カリキュレイター】、内に山口騎手【ブリューナク】と好位集団を形成。
向正面に入ると、後方から外を通って杉村騎手【トップスタイリスト】が少しずつポジションを上げて行き、その前を行く小林騎手【ニシエイビック】も馬なりで先団に取り付きます。
4コーナーでは、逃げていた赤岡騎手【バンブーレブルー】が失速、吉原騎手【トレジャーゲッター】、服部騎手【カリキュレイター】、小林騎手【ニシエイビック】の3頭が並んで、その後ろから杉村騎手【トップスタイリスト】が追い上げる形に。
直線の追い比べでは、大外から1間歩ごとに伸びた杉村騎手【トップスタイリスト】の勢いがよく、9番人気の低評価を覆して、まとめて差し切って見事1着!
2着小林騎手、3着粘った吉原騎手となりました。
いや~このレースは本当に熱かった!!!
優勝が懸かった最終戦、どの騎手も素晴らしい騎乗を見せてくれましたが、その中でも、今回は杉村騎手の華麗な追い込みが目を引きました。
「1つ前の『シルバーサドル賞』に騎乗して、直線がけっこう長かったので、追い出すのを我慢しました。
第1ステージでトップに立てたけど、門別に来て新聞を見たら人気薄の馬だったので、正直ちょっとガッカリしました(苦笑)。
『シルバーサドル賞』では12着になってしまったけど、2戦目の馬はかなりやれそうだと聞いたので、諦めないで頑張りました。
3年前には、最終戦でトップから2位になってしまい、とても悔しい思いをしましたが、それが経験になって、今回同じ失敗をしないようにと思ってました。
中央では、小倉以外騎乗したことがないので、府中で乗れることが、今から楽しみです!」
3年前、杉村騎手の優勝を最終戦で阻んだのが、高知の赤岡騎手。
レース後には、がっちりと握手を交わしていました。
総合成績は...
1位:荒尾 杉村一樹騎手 47点
2位:岩手 小林俊彦騎手 43点
3位:北海道 服部茂史騎手 38点
4位:大井 的場文男騎手 38点
5位:笠松 東川公則騎手 32点
6位:名古屋 岡部誠騎手 30点
7位:大井 戸崎圭太騎手 26点
8位:佐賀 山口勲騎手 24点
9位:川崎 今野忠成騎手 23点
10位:兵庫 川原正一騎手 18点
11位:金沢 吉原寛人騎手 16点
12位:大井 坂井英光騎手 15点
13位:福山 岡崎準騎手 15点
14位:高知 赤岡修次騎手 11点
ちなみに、1位の杉村騎手と3位の服部騎手は、同じ中津競馬場出身。
レース後には、杉村騎手の優勝を一緒に喜んでいました。
そしてこの日は...
騎手を引退し、地方競馬全国協会の参与に就任した桑島孝春さんが来場して、さらに盛り上げてくれました。
毎年白熱した戦いを見せてくれる、『スーパージョッキーズトライアル』。
ジョッキーレースの中でも、優勝すれば『WSJS』へ出場出来るという、騎手にとっては夢のような特典があるため、各ジョッキーの胸に秘める闘志もかなり大きいものがあります。
特に今年は、3年前の雪辱を果たした杉村騎手が、初の府中に挑むということで...
11月27日に行われる『WSJS』も、さらに楽しみが増しました!!
14名のジョッキーのみなさん、本当にお疲れ様でした。
また来年の戦いも、期待しています♪