ここを勝てばGI/JpnI・10勝というホッコータルマエの記録に並ぶというコパノリッキー。昨年の南部杯JpnIは驚異的なレコード勝ちで、さらに2014年、盛岡が舞台となったJBCクラシックJpnIもコースレコードでの勝利だった。盛岡のダートは、ここを得意とする馬がより強いレースを見せることが多いコース。それだけに秋初戦でも期待は大きい。どうやら今シーズン限りで引退、種牡馬入りとなる予定で、おそらくこのあと出走する可能性のある、JBCクラシックJpnI、チャンピオンズカップGI、東京大賞典GIで、ホッコータルマエによる国内GI/JpnI最多勝記録を更新できるかどうか。
相手はカフジテイクとした。ここまでタイトルは今年の根岸ステークスGIIIのみだが、チャンピオンズカップGIの4着がコンマ2秒差、フェブラリーステークスGIの3着がコンマ1秒差。今回初めての地方遠征がどうかだが、能力差は紙一重。
このレース3勝目と4年連続連対という記録がかかるのがベストウォーリア。一昨年のこのレース以降、勝ち星から遠ざかっているとはいえ、今年のフェブラリーステークスGIでも、勝ったゴールドドリームにクビ差2着と衰えは感じない。ただ坂でもバテないコパノリッキーを追う展開になると分が悪い。
フェブラリーステークスでGI初制覇となったゴールドドリームだが、その後のドバイワールドカップ、帝王賞JpnIは見せ場をつくれず。昨年のチャンピオンズカップGIでも12着に敗れているように、ムラ駆けのタイプなのかもしれない。
キングズガード、ノボバカラは、上記4頭と比べると能力的にやや足りない感じで、馬券的には3着候補まで。
◎11コパノリッキー
○14カフジテイク
▲2ベストウォーリア
△13ゴールドドリーム
△9キングズガード
△3ノボバカラ
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馬場改修などのため約1カ月間の休催があり、明けて9月24日に行われたシリウス特別に出走していた全馬11頭に、7月以来となる1頭が加わっての12頭立て。
シリウス特別は、飛ばして先行した前2頭を断然人気のザワールドが追いかけ、直線でとらえて楽に勝ったかと思ったところ、離れた後方集団を追走していたキングランシーンがゴール前強襲してとらえたというレース。ザワールドにとっては、みずから前をとらえにいかなければ逃げ切りを許す可能性があり、道中はうしろも気にしながらの追走だったが、末脚を使える馬がいたということではしかたない結果。そのときとほぼ同じメンバーでの再戦なら今度は負けられないところ。
勝ったキングランシーンは、あの末脚なら距離延長で能力を発揮ということは考えられる。その前走は前半ほとんど最後方に近い9番手から徐々に位置取りを上げてきた。同じ距離での再戦なら、ペースや展開次第で再びということも考えらえれる。
3カ月ぶりの実戦となるエコーズスリーにもチャンスはあると見て3番手。7月の前走1400メートル戦は2着だが、3着のキングランシーンに5馬身もの差をつけていた。
シリウス特別で最後方追走から3着まで押し上げたムーンパスイエロー、同レース7着からの巻き返しがかかるクレイジーダイヤらも馬券圏内の可能性。
◎10ザワールド
○5キングランシーン
▲8エコーズスリー
△12ムーンパスイエロー
△11クレイジーダイヤ
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コウセンは、中央1000万条件から転入。初戦の桂樹杯を勝って、OROカップでも3着。中央時代には一度しか経験のない芝1000メートルという距離だが、全国交流のOROカップより確実にメンバーが軽い今回のメンバーなら対応できると見る。
アリッサムは南関東B級からの転入初戦だったヴィーナススプリントを快勝。中央デビュー時には芝1200メートルで2戦連続2着という成績もあり、久々の芝で可能性を示してくれそう。
ウインミラージュは昨年のこのレースで2着。B級でもやや勝ちきれないレースが続いているが、昨年もようやくB2からB1を勝ったという成績で、今年も3走前に芝1000メートルのB1戦を勝っているだけに、この条件なら能力を発揮しそう。
ヴァイサーリッターは、中央準オープンから転入初戦のスプリント特別(水沢1400メートル)は6着だったが、芝の短距離なら巻き返してきそう。
芝は未知数もダートの短距離重賞で上位争いのガッサンプレイ、一昨年のこのレースで2着だったエーシンシャラクらにも可能性はありそう。
◎2コウセン
○4アリッサム
▲1ウインミラージュ
△3ヴァイサーリッター
△9ガッサンプレイ
△8エーシンシャラク
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
シゲルクロマグロは、目下B-3組の1400メートル戦を連勝中。前走は良馬場で1分29秒3という好タイムで逃げ切った。3走前のヤングジョッキーズシリーズ以外は崩れておらず、このクラスなら常に上位争いできるだけの能力はありそうだ。
シゲルダンジリは、4月に転入初戦となったS2重賞(英彦山賞・1400メートル)を制しており、2走前にも同じく1400メートルのB-1特別を勝利。前走は10着に敗れているが、超短距離の900メートル戦で参考外。1400メートル稍重で1分29秒台の持ちタイムがあり、このメンバーなら勝ち負けまで期待できそう。
トモジャクールは、7月に1800メートルのS2重賞勝ちがあり、2走前にはB-1特別でシゲルダンジリにクビ差の2着。逆転も狙えそう。
B級特別やS2重賞のここ5走ですべて掲示板を確保しているコウザンヒキリ、船橋から転入2戦目のケンシベリーノ、3歳ながらB級で好走しているダンツプロシードらにもチャンスはありそう。
◎2シゲルクロマグロ
○3シゲルダンジリ
▲5トモジャクール
△1コウザンヒキリ
△6ケンシベリーノ
△4ダンツプロシード
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ハッピーグリンは、中央芝挑戦の2戦とも3着だったが、両レースともに4コーナーあたりでは勝ったかと思わせるレースぶりで、展開ひとつというところがあった。門別ダートでは4戦2勝2着2回と、ダート・芝とも距離適性も含めてまだ底を見せていない感じはあり、久々に門別に戻って期待したい。
栄冠賞、ブリーダーズゴールドジュニアカップと連勝したサザンヴィグラスは、当然この世代では頂点を争う存在と期待されていたわけだが、4戦目となったウィナーズチャレンジでまさかの敗戦。3コーナーあたりでは行きっぷりが悪く、さらに直線では前がカベになって行き場をなくし外に持ち出すロスがあった。そのレースぶりから距離延長が問題だったということもない。ここは巻き返しがかかる一戦。
ヤマノファイトは、中央の芝では結果を残すことができなかったが、門別に戻ってのイノセントカップは大幅馬体増にもかかわらず人気にこたえての勝利。ダートなら能力は世代トップクラスであることは間違いない。ただ門別ではここまで1200メートル戦のみしか経験がないだけに、距離延長に対応できるかどうか。
前走初めての1700メートル戦となったウィナーズチャレンジを圧勝したリコーパイソン、ブリーダーズゴールドジュニアカップ、イノセントカップともに3着のアポストルらも変わり身があれば勝ち負けになる可能性はある。
◎8ハッピーグリン
◯7サザンヴィグラス
▲1ヤマノファイト
△5リコーパイソン
△6アポストル
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