カネサリュウが主役へ名乗り
4日(木)に行われたホクレン賞(3歳オープン)は、1番人気に推されたカネサリュウが優勝。この世代、初めてとなる重賞を制し、一気に主役に躍り出ました。
道中はヤマトナデシコがグングン飛ばし、人気の一角シベチャタイガーが2番手から追走。しかし中間点あたりから徐々にペースは落ち着き、各馬そろって第2障害を迎えました。
先行2頭が障害に挑み、そのうちシベチャタイガーが先頭で登り切ると、続いてアローファイター、カネサリュウもクリア。障害を下りたところで、アローファイターとカネサリュウが先頭に躍り出ました。
馬体を併せていた先頭2頭でしたが、残り30メートル付近でカネサリュウがジワッと前に出ると、半馬身ほどの差でそのまま叩き合いに。この手に汗握るマッチレースはゴールまで続き、結局そのままの差でカネサリュウが逃げ切りました。後続は、シベチャタイガーが完全にゴールを越えながら、ソリの後端が残った状態でストップ。その隙にパンチテンリュウが交わして3着入線を果たしました。
勝ったカネサリュウは秋頃から徐々に台頭しはじめ、北見のオホーツク特別でオープン初勝利。12月のヤングクラウンズカップで優勝し、世代トップクラスの1頭に数えられるようになりました。障害をすんなり越え、そしてアローファイターの追撃をしのぎきった今回レースぶりから、登坂力、底力を兼ね備えていると言えるでしょう。兄カネサブラック同様の活躍を期待したいと思います。
ただアローファイター以下、コーネルフジあたりまで力差はないように見え、今後も熱戦が展開されそうです。