土曜日に行なわれた、馬券師倶楽部の撮影を持って、マルチタレントとして活躍されていた領家華子さんが、タレント業を引退されました。
栗東の領家先生のお嬢さんであり、馬を見る目は超一流。これからは、アドバイザーとしてお父様のサポートをするのだそうです。
具体的なお仕事は、馬主さんや騎手たちと、お父様とのクッション役なんだそう。今まで競馬界にはそういうお仕事がなかったので、肩書きも決まっていないし、仕事としても認められていないそうです。それでも、
「父の定年まであと6年・・後悔のないように、精一杯サポートしたい。」
と語っていました。
「前々から考えてはいたんだけど、今まではタレント業に未練もあったし。でも今回のタイミングで決断できてサッパリしてる。今日でマイクを置きます(笑)」
さすが領家さん。最後も笑いで締めてくれました♪
領家さんとの出会いは、2年前の京都競馬場でのイベント。私自身、初のイベントだったので、なかなかしゃべれなかったのを上手にフォローしてくれました。タレント業を引退されるのはとても淋しいですが、これからも競馬場では会えますからね☆
競馬の世界というのは、特に人間関係が難しい世界でもあります。内田博幸騎手が、マネージャーをつけたことでレースだけに集中出来るようになり、一気に大ブレイクした例もあるように、クッション的役割りは大切な存在です。
本人が断ると、「アイツは生意気だ!」となるところをマネージャーがいればもっと柔らかく断ることが出来る。逆にお願いする時でも、本人よりもワンクッションあった方がキレイだし。
そしてジョッキーや厩務員さんにとっても、調教師の前にワンクッションあった方が、本音を言いやすいでしょうから。
領家さんは、
「馬のことには絶対に口出しはしない。それはもう冒してはいけない部分だと思ってる。」
昔騎手になることを本気で目指していた領家さんにとっては、現場は神聖なものなのだそう。
「とにかく、父のサポートをしたい」
これから少しづつ、どんな仕事が出来るのか、どこまで出来るのかを模索していくそうです。
ホントに親孝行娘ですよね〜私も少しは見習わなくっちゃ
怪我で休養中の、北海道の笹木美典騎手。
9ヶ月ぶりに調教を再開し、復帰に向けてメドが立った・・と思った矢先、落馬により再び負傷。とても心配していたのですが、どうやら大事には至らなかったようで、無事調教を再開しました。
「まだちょっと肩が痛いけど、馬乗りには影響ないです」ホッ・・良かった♪
この写真は昨年のLJS浦和シリーズの時のもの。真ん中にいるのは私も美典ちゃんも教えていただいた教官です☆
この時は怪我で出場できず、応援に来ていたんですが、騎乗できないことをとぉ〜っても悔しがっていました。「私もあそこに居たかった・・」と言った気持ち、痛いほどわかります。
美典ちゃんは明るく可愛いい女子ですが、根性は男子顔負けなのです。リハビリでもその強さを発揮し、「キツ過ぎて出来ないだろう」というメニューを毎日4〜5時間こなし、ここまで回復してきました。
「そういう方が、美典は頑張れるから」
と、サラッと言うけれど・・相当頑張ったと思います。
無理し過ぎる性格なので、周りからは「本当に大丈夫なのか?」と心配されているんだそう。そりゃそうですよ。9ヶ月ぶりなのに、いきなり調教したらしい・・
普通間隔が開いて馬に騎乗する時は、少しは身体を慣らすものですから。それでも、
「すぐに乗れたし、筋肉痛も全然なかった。リハビリが相当利いてるみたいで。」
この事実を聞いただけでも、どれほど大変なリハビリだったか想像できる。試練を乗り越えて、北海道の開幕とともにいよいよレース復帰予定です!
「とりあえず復帰が目の前に見えてきたんで、今はそれが目標です。1年怪我なく乗れるように頑張りたい。」
怪我をした左ヒザは、今は全然大丈夫とのこと。それでも、下馬の際や騎乗している時でも、余分に負担をかけないように気遣っているそうです。
リハビリで学んだトレーニングは今でも続けていて、
「やり方がハッキリとわかって良かったです。乗り役をやっている限り続けていきたい。」
頑張り屋さんの笹木美典騎手。今年は思いっきり騎乗が出来ますように・・・
昨年引退した、佐賀の浅沼傑元騎手。久し振りに電話で話したんですが・・
なんか、前より声がイキイキしているのでは?!って感じ取れるほど、本人充実しているようです。
騎手を引退する理由は、人それぞれ違いますが、引退後に後悔の念に囚われることは多々あります。後悔・・という言葉を使うとちょっと暗いイメージになっちゃうけど、
「レース乗りたいな・・」と思うことは、元乗り役だったら1度や2度じゃないはず。
だからこそ、現役でいる時間は大切だし、本当にもう一度免許を取り直す人もいます。
浅沼元騎手は、騎手という仕事に人一倍強い憧れを持って競馬界に入って来ました。私が出会った中で、ここまで熱狂的に憧れを表に出している騎手志望の人はいなかったので、けっこうビックリしたことをよく覚えています。
現役時代も、騎手であることに誇りを持ち、常に努力を続けていました。
そんな浅沼騎手の突然の引退だったので、今後はどうするんだろ・・と内心思っていたのですが・・
就職先のシンボリ牧場で、やりがいのある毎日を過ごしているそうです。私もそんな話を聞いて、ホントに嬉しかったし、パワーをもらいました。
橋本広喜元騎手が撮影した、最近の浅沼傑元騎手。なんだかとっても貴重な写真です。
牧場の調教は、競馬場の調教とはまた違ってきますが、他のスタッフの方々とのコミュニケーションもよくとれていて、期待馬の騎乗もまかされたりと、信頼関係もバッチリ☆
そして、なんと奥様が3人目を妊娠中ということですから、季節は冬真っ只中ですが、浅沼家は春爛漫といったところでしょうか。
奥様曰く、
「引退することは自分一人で決断して、こっちがビックリするくらいスパッとしてました。精一杯頑張ってきて、悔いが残ってないみたいで良かったです。今はなんだか平和な毎日です♪」
今年中には3人の子供のパパとなる浅沼元騎手。後輩のくせして・・生意気だぁ〜
高知所属の鷹野宏史騎手、JRA騎手免許試験を見事合格!1次からの挑戦で、難関を突破しました☆
鷹野騎手は、1964年生まれの43歳。ジョッキー生活26年目の大ベテランで、通算勝利数は2190勝という成績。
今回、4度目の挑戦で見事合格したわけです。早速ご本人に喜びのコメントを頂きました!
・・まず、合格の知らせを聞いた時の感想は?
「ホッとしましたね。」
・・昨夏には調教師課程研修を受けられてますが、調教師に転身されるつもりもあったんですか?
「それは半々でした。ただ、自分だけで勉強するより、新しい刺激を入れたいっていう気持ちもあって。」
・・いつ頃から中央を目指していたんですか?
「初めて受けたのは4年前です。その時、赤木高太郎騎手が合格したのを見て、可能性はゼロじゃないって思いました。」
・・一次試験からの挑戦でしたが?
「高知は認定レースがないから中央に遠征に行けない。中央に行きたいなら一次から受けるしかないから、一生懸命勉強しました。」
現在は怪我で休んでいる鷹野騎手。一次合格後の怪我だったので、かなり大変だったのではないでしょうか。
・・高知で復帰できそうですか?
「24日に1鞍だけ乗る予定です。その頃にはもう平気でしょう。」
・・中央での目標は?
「一度も中央で騎乗経験がないので、まずは1勝することですね。」
ちなみに。息子さんもJRA騎手課程に合格し、今年の4月から入学が決まりました。
・・3年後には親子共演ですね。
「無事にそうなってほしいですね(照)」
・・息子さんの合格とご自身の合格、どっちがより嬉しかったですか?
「もちろん、自分です(笑)」
面識のない私の質問に、丁寧に答えてくれた鷹野騎手。高知のジョッキーも言ってましたが、本当に腰が低くてジェントルマンな方です。その人柄も、活躍の要因でしょう。
鷹野騎手の合格に刺激され、
「可能性はゼロじゃない!」と勇気付けられたジョッキーがたくさんいるのではないでしょうか?レースと勉強の両立、高いモチベーションを保ち続けるのは、本当に大変だったと思います。
3月には、43歳の新人騎手が誕生します。第2の騎手人生も、花を咲かせてほしいですね♪
鷹野騎手、本当におめでとうございます☆