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2006年3月 アーカイブ

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レース回顧(3/24~3/27)

2006年3月28日(火)

 24日(金)に行われた沈丁花特別(4歳以上勝入270万円未満)は、6番人気のタケノタイトルが優勝。障害を越えてから確実な末脚を発揮し、追いすがる各馬を振り切ってゴールしました。2着イナノプリンセスで、20日の第9レース1、2着の2頭で決着しています。
 第10レースに行われたのはあせび特別(4歳以上勝入170万円未満)。3番手で障害を越えたブルーストーンが、アラクレライデンとの追い比べを制して優勝しました。
 25日(土)のメインレースは春陽特別(4歳以上勝入320万円未満)。ここはマシュウキングが快勝しました。3番手で障害を下りるとギャロップで一気に差を詰め、その後も脚を伸ばすと先頭でゴールイン。2着に7番人気のエビスオウゴンで、馬連単は万馬券となりました。
 第10レースの春水特別(4歳以上勝入220万円未満)は、好調のフクノカミカゼが勝って、これで4連勝としました。第2障害をグイグイ駆け上がったフクノカミカゼは、そのまま先頭で障害をクリア。ストロングペガサスがしぶとく追ってきましたが、これを抑えて優勝しました。
 26日は「見どころ」同様あとに回して、27日(月)のメインレース、大平原特別(4歳以上800万円未満)。ここは道中最後方を進んでいたキリンオーが、障害をひと腰で上がり、その後も爆発的な末脚を発揮。残り20メートル付近で早くも先頭に立つと、そのまま後続を突き放して優勝しました。2着は先頭で障害をクリアしたユウセイマーチ。

 それでは26日(日)。メインレースは、今シーズンの掉尾を飾るばんえい記念(4歳以上オープン)でした。このレースについてはばんえい記念回顧をご覧ください。
 第3レースに行われたあざみ特別(3歳牝馬オープン)は、最低人気のヒメカワキタが優勝して、6番人気キョウワプリンセスが2着。馬連単4万4030円の大波乱となりました。ヒメカワキタは、人気のキタノパワーと並んで障害を下りると、これを突き放すレースぶり。これまでの苦戦がウソのような、鮮やかな勝ちっぷりでした。3歳牝馬2強のキタノパワーとエメラルドは、それぞれ3、7着に敗れています。
 第4レース若草特別(3歳牡馬オープン)は、イレネー記念3着のナカゼンスピードが優勝して実力をアピールしました。第2障害を先頭で下りたのは、ホクレン賞馬ニシキセンプー。しかし残り20メートル付近で脚いろが鈍り、後続が強襲。ナカゼンスピードとホクショウダイヤがこれを交わして、1、2着となりました。
 第5レースの早春特別(4歳以上470万円未満)は、近走調子を落としていたバンゼンが優勝。一呼吸おいて障害に挑むとひと腰でクリアして、そのままゴールしました。混戦の2着争いは、1番人気のマルミギムレットが制しました。
 第6レース春暖特別(4歳以上550万円未満)は、断然人気のコブラタイガーが快勝しました。真っ先に障害に挑むと、問答無用のトップ抜け。そのまま後続との差を保ってゴールしました。2着は道中後方をじっくり進んだアローコマンダー。僅差の3着にヨコハマイサム。
 第7レースに行われた春風特別(4歳以上650万円未満)は、ハマナカキングが優勝。好ダッシュから終始先行、第2障害でじっくりためるとひと腰で上がり、先に抜けたイケダガッツをゆうゆう交わしてゴール、という圧巻のレースを見せました。2着のイケダガッツはそつのないレースでしたが、相手が悪すぎた印象。1番人気クメノビューティーは3着。
 第8レースのクリスタル特別(4歳オープン)は、7番人気の伏兵キタノカイザーが優勝。ナリタボブサップ、スーパークリントン、カネサブラックなどの強豪を抑える、見事なレースを見せました。4番手で障害を下りると、残り10メートル付近でナリタボブサップに並び掛けて追い比べに。勢いそのまま、ゴール手前で完全に抜け出しました。
 第9レースに行われたスターライト特別(5歳オープン)は、フクイズミが優勝。今季の快進撃を物語る見事な勝利で、シーズン最終出走を締めくくりました。第2障害は6頭がほぼ同時にクリアする大混戦。その中からホクトキング、タケタカラニシキが抜け出しましたが、残り10メートル付近でフクイズミが先頭に立つと、そのままゴールへ。持ち味の末脚を最大限に生かす、この馬らしいレースぶりでした。2着にタケタカラニシキ、3着は追い込んだヤマノミント。1番人気のエンジュオウカンは7着に敗れました。
 第11レース春望特別(4歳以上390万円未満)は、9番人気のサロマボーイが優勝。2番人気のヤマトオーカンが2着で、馬連単は1万2310円の高配当となりました。2番手で障害を下りたサロマボーイは、前を行くユウシテンザンをあっさり捉えてゴールイン。2着に粘るかと思われたユウシテンザンは、ヤマトオーカンの末脚に屈して、3着となりました。

25日以降の映像はこちら

 05年度のばんえい競馬は、無事にシーズンを終了しました。1年間のご愛読、まことにありがとうございました。
 なお、当サイトは来年度も同様の更新を行う予定です。今後ともばんえい競馬情報局をよろしくお願いいたします。

3/26ばんえい記念回顧

2006年3月26日(日)

スーパーペガサスばんえい記念4連覇!

Img_2443 26日(日)のメインレースとして行われたばんえい記念(4歳以上オープン)は、スーパーペガサスが優勝してこのレース4連覇を達成。そしてばんえい史上7頭目の1億円馬となりました。
 昼ごろに雨が降ったものの、馬場水分は4.6%。極端に軽くなることもなかったため、各馬第1障害から大苦戦。ミサイルテンリュウが先頭で下り、続いてミサキスーパー、スーパーペガサス、サンデーブライアンが続く展開。中間点でも各馬ゆったり、ゆったり進み、ミサキスーパーが先頭で第2障害下へ。
 各馬じっくりためたのち、満を持して仕掛けたのは、サンデーブライアンとスーパーペガサス。ミサキスーパー、そしてミサイルテンリュウなども続きます。2腰目でスーパーペガサスがヒザを折りますが、すかさず立て直して、天板へ脚をかけました。こうなれば王者スーパーペガサスの独壇場。グッと腰を入れて、先頭で第2障害をクリア。自慢の末脚を武器に、みるみるセーフティーリードを広げていきます。
 続いて障害を抜けたのは、高重量戦での障害力には定評があるミサキスーパー。やや遅れてヨコハマボーイもクリアしました。しかし、ここはもう完全にスーパーペガサス。途中3回ほど止まったものの、2着以下を完封するレースぶりで、王者健在をアピールしました。およそ30秒後にミサキスーパーがゴールして2着、さらに30秒ほど遅れて3着にヨコハマボーイ。

成績はこちら
映像はこちら

藤野俊一騎手
「3月に行われることで軽馬場になりにくいですが、それはほかの馬のほうがつらいでしょう。今日は雨が降りましたけど、それも大して気にならなかったくらいです。第1障害で止まったのは初めてだし、それだけ馬場が重いから、ほかの障害の巧い馬も、さすがにきつかったんじゃないですか。
 レース前は第2障害で自分がミスをしないように心がけていました。第2障害でヒザを折ったときには、少しびっくりしましたね。でも先頭で下りたときには、勝てると思いました。ペガサスを差せるような馬はいないですからね」

大友栄人調教師

「第1障害で止まったのは、馬場うんぬんではなくて、タイミングが合わなかっただけでしょう。第2障害のヒザ折りは、道中何度も息を入れているので、馬が焦っていたのかもしれませんね。天板に脚が掛かってからがきついんですけど、そこを抜けられるのがペガサスの強さです。
 今年は脚部不安で休養しましたが、もうずいぶんよくなっています。北見から帯広へ移動したころが一番ひどくて、脚を地面につくのすら痛がるくらい。レントゲンを撮って装蹄師さんと相談しながら、ようやく2月頃から強い調教ができるようになりました。それだけに、今日のゴールの瞬間はさすがに感動しましたね。馬体も戻ってきましたし、もうこの部分をけがすることはないと思います」

3/26ばんえい記念予想 矢野吉彦

2006年3月25日(土)

やっぱりペガサス最有力

 さぁ、ついにやってきました。ばんえい競馬の最高峰レース、ばんえい記念です。かつては1着賞金が1000万円でしたが、今は700万円。何ともさびしい話ですが、でもこれが、ばんえいで最も価値のあるレースということに変わりはありません。残念ながら私、今年は野球中継の仕事と重なって見に行けなくなっちゃいましたが、馬券はズバッと当てたいですね。

 1トン(8歳以下の牝馬は980キロ)の荷物を引いてのレースとなると、勝負になる馬は限られてきます。本来の出来を取り戻しているなら、もちろんスーパーペガサスが最有力。休み明けの2戦は今イチでしたが、前走の寒緋桜特別で復活の兆しを見せてくれました。なんてったって、ばんえい記念3連覇を果たした現役最強馬。ここは、陣営が執念の仕上げを施して臨むでしょうから、やっぱり馬券の対象には含めておいたほうがいいと思います。
 あとは、高重量戦の実績で言えばミサキスーパー、シンエイキンカイ、ヒカルセンプーの順。ミサイルテンリュウは実績不足、ヨコハマボーイは今の帯広で1トンのソリでは苦しいでしょう。牝馬勢も苦戦必至。サンデーブライアンは格下。ウーン、どう見ても古豪同士の勝負ってことになりそうですね。
 でも、考え方を変えれば、ミサイルテンリュウが最大の惑星かも。今回がばんえい記念初挑戦。ということは、それだけフレッシュな状態で出てくるわけです。1トンを引くレースは、馬にとっては究極の消耗戦。激闘の疲れが取れず、なかなか立ち直れなくなる馬もいます。その点、初挑戦の馬にはタップリ余力があるので、うまくいけば善戦できるかもしれません。問題はその反動。ミサイルテンリュウがここで好勝負した場合は、4月以降のリフレッシュが課題になるでしょう。そうそう、鈴木恵介騎手もばんえい記念は初出場ですよね? 馬の力を信じて、じっくり障害をクリアしてほしいものです。
 では結論。スーパーペガサスとミサキスーパーの馬単折り返し。なんだかんだ言っても、これが本線です。押さえは、この2頭を頭にしてミサキテンリュウへの馬単。スーパーペガサスが負けることは、あまり考えられないんですが、今年はゼッタイとは言えないと思いますので、こんな買い方にしてみます。

 史上初めて、3月末に行われる今年のばんえい記念。雪さえ降らなければ“重馬場”は必至。出走馬にとっては過去に経験したことのない過酷な戦いになるでしょうが、それを克服してこそ、真のばんえいチャンピオン。好勝負を期待しましょう!それにしても、ナマで見られる人がウラヤマシイ!では、今回はこのへんで。

3/26ばんえい記念予想 斎藤修

この馬と決めていたミサイル

 矢野さんも前から言ってましたが、ばんえい記念がこんな時期になるとは……。わたしはドバイからの予想です。
 ここで問題発生。ドバイでは、ギャンブルが禁止されているイスラム教のチェックがかかってNARのホームページすべてにブロックがかかってるのよ。去年とか一昨年からそうだったのだけど来てみて思い出した次第。そのため急遽日本から出馬表のhtmlファイルをメールしてもらっての予想となった。

 というわけで過去の成績とかも調べられないのだけれど、たしか去年か一昨年調べたときの記憶によると、ばんえい記念は帯広記念での連対馬と、たとえ帯広記念では負けていてもトップハンデだった馬の成績がいいというデータがある(はず)。
 王者スーパーペガサスと実績馬ミサキスーパーが近走不振で、そうなればやはり帯広記念を制したミサイルテンリュウしかない。チャンピオンカップは惨敗してもばんえい記念とは直結しないというデータもあった(はず)。なのでチャンピオンカップはそれほど期待していなかったのだが、2着と好走したとため、ばんえい記念はますますミサイルテンリュウという思いが強くなった。
 酷なようだがスーパーペガサス、ミサキスーパー、ましてやヒカルセンプーなどは世代交代だろうということで馬券からは消えていただく。これまでの実績には惜しみない賛辞を贈るが、目の前の馬券は別だ。
 シンエイキンカイ、ヨコハマボーイ、サンデーブライアンが相手。

◎ミサイルテンリュウ
○シンエイキンカイ
▲ヨコハマボーイ
△サンデーブライアン

 馬券は◎→○▲△の馬単と、押さえで同じ買い目を馬連複で。
 ただし。
 時期が大幅にずれたので、過去の傾向が通用しなくなっているかもというのが不安ではある。

馬券おやじは今日も行く(第15回)  古林英一

一番強いのはミサイルテンリュウ

 不振を極めるわが輓馬馬券戦線もいよいよ大詰めです。これまでの不振を一気に挽回するのはまさにこのときである。「皇国ノ興廃ハ此ノ一戦ニアリ」Z旗を掲げいざ帯広に!

 ここ2年連続して現地でばんえい記念を観戦し、そのたびにスーパーペガサスの強さに白旗を掲げたのでありますが、いくらなんでも4連覇はないと信じます(もし4連覇となれば、それはそれで歴史の目撃者として満足します)。

 小生の本命はミサイルテンリュウです。ミサキスーパーが今年こそ雪辱と思っていたのですが、ここ数戦をみると、どうも今ひとつピンときません。ならば新興勢力の代表ということでこの馬から勝負に出ます。今年度の獲得賞金額は予定メンバー中最高。賞金を稼ぐ馬は強い→一番稼いでいるのはミサイルテンリュウ→一番強いのはミサイルテンリュウという、まことにもって理路整然たる根拠であります。

 対抗はヨコハマボーイ。なんとなくこっそり連に絡むような気がします。ミサキスーパーを3番手評価とします。そして、穴として、最強の女神降臨ということでアンローズに期待します。帯広未勝利は世間を欺き、他馬に油断させようという女王の策略です。小生の愛してやまない女王アンローズの一発で起死回生の大勝利を狙います。

 馬券としてはミサイルテンリュウからヨコハマボーイ、ミサキスーパーに馬単(裏目もちょいと)。そしてアンローズから馬単裏表の総流しです。

 対抗はヨコハマボーイ。なんとなくこっそり連に絡むような気がします。ミサキスーパーを3番手評価とします。そして、穴として、最強の女神降臨ということでアンローズに期待します。帯広未勝利は世間を欺き、他馬に油断させようという女王の策略です。小生の愛してやまない女王アンローズの一発で起死回生の大勝利を狙います。

 馬券としてはミサイルテンリュウからヨコハマボーイ、ミサキスーパーに馬単(裏目もちょいと)。そしてアンローズから馬単裏表の総流しです。

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