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2007年10月 アーカイブ

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レース回顧(9/29~10/1)

2007年10月 2日(火)

 29日(土)に行われたのは野菊特別(3歳以上430万円未満)。ここは2番人気のヒロノドラゴンが制し、銀河賞2着の実力をいかんなく発揮しました。
 やや縦長の隊列のなか、ヒロノドラゴンが真っ先に障害に挑み、続いてブランドボーイ、ミスターセンプーあたりが仕掛ける展開。先頭でこれをクリアしたのはヒロノドラゴンで、遅れてミスターセンプーが続いていきました。障害を下りたのちミスターセンプーが差を詰めてきましたが、残り30メートル付近からは差がいっこうに縮まらず、結局1馬身差を保ってヒロノドラゴンが先頭でゴールラインを通過しました。最後は脚いろが一緒になったミスターセンプーが2着、障害5番手から追い込んだテンカが3着。

 30日(日)のメインレースは重賞の岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、トモエパワーが優勝。このレースについては別掲の岩見沢記念回顧をご覧ください。

 この日の第7レースには2歳A-1戦が行われ、ホクショウジャパンが勝利。2着にコトブキタイガーが入り、2歳戦線を引っ張る2頭で決着しました。

 1日(月)は神無月特別(3歳以上500万円未満)が行われ、昨年のばんえい菊花賞馬エメラルドが優勝しました。
 各馬苦戦を強いられた第2障害は、ライジングサンが先頭でクリア。2番手でエメラルドとキョクシンオーが並んで下り、以下フクノカミカゼ、ニシキユウと続く展開。さほど差は開かず、1ストップで順位がガラリと入れ替わるサバイバル戦となりました。まずは残り30メートル付近で、キョクシンオーがストップ。残り20メートルで、いったんは先頭に並びかけたエメラルドも脚が止まりました。同じ位置でキョクシンオーが2度目のストップを喫し、終始歩き続けたライジングサンが先頭でゴールへ一直線。逃げ切ったかと思われたその時、ライジングサンの脚いろがほんの一瞬だけ鈍り、そこへエメラルドが強襲してきわどい争いに。結果、最後の一瞬でエメラルドが逆転して優勝し、ライジングサンは惜しい2着。後続の争いもきわどくなりましたが、キョクシンオーがフクノカミカゼを差し返し、3着を確保しています。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

9/30岩見沢記念回顧

2007年10月 1日(月)

トモエパワーが力勝負を制す!

 30日(日)は重賞の岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、3番人気のトモエパワーが優勝。得意の高重量戦で、昨季のばんえい記念馬が復活ののろしを上げました。

 全馬800キロ以上の重量を曳いているため、道中は予想どおりのスローペース。スーパーロイヤル、シンエイキンカイあたりが早くも第1障害で息を入れるなど、各馬ゆったりと歩みを進める展開。わずかにスターエンジェルがリードを保ちながら馬群を引っ張り、内のサダエリコ、外のタケタカラニシキもこの圏内でレースを進めました。
 第2障害はタケタカラニシキが真っ先に動き、その様子をうかがっていた各馬が遅れて仕掛ける展開。ミサイルテンリュウの馬体がグッと上がり、天板近くまで一気に登坂。さらに腰を入れて登り切ると、障害巧者の面目躍如、先頭でこれをクリアしました。追走集団ではトモエパワーが登り切っているものの、ソリを上げ切るまでに至らず苦戦。その間にタケタカラニシキとカネサブラックが天板に達し、ようやくソリを上げ切ったトモエパワーと、3頭がほぼ並んで障害を下っていきました。
 逃げるミサイルテンリュウは、大きくリードを取っていましたが徐々に脚いろが鈍りはじめ、残り10メートル付近でストップ。追走3頭が差を詰め、残り5メートルで1馬身差まで接近。しかし、この差ならミサイルテンリュウの逃げ切りが濃厚となり、いよいよソリの後端がゴール線を越えるその瞬間、悔やんでも悔やみきれない痛恨のゴール線上ストップ。そこへ強襲してきたトモエパワーが、カネサブラックを交わし、ミサイルテンリュウを尻目に、先頭でゴール線を通過。今季の初勝利をビッグタイトルで飾りました。2着にカネサブラックで、立て直したミサイルテンリュウが3着で入線。以下、先行策から粘ったタケタカラニシキ、障害7番手以降から追い込んだフクイズミと続きました。

 勝ったトモエパワーは、前述のとおり今季初勝利。もちろんミサイルテンリュウが寸前で止まったのはラッキーでしたが、重馬場、高重量戦と、とにかくパワーが必要だった今回、ばんえい記念馬トモエパワーの持ち味が存分に発揮されたと見るべきでしょう。残り5メートルでも衰えなかった末脚がそれを物語っており、やはり高重量戦では軽視禁物のようです。
 驚かされたのはカネサブラック。重賞3勝の実績からすればここで好勝負を演じても不思議ないですが、800キロ以上のレースは3戦して4着が最高着順(ポプラ賞・810キロ)と、高重量戦にまったく実績がありませんでした。これまでの連対時最高重量が760キロだったことを考えれば、大きな飛躍といえるでしょう。
 なにより惜しかったのはミサイルテンリュウ。あとひと押しならぬ、あと“ひと曳き”だっただけに、陣営としては悔しい一戦だったはず。ただ、ゴール線上ストップから立て直し、越えたところでまたすぐに止まったところを見ると、限界ギリギリまで攻めた結果。そのアグレッシブなレースぶりには、非常に好感が持てました。もちろん詰めの甘さは否定できませんが、今後も障害力を武器に重賞戦線をにぎわせてくれるものと思われます。

成績はこちら
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