せきれい賞のゴール前は、クビ、クビ、1/2差という4頭の大接戦。勝ったのはサンエイゴールドだが、一番強いレースをしたのは3着のジャストフォファンではなかったか。4コーナーではまだ7番手という位置から追い込んで、上がり3ハロンはメンバー中最速の36秒4。クビ+クビの差だけ届かなかったのは、道中の位置取りによるところが大きい。もともとダートでも1600~1800メートルを中心に使われている。3歳時のオパールカップでもサンエイゴールドの2着に敗れているが、ここは雪辱を期す一戦だ。
サンエイゴールドは、3歳以降、盛岡の芝では8戦6勝。3歳時にも3連勝があったが、4歳になっての3連勝はパワーアップを感じさせる内容。今回は遠征馬からのマークもますますきつくなり、前走以上に厳しいレースが強いられそう。
コウセンは、中央からの転入初戦だった前走桂樹杯では、ゴール前で後続を突き放す見事な逃げ切り勝ち。1000万条件で頭打ちという成績だっただけに5番人気にしか過ぎなかったが、ブレイズアトレイルに4馬身差をつける完勝だった。そのレースぶりならここでも十分勝負になりそう。
このレース3連覇を狙うロゾヴァドリナだが、昨年のこのレース以降は順調に使われてきたとはいえず、また盛岡の芝に挑戦してくる馬のレベルが今年になって上っているように思われる。ここは押し出されての△まで。
芝で3戦連続2着が続いているブレイズアトレイルだが、展開ひとつで当然上位を狙える。
パーティメーカーは、せきれい賞では直線だけ脚を使ってきわどい4着。その後、中央の小倉日経オープンでも意外と道中のペースについていけていただけに、得意の盛岡の芝で目覚めるという可能性も考えられる。
◎10ジャストフォファン
◯8サンエイゴールド
▲7コウセン
△9ロゾヴァドリナ
△1ブレイズアトレイル
△12パーティメーカー
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佐賀の開催が1カ月ぶりに再開。初日のメインはB級馬による1750メートルのS2重賞。
休催前、前開催のB級、S2重賞を勝ったガールズラインは、中距離のS2重賞で4戦連続連対中。先行してそのまま押し切るレースぶりは安定しており、ここも中心としての期待だ。
デリッツァリモーネはC級で連勝を重ね、初めて挑戦したB級重賞、文月賞ではガールズラインの2着。その後もう一度自己条件を快勝し、中央芝の小倉日経オープンに挑戦して臨む一戦。スピード競馬を経験したことで力をつけた可能性はある。頭としても狙ってみたい。
テイエムダンシングは、中央500万からの転入初戦となった新涼賞がガールズラインに1馬身半差2着。2戦目での上積みがあれば逆転の可能性も。
久住山賞でガールズラインの2着だったテイエムマケンゲナ、B級特別や重賞で好走を続けるスラッシュ、佐賀ヴィーナスカップこそ苦戦したがB級特別で2着2回のリンノメサイアなど、好調馬が多くどの馬にもチャンスがありそうな混戦となりそう。
◎9ガールズライン
○3デリッツァリモーネ
▲1テイエムダンシング
△8テイエムマケンゲナ
△5スラッシュ
△12リンノメサイア
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秋の3歳チャンピオンシップのボーナスを狙ってかどうか、兵庫から3頭、浦和・金沢から各1頭が遠征してきた。
今年の東海地区3歳戦戦は、東海ダービーを制したドリームズラインが不在となると一気に混戦模様。そんな中で、古馬重賞で健闘しているアペリラルビーを本命とした。兵庫サマークイーン賞はやや差があっての4着だったが、牡馬も相手のくろゆり賞では、着順こそ5着だったが、ヴェリイブライト、カツゲキキトキトのハナ差の争いから4馬身半ほどの差。今回のメンバーではもっとも高いレベルの競馬を経験している。ただ東海クイーンカップで2着があるものの、名古屋コースでの実績に乏しいのが気になるところ。
古馬との対戦ということでは、ポルタディソーニは2走前、牝馬同士ではあるもののコスモス賞を制した。秋桜賞は7着に敗れたものの、同世代同士の対戦に戻って、あらためての期待だ。
浦和のパフュームクラスタは、南関東で重賞経験こそないが、3歳1組戦を勝ち、その後古馬B級戦で2戦連続接戦の2着。そのレベルならここであっさりという可能性もある。
笠松のクイーンカップを制した兵庫のハヴアナイスディ、新緑賞を制したサザンオールスターなども、混戦のこのメンバーなら上位を狙えそう。
兵庫ダービーを制したブレイヴコールは、当時さまざまに恵まれた感じがあり、あまり高い評価はできない。
◎3アペリラルビー
◯1ポルタディソーニ
▲9パフュームクラスタ
△5ハヴアナイスディ
△11サザンオールスター
△2ブレイヴコール
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田中淳司厩舎はこの日、園田プリンセスカップにも2頭が遠征するが、こちらも4頭出し。しかもエトワール賞を圧勝したタイセイバンデットに、1年半ぶりの復帰戦を快勝したポアゾンブラック、さらに元中央オープンのメイショウノーベル、サトノプリンシパルという陣容。さすがにこれだけのメンバーがいれば、園田への遠征馬には地元騎手を起用ということがわかる。
中心は、やはりその田中淳司厩舎の中でまだ底を見せていないタイセイバンデット。中央と行き来しながら6歳でもまだキャリア12戦。本格化したのはようやく今年。船橋に遠征した習志野きらっとスプリントこそスアデラの力が抜けていて差のある2着だったが、地元に戻っての前走エトワール賞は後続を寄せ付けないまま逃げ切り圧勝だった。今後、全国区での活躍が楽しみになる存在だ。
全国区の活躍といえば、ダートグレード制覇まで何度もあと一歩のところまでいったポアゾンブラックが復帰初戦を快勝した。とはいえ目一杯の仕上げをするには依然として脚元が不安なため、これがラストランになるとのこと。
他地区からは大井のワディが遠征。大井に移籍しての2戦は結果を残せていないが、今年2月には中央オープン勝ちの実績。コーナーの緩い広いコースなら力を発揮するかもしれない。大井に所属して短期免許で騎乗中のライアン・クアトロ騎手にも期待だ。
エトワール賞の好走組、シセイカイカ、レッドペリグリンは、ともに近走勝ち星から遠ざかっており、ここも連下争いまで。
中央元オープンのメイショウノーベル、昨年の道営スプリント2着だったコールサインゼロなども上位を狙える。
◎6タイセイバンデット
◯1ポアゾンブラック
▲10ワディ
△3シセイカイカ
△4レッドペリグリン
△5メイショウノーベル
△9コールサインゼロ
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かつてであれば2歳馬がこの秋のまだ早い時期から移籍もせずに長距離遠征することなどはほとんど考えられなかったが、グランダム・ジャパンのボーナスを狙ってか、この園田プリンセス賞にも4年前から毎年のように北海道から遠征してくるようになった。
とはいうものの、長距離輸送をともなって誰でもが遠征してくるというわけでなく、過去4年で北海道から遠征してきた計10頭は、角川秀樹厩舎が7頭、田中淳司厩舎が3頭と、近年ホッカイドウ競馬のリーディングを争っている両厩舎だけ。そんな中でもこの4年で地元の吉行龍穂厩舎のトーコー軍団(昨年のナンネッタも馬主は同じ)が2勝と強さを見せている。そのほか、田中淳司厩舎が2勝で、角川秀樹厩舎は2着1回、3着2回。さらに無視できないのは笠松勢で、この4年で2着2回、3着1回。北海道からの遠征がなかった5年前は笠松所属馬が1着3着だった。
今年は笠松からの遠征こそないが、北海道からは田中、角川勢が各2頭ずつ、さらに大井から1頭が参戦してきた。
地元馬に3戦3勝という馬もいるが、やはりホッカイドウ競馬の2歳馬の経験値は高く、2歳オープンで掲示板内の好走を見せているバモスの能力が高そうだ。
さらに未勝利からアタックチャレンジを連勝しているサラヒメも好調。ただこの馬は1200メートル以下のコーナーを2つ回る競馬しか経験がなく、さらに連勝したのが1000メートル戦ということでは、1400メートルへの距離延長が気になるところ。
重賞ではやや力が足りないエグジビッツだが、3走前の2歳オープンでは、その後にJRA札幌のすずらん賞を制したリュウノユキナの4着という成績がある。
大井から遠征のアクアレジーナは、デビュー2戦目の前走は3番手追走から直線で抜け出す強い競馬を見せた。
フレッシュチャレンジを勝ったのみのシンキングタイムだが、中央の芝に挑戦した経験での上積みがあればあっと言わせる場面もあるかもしれない。
地元3連勝中のセイヴァーベナは、それら実績馬の間に割って入れるかどうか。
遠征勢の評価を高くしたが、北海道の4頭にはいずれも地元兵庫所属騎手が騎乗しており、地元騎手の活躍にも期待したいところ。
◎5バモス
◯2サラヒメ
▲3エグジビッツ
△10アクアレジーナ
△6シンキングタイム
△1セイヴァーベナ
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