NARグランプリの続き。
式典では1番注目され、ファンの方とマスコミに囲まれていた、大井の内田博幸騎手。
「昨年は南全4場リーディングを3年連続で続けることと、3000勝が目標だったので、両方達成できて嬉しいです。ここまでこれたのは、馬主さん、調教師、厩務員、みんなのお陰です。」
4年連続4回目の最優秀騎手賞受賞、そして特別賞とのダブル受賞という快挙。日本を代表するジョッキーですよね。
「まだ合格発表前だから・・」
と、JRA移籍については明言を避けましたが、もしも移籍出来たら、と仮定して、
「中央に行った場合も、トップ目指しますよ。層の厚い、激戦区の南関東で這い上がって、地方で1番になった自分がJRAで1番になれなければ、南や地方競馬の方が劣ることになってしまう。もちろんトップを獲ることは簡単じゃないですけど。」
わかります!その気持ち。
私も北関東がなくなって、浦和に移籍した水野貴史騎手や、全国で活躍する内田利雄騎手、北海道へ移籍した山口竜一騎手といった方々が活躍する姿を見て、
「北関東だってすごいんだぞぉ〜」
と、勝手に誇らしく思いますもん。
内田博幸騎手はすでに中央でも活躍していますが、やはり移籍するとまた全然違う環境になります。そこで結果を出すことは、並大抵ではありません。技術はあります。それは揺るぎませんが、一番大変なのは、周りとのコミュニケーションですから。
「慣れてる場所や人だったらコミュニケーションもとりやすいけど、新しい場所に行ったら簡単じゃない。保障はないから。」
それでも、新たなステージを目指す。
「引退した時に、やり遂げたって思えるように。今年もガンガン攻めて行きます。これから伸びてくる子達が、自分に追いつけ追い越せって頑張ってる時に、簡単に落ちちゃいけないと思ってる。」
自分のことだけじゃなく周りのことも考えながら、慎重に言葉を選びながらも熱く語っていた姿が印象的でした。
「これから伸びそうな騎手ですか?みんな頑張ってるけど、特に大井のジョッキーは頑張ってますよ。」
内田騎手って・・ホントに大井が大好きなんだなって思いました☆
6年連続8回目の最優秀調教師賞を受賞した、船橋の川島正行調教師。
オーラがあります。。
【フリオーソ】【トーセンジョウオー】と管理馬たちも受賞☆
「何度もらっても嬉しいですよ。」
昨年は『重賞10勝宣言』し、見事達成☆
「疲れました(笑)。今年はもう具体的なことは言わないけど。本場にお客さんが来てもらえるように、何かしようかなと思ってる。」
一体どんなことなんでしょう?楽しみですね〜
内田騎手が移籍すると仮定して・・次を担う騎手は誰でしょう?という質問に、間髪入れず
「戸崎くんじゃないかな」
おぉ〜戸崎圭太騎手。昨年の活躍でかなり自信をつけたと言ってましたし。地方ジョッキーの勢力図が大きく動きそうですね。
明後日はいよいよ『佐賀記念』です!
今回はメンバーがかなり面白いですよ♪その中でも1番の注目は、地元・佐賀の【ワンパクメロ】。
現在9連勝中とものすごい勢いです。管理する川田先生は、
「間隔を空けたのは予定通り。前に3ヶ月の休養明けも走ってるし、鉄砲は利くから問題ない。こういう時期だし、気持ち太いかなって気もするけど、この馬は自分で身体を作るから、心配はしてないよ。」
名前はワンパクですが、とてもおりこうさんなんだそう。
「若い頃は弱い面もあったんだけど、一昨年小倉を3回使ったことで、精神的にも肉体的にも強くなったんだ。」
遠征や強い相手を経験して、強くなったんですね。その後は破竹の勢い。この馬の強みとは?
「どんなレースでも対応できるところだね。脚質も、これしかダメっていうわけじゃないから。」
今回はどんなレースを?
「今までとは相手が違うからね。2000mといってもペースがかなり速くなると思う。ポジション決まったところでジッとして、どこまで伸びるかっていう競馬になるんじゃないかな。」
倉富騎手にどんな指示を?
「いつも何も言わないんだよ。乗ってる人間が一番わかるからね。」
今回、馬にとってもそうだし、倉富騎手にとってもすごいチャンスであります!
「地元といっても、なかなかグレードレースに乗る機会はないから。人馬共に頑張ってほしいね。」
ということでした!
こちらは倉富騎手。
明るくって面白い方です。ちなみに、私より年下ですが、センターでは1期先輩に当たります。あの頃から、上手いと評判だったんですよ。大井の戸崎騎手や船橋の森泰斗騎手と同期なんですが、その中でも技術は1番評価されていました。
佐賀はベテラン勢が強く、なかなか若手が台頭出来ないイメージですが、ここで倉富騎手に打ち破ってほしいところ。
期待の星、【ワンパクメロ】&倉富騎手。どんなレースをしてくれるのか、わくわくします♪
お次は2年連続優秀女性騎手賞を受賞した、高知の別府真衣騎手。
写真は授賞式終了後のお疲れ様会にて。
昨年のNARグランプリの表彰式で、
「来年はこの場所に一人で立ちたい」と語っていた別府騎手。有言実行となりました。
今年はまだ2勝と苦戦していますが、
「毎年寒い時期は苦手なんです。暖かくなったら良くなるはず。」
と、牝馬のようなことを言う。屈託のない笑顔が、本当に可愛い(≧ω≦)もぉ、髪とかグチャ〜ってしたいほど可愛い!
でも別府騎手、可愛い顔してかなりの勝負師。
「(今年のLJSは)同点でも2位は2位。今年こそ優勝したい!」とキッパリ。なかなか、こんなにハッキリと目標を言うジョッキーは珍しい。性格はいたって男前なのです。
「今年の目標は、LJS優勝と、去年より1つでも多く勝つことと、来年のこの場所!」
おぉ〜3つもですか?!でも別府騎手なら、達成してくれそう。簡単ではないけどね。でも達成してほしいなぁ〜。
こちらは特別賞の小林俊彦騎手。
3000勝を達成しての受賞です。
今回の3000勝達成時には、直前まで知らなかったそうで、気が付いた翌日の達成となりました。
「1000勝した時には、3000勝なんて夢のような数字だったけど・・・気が付けば3000勝してた。」
岩手はリーディング争いがとても激しい競馬場。その中で4回のリーディングに輝いている小林騎手。
「菅原さんはいい目標。追いつけ追い越せでね。1つ上の先輩で、学校時代から知ってるから。周りからはライバル同士として見られているけど、本人同士は別にそんなことない。」
こういう関係って、素敵ですよね〜。若いジョッキーたちが、俺もあんな風に・・って憧れる2人ですよ。
ベストフェアプレイ賞を受賞した菅原勲騎手も、
「岩手は自分と小林くんとで引っ張ってる感じなので、いいライバル関係だよね。」
小林騎手が3000勝を達成した翌日に、3500勝を達成した菅原騎手。この辺でもライバル関係が伺えますね。
川崎でお会いした時も思ったけど、すっごく活き活きした表情をしています。
「南に来るのを楽しみにしてたからね。楽しみで来て、楽しんで乗ってるんだ。」と本当に嬉しそう。
「今は南で乗ってるけど、やっぱり岩手の馬で南や中央で活躍したいね。」
【メイセイオペラ】の夢よ再びです!!
今年も行って来ました!NARグランプリ2007の授賞式☆
会場は目黒の雅叙園ということで、ものすごくハイソで厳粛な感じ。。毎年緊張するんですよね、この雰囲気。
さっそく井上オークスさんを発見。知ってる顔を見ると、なんだかホッとします。
お花がかわゆすなオークスさんでした(≧▼≦)
続いて我らが大先輩、吉岡牧子さんとパチリ☆
久し振りにお会いしたもんで、話したいことがたまっていた私は取材そっちのけで吉岡さんと話しこんでました。やっぱり吉岡さんと話すと、もんのすごく落ち着くんですよ。すごいジョッキーですけど、癒し系なんですよね。
さてさて、それでは受賞者の方々のインタビューです。
まずは優秀新人騎手賞に選ばれた、ばんえいの西謙一騎手から。
西騎手はとても背が高く、ロンゲでイケメンなんです♪JRAの武幸四郎騎手にどことなく似ている気がしました。
今回、優秀新人騎手賞の受賞はばんえいの騎手としては15年ぶり2度目のことです。西騎手のお父様は現在も活躍されている現役ジョッキーの西弘美騎手。ばんえいでは初の親子ジョッキーなのです。
・・受賞を聞いた時はいかがでした?
「ホントかな?って感じでした。」
・・お父様はなんて?
「伝えてないんですよ。親戚に聞いて知ったらしいです(笑)。」
・・免許試験を受けていた頃は、存続に揺れてましたが?
「他の仕事も考えましたよ。例えば工場とかね。でも残って本当に良かったです。」
・・デビュー戦はどうでした?
「ゲート開くまで振るえが止まんなかったです。」
・・初勝利は?
「微妙な着差だったんで、勝ったかわかんなかったけど。同期が先に勝ってたんで、追いついてホッとしました。」
・・今年の目標は?
「3歳の3冠レースに出たいですね。【ドラゴンスーパー】っていう馬に期待してるんです。ずっと自分で乗ってる馬で。」
飄々としていて一見クールに見える西騎手ですが、愛馬の話になるとやっぱり熱い!そして「ばんえいを全国の人に知ってもらいたい」と言ってました。
今回15年ぶりの受賞は、ホントにすごいことです!別に平地ジョッキーだって、レベル高かったんですよ。そんな中での受賞ですから!この先のばんえいを引っ張って行くジョッキーです☆
カーテンを開けたら、雪国だった・・・・・・と、川端康成風に始めてみましたが。。
昨日いよいよ三十路に突入したため、大人しっとりな気分に浸っている今日この頃です。
さて、昨日のハッピーバースデイは、府中競馬場にて【馬券師倶楽部】の収録でした。今回のゲストは馬三郎でお馴染みの[弥永明郎]さんと、競馬研究家の[山崎エリカ]さん。
山崎さんはいつも可愛らしい☆弥永さんとは初対面でしたが、すごく優しくて面白い方でした。カールスモーキーに似ていると思うのは、私だけでしょうか?
昨日の府中は開幕日だったわけですが、そんなに先行有利というわけではなかったですね。それに内も伸びるけど外も伸びるし、固いレースの次には大荒れだったり・・・と、かなりトリッキーで予想が難しい日でした。
これは馬場に影響されているのでは?と思いましたね。
いつもの府中、といっても、その日その日でかならず特徴があります。特に開幕週ならなおさら。その特徴をいち早く掴めるジョッキーが、その日の主役になれるわけです。
昔高崎でも、色々な馬場の変化がありました。基本的に高崎の馬場は、内が深く外が伸びる。コーナーがかなりキツく、直線は少し長めというのが特徴です。
でも、激しい雨が降ったあとは砂が流れているので内は軽いし、逆に砂を入れたばかりの時にはいつもより幅広く内が重い。
あと気をつけなければいけないのが、砂を足したところを通る時。全体的に入れる時と違い、その部分だけ足したところを通るのは、馬に負担がかかるだけじゃなく、故障の原因にもなるので、上手いジョッキーというのはなるべく避けるし、どうしても通らなければならない場合は馬に負担をかけないようそこで仕掛けたりはしないものです。
地方競馬の場合、馬場整備も中央競馬のようにはいきません。もちろん関係者は少ない資金で一生懸命馬場を整えようとしてくれますが、ジョッキーが望むような馬場を保つのは、やはり難しいようです。
だからジョッキーたちは、最低限の基準が保たれている馬場で、馬たちの脚を守りながら最高のパフォーマンスを見せる・・という高度な技術が要求されているんです。
ジョッキーは、ただ競馬で勝てばいいというわけではありません。今は馬がどんどん入って来る時代ではないからです。馬を傷つけず、負担を最小限にして勝てるジョッキー。これができるジョッキーが、現在の地方リーディングたちや上位のジョッキーたちなのです!
だからこそ、どんな競馬場でもどんなコースでも、結果が出せるんですよね。地方のジョッキーたちを誇りに思います☆