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馬券おやじは今日も行く(第23回)  古林英一

オーナーズカップへの道……

 前回、旋丸さんが書いておられたように、小生、最近密かに(こんなところで公言したら密かにもへったくれもないのであるが)オーナーズカップに意欲を燃やしているのである。ばん馬のオーナーになりたいと旋丸さんに言ったところ、「オーナーズカップに出れますよ~」と煽られ、「確かに!」と思ってしまったのである。

 実は小生つい先日まで競走馬のオーナーだったのだ。馬産地・日高で競馬や馬に関する講演なんぞをさせてもらうとき、「馬主でもある北海学園大学教授」なんぞと紹介され、講演の後「北海学園大学の教授っていったいどのくらい給料もらってるんですか?」などと尋ねられることもあった。

 競走馬のオーナーなんぞというと、一般的にはお金持ちということになっている。あくまで「一般的には」ということであって、なかには例外もあるのである。「競走馬のオーナー」といっても、小生の持ち分はわずかに1割だったのだ。有り体にいえば、「馬主になりたい~」と無理をいって、知り合いの牧場主が道営競馬で使っている馬に一口のせてもらっただけなのである。したがって小生の持ち分は脚1本分もないのである。さらに、例え1割であっても、「トニービンの肌にサンデーサイレンスの牡馬」なんぞという馬ならたいしたもんだが、なんせ「○○の肌に××の牝馬」(○○や××が気を悪くしたらいけないので敢えて伏せ字にさせてもらう)である。さらにその1割である。正直いってクラブ法人に一口出資するより安いくらいのものだ。

 自分の労働内容をまじめに考えれば、「給料が安い」なんぞといえば世間様に申し訳なくて口が腫れるんではないかと思わなくもないが、それでも小生の給料などは世間様が思うほどの高給ではない。かてて加えて、わが学校法人北海学園のM理事長は上に「ど」のつくケチである。世間を騒がせた某大学の理事長のような派手な金の使い方は全くしていない御仁である(もっともあの理事長も教職員の給料に関しては案外ケチだったようだが)。まあ経営者たるもの使用人からケチだとののしられるくらいでないとだめなんだろうなと思わなくもないが、なんせ小生は北海学園大学労組書記長であるからして、立場上、「こりゃ理事長、せめて年末一時金にはもうちょいとイロつけろ!」と敢えて言うのである。

 わが北海学園の労使問題はさておき、地方競馬の馬主資格は世間が思うほどハードルが高くはない。問題は馬代金と預託料なのである。ばん馬の預託料が他に比べて高くはないとはいえ、やはりそれでも月額十数万円はかかる。わが家には、国税庁よりも厳しく、いや、国税庁どころではない。悪辣な地回りヤクザのように小生のアガリからカスリをむしり取るタチの悪い奴がわが家にはいるのである(ちらっと小耳に挟んだところでは、このタチの悪いおばはんを法制度的には妻というらしい)。

 そこで、可処分所得が事実上小さい小生がオーナーズカップに出場するために、まず、どなたか一口のせてくれる馬主さん、もしくは志を同じくする同志が必要なのである。現在、募集中である。小生をオーナーズカップに出場させてやろうというご奇特な方、ぜひご一報ください。

 来週はオーナーズカップに出場する日を夢見て、旋丸先生のご指導のもと、相馬眼を鍛えるべく、十勝の馬市場を見学にいく予定である。ついでながら、小生、北海道知事認定の家畜商でもあるからして、牛馬の売買の仲介もさせていただく。こういっちゃなんだが、全国に大学教授が何人いるかは知らないが、家畜商登録をしている大学教授は日本広しといえど小生だけであろう。もっとも、小生、家畜取引に関しての実績、さらに相馬眼ともに皆無である。いわばペーパー馬喰である。それでもよければお世話させていただくので、ご用命の際にはご一報たまわりたい。

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