
A級馬による1750メートルのS2重賞。
昨年秋に復帰して以降、不振が続いていたキングプライドだが、年明けの九州オールカマーで突如と言っていい復活。中島記念3連覇を達成したばかりのキョウワカイザーにぴたりと付かれ、いつ交わされるかと思って見ていたところ、逆に3コーナー手前からはじわじわと差を広げていっての逃げ切り完勝となった。2015年の3歳時には九州ダービー栄城賞を制し、中島記念ではキョウワカイザーの2着にもなった活躍馬が復活となれば、佐賀の古馬線戦はますます充実しそうだ。
アクロマティックは、兵庫から笠松を経由して転入。6戦して勝ち星こそないものの、12月の烏帽子岳賞ではキョウワカイザーの2着があった。今回のメンバーなら2着争いの筆頭。
コスモポッポは、九州オールカマーでアクロマティック(6着)に先着する5着。ただそれまでの成績からはやや分が悪い。
中央からの転入初戦が2頭。ランドオザリールは1000万条件で頭打ち、スパーキングジョイは500万条件に降級となっても着外続き。ダートでの勝ち星もあるランドオザリールに期待できそう。
◎6キングプライド
○2アクロマティック
▲8コスモポッポ
△5ランドオザリール
△4スパーキングジョイ
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A級馬による1400メートルのS2重賞。
北海道から転入して2連勝で臨んだアウヤンテプイの前走は、まさかの3着。レース前半、ウルトラカイザーに半馬身ほどの差でぴたりと付かれてプレッシャーをかけられ、3コーナーあたりから徐々に後退。離れた3番手を追走していたシゲルクロマグロにもとらえられて差のある3着だった。
アウヤンテプイ、ウルトラカイザーは、ともに北海道所属が長く、活躍した距離が違うなか門別で3度の直接対決があった。初対戦は2013年10月31日の1200メートル戦で、ウルトラカイザーがアウヤンテプイを半馬身差で負かしてのワンツー。その後の2戦はどちらも勝利には至らず、いずれも1200メートル戦でアウヤンテプイが先着していた。そして佐賀での有明海特別が通算4度目の直接対決で、ウルトラカイザーが勝利。2頭の後先では2勝2敗の五分となった。
今回が5度目の対戦。コーナーを4つ回る地方の1400メートル戦は向正面で息が入ることが多く純粋な短距離とは言い難い。ならば今回もウルトラカイザーに分があると見る。
有明海特別では、失速したアウヤンテプイに半馬身差まで迫っての4着だったのがコウギョウダグラス。佐賀では中・長距離の重賞も使われているが、大井時代はほとんど1400メートル以下を使われてきただけに、あらためてこの距離で、上記2頭の間に割って入る可能性も考えられる。
岩手から転入初戦の宝満山賞が3着だったキングジャガーは久しぶりの1400メートル戦。◎○が相手となると、やはり連下争いまでだろう。
◎8ウルトラカイザー
○1アウヤンテプイ
▲2コウギョウダグラス
△4キングジャガー
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エスポワールシチー、アジュディミツオー、フリオーソ、ヴァーミリアンという、ダートグレード戦線でチャンピオン級の活躍をした馬たちの産駒が揃って出走してきた。かつてのダート不遇の時代を思えば、こうしたダート路線の活躍馬が種牡馬となってたくさんの産駒が出てくるというのは感慨深い。
中でも地方で重賞活躍馬を次々と送り出しているフリオーソの産駒、マーメイドモアナに期待する。ラブミーチャン記念、ライデンリーダー記念は、ともに勝ったのはチェゴで、それぞれ5着、4着という結果。今回、他地区から重賞勝ち馬も遠征してきているが、このメンバーなら笠松の重賞戦線のレベルが高いと見る。この世代のフリオーソ産駒では18日に園田クイーセレクションをスウォナーレが制しており、2世代目の産駒からも活躍馬が続々と出ている。
唯一まだ底を見せていないとも思えるのが兵庫のコーナスフロリダ。デビュー2戦目で2着に敗れているが、そのときの勝ち馬テクノマインドは、前走園田ジュニアカップで1馬身半差をつけて2着に負かした。エスポワールシチーの産駒はこの世代が初年度。年明けには船橋のヤマノファイトが浦和・ニューイヤーカップを制し、コーナスフロリダも含めてすでに5頭の産駒が重賞勝ち馬となっている。
ノブイチは金沢からの遠征。兼六園ジュニアカップでは2着に敗れたものの、続く前走金沢ヤングチャンピオンは1番人気にこたえて5馬身差の圧勝。金沢移籍後3戦の手綱をとっている中島龍也騎手は南関東で期間限定騎乗中のため、今回は岡部誠騎手の騎乗となった。
北海道所属として盛岡の知床賞を制したスタークニナガは、兵庫移籍後2戦して2、3着。もうひと押しというところは否めないものの、上位争いには食い込んできそう。
アジュディミツオー産駒のメモリーメガトンは、ここまで5戦3勝。JRA認定競走は勝っているものの、重賞初挑戦に加え、初めての1600メートルでどこまでやれるか。
◎6マーメイドモアナ
○3コーナスフロリダ
▲9ノブイチ
△1スタークニナガ
△5メモリーメガトン
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キサラキクは最大ハンデ差40キロあるところでのトップハンデだが、北見記念では830キロを引いての3着があり、ばんえい十勝金杯でもセンゴクエースの2着という実績は抜けている。このヒロインズカップでは、一昨年5着、昨年6着と敗れているものの、ここにきての充実ぶりは過去2年とは違うと見ての本命。
アアモンドセブンは、前哨戦のレディースカップでキサラキクと同じトップハンデ730キロを背負ってわずかの差で2着。牝馬同士なら能力は上位。
ニューイヤーカップを勝ったファイトガールも気になるところだが、そのときファイトガールより10キロ重い重量を引いて8着だったコウシュハサマーは、今回ファイトガールより10キロ軽くなって逆転の期待。キサラキクより絶対重量で30キロ軽い760キロも有利だ。
近走惨敗が続いているセイコークインだが、オープンの底力と、キサラキクより10キロ軽い780キロなら好走の目はある。
ヒカルナナヒメは700キロ台の重量を初めて引いた天馬賞が大惨敗。今回、そのときよりさらに10キロ重い750キロをこなせるかどうか。ただ相対的な重量で最軽量ハンデならという期待は持てる。
◎6キサラキク
○1アアモンドセブン
▲4コウシュハサマー
△2ファイトガール
△8セイコークイン
△5ヒカルナナヒメ
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笠松グランプリで惨敗して以降、なぜか1600メートル以上を使われ続けているカッサイ。もしかして使う番組がないのだろうか。とはいえ1600メートルより1400メートルのほうが圧倒的に好成績。夏には建依別賞を含めて1400メートル戦で3連勝があった。昨年の園田FCスプリントでも、それまでがイマイチの成績でも2着に激走したように、近走の成績によらず突然走るというのもこの馬の特徴だ。
近走の安定ぶりならカイロス。大井在籍時には短距離で活躍しており、距離は問題ない。ただ昨年の福永洋一記念を勝って以降、重賞では馬券にからんでいないのが気になるところ。
新興勢力ではティアップリバティ。中央1勝から転入し、C級からB級で4戦3勝のあと、高知県知事賞で3着。3走前の1600メートルの勝ちタイム1分44秒2というのも、近走のカイロスやカッサイの走破タイムと遜色ない。赤岡騎手鞍上ということもあり、頭まで考えておきたい。
ギンパリは、3走前の1400メートル戦でティアップリバティを負かしているだけにあなどれない。
勝ちきれないレースが続いているマイネルバルビゾンだが、能力的に印上位の馬ともそれほど差はない。
◎8カッサイ
○1カイロス
▲2ティアップリバティ
△3ギンパリ
△7マイネルバルビゾン
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