
出走全馬の前走が北斗盃という再戦で、14頭立てだった北斗盃から6着以下のうちから4頭が離脱しての10頭立て。
その北斗盃は、先に先頭に立っていたジョウランを直線でとらえたリンゾウチャネルが突き放し3馬身差をつけての完勝だった。
ただジョウランは、逃げたスティールティアラをピタリとマークしていって競り落とし、人気のリンゾウチャネルにはうしろからマークされる役回りだった。今度は外回りの2000メートルで、前半もう少しゆったり行ければ逆転の目もあるのではないか。
とはいえリンゾウチャネルも距離延長でマイナスになることはなさそう。
リンノレジェンドは北海道2歳優駿JpnIIIで 6着があり、冬の間一時移籍していた大井でも1800メートルの3歳特別を制した。門別の外回りコースに替ってさらに能力発揮ということは考えられる。
北斗盃3着だったシベリアンプラウドは、今年デビューで今回がキャリア4戦目。北斗盃で初めて世代のトップクラスと戦った経験で、さらに力をつけた可能性はある。
北斗盃4着だったミスシェーンハイトは、1600メートルまでしか距離経験がなく、一気の距離延長がどうか。
◎7ジョウラン
○8リンゾウチャネル
▲4リンノレジェンド
△2シベリアンプラウド
△5ミスシェーンハイト
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昨年のスーパージェットに続いて九州ダービー栄城賞を制したスーパージンガが佐賀から遠征してきた。ここまで佐賀では9戦して一度2着に負けただけ。ル・プランタン賞ではナンヨーオボロヅキを4馬身突き放しての完勝。栄城賞でも2着に5馬身差をつけており、距離延長での安定感が際立つ。
他地区勢は選定されていた馬の回避がかなりあって、繰り上がったアイオブザタイガー。兵庫の二冠はともに着外だったが、2走前の特別戦では外枠から出ムチを入れてハナに立つと、直線でも後続を寄せ付けず逃げ切り。そのレースぶりは評価できる。
ナンヨーオボロヅキは、前走山桃特別では縦長の展開ながら道中はかなり溜めての逃げで、そのまま後続を振り切った。2着コスモアニモーソに2馬身半差は完勝だが、最後はやや一杯になっていた。今回は遠征勢も強力で、やはり距離に不安はある。
2歳時に園田プリンセスカップを制したリリコだが、その後は重賞で2着4回、3着2回。名古屋への遠征では強敵相手に差のある結果。今回も牡馬相手のこのメンバーとなると連下争いまで。
コスモアニモーソは、前走山桃特別ではナンヨーオボロヅキをとらえきれなかったものの、ここまで高知では6戦してすべて3着以内と崩れていない。さらに距離が伸びた今回、ナンヨーオボロヅキに対して逆転の可能性も考えられる。
◎11スーパージンガ
○5アイオブザタイガー
▲12ナンヨーオボロヅキ
△7リリコ
△1コスモアニモーソ
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オグリキャップ記念連覇はならなかったエンパイアペガサスだが、ここ1年、岩手の地方同士のレースで負けたのは絆カップの5着だけ。水沢コースとなると、負けたのは3歳時のダービーグランプリの2着だけ。地元馬同士で2000メートルならまず負けることはなさそう。3連覇濃厚だ。
前哨戦のあすなろ賞は、船橋から再転入初戦のハドソンホーネットが逃げ切り、チェリーピッカーは直線で差を詰められず2着、4コーナーで直後に迫っていたグランユニヴェールが3着という結果。ただチェリーピッカーは昨年のこのレースでも2着だったように、水沢2000メートルが舞台なら見直したい。最後までしっかり脚を使っていたグランユニヴェールも連下争いの圏内。
期待のサンエイキャピタルは、古馬初対戦となったシアンモア記念では直線で失速。それが休み明けの影響なのか、それとも古馬の壁なのか、今回が試金石となりそう。
◎7エンパイアペガサス
○3チェリーピッカー
▲6ハドソンホーネット
△4サンエイキャピタル
△10グランユニヴェール
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エイシンニシパが絶好調。佐賀記念JpnIII(7着)はさすがに相手が強かったが、今年地方同士の重賞で3戦全勝。前走、兵庫大賞典でもマイタイザン、タガノゴールドをぴたりと3番手でマークし、4コーナーでラチ沿いを突いて直線抜け出すと、あっという間に突き放すという強い勝ち方だった。今年も全国リーディングに立っている吉村騎手の好調ぶりをアピールするレース内容でもあった。ここも連軸はゆるぎない。
タガノゴールドは昨年度(今年3月)の六甲盃で、メイショウオオゼキと内外離れての接戦をハナ差で制した。今回、大外枠だがエイシンニシパの隣。下原騎手がどんな作戦で挑むのかが見どころとなりそう。
メイショウオオゼキは特別戦4連勝のあと、六甲盃ではタガノゴールドにハナ差、オグリキャップ記念ではカツゲキキトキトにアタマ差で、ともに2着。それらの相手関係から、展開ひとつで逆転も視野に入る。
一発があるなら、北海道から遠征のモズオトコマエ、前走A1A2特別を制したマコトタリスマン。
◎11エイシンニシパ
○12タガノゴールド
▲6メイショウオオゼキ
△2モズオトコマエ
△5マコトタリスマン
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牝馬限定の重賞として新設された徽軫(ことじ)賞。2004年までアラブの重賞として平仮名の『ことじ賞』が行われていたが、知らなければほとんど読めないであろう漢字を使ったのは、そのアラブの重賞と区別するためだろうか。徽軫灯籠(ことじとうろう)は、兼六園のシンボル的な存在。実際に写真などを見れば、ああ、あれか、と思う人も多いはず。2カ月後に同じ距離の読売レディス杯が行われるので、その前哨戦的な位置づけといえそうだ。
ミスアンナは船橋から移籍して4戦目の前走で金沢初勝利。とはいえそれまでの3戦も好走していて、先着されたのはすべて重賞クラスの牡馬。金沢では牝馬にはまだ先着されていない。新天地での活躍が期待できそうだ。
エグジビッツは昨年のホッカイドウ競馬のシーズン終了後に転入。4戦目の前走、グルームアイランドの2着で、あらためて能力を示した。6日笠松の飛山濃水杯に遠征というプランもあったようだが、地元のここを狙ってきた。
2、3歳時に世代トップクラスの強さを見せていたヤマミダンスだが、今回、はじめて吉原寛人騎手に鞍上が巡ってきた。2走前の金沢スプリングカップではナガラオリオンの3着に好走。それを挟んで、3走前と前走ではエグジビッツとの対戦で1勝1敗。
本命にしたミスアンナは、エグジビッツ、ヤマミダンスとは金沢では初対戦で、この3頭の勝負はどうころんでもおかしくない。ミスアンナが2頭より1キロ重い56キロというのがどうだろう。
フジノナデシコはB級の準重賞を勝っての格上挑戦。フェイマスラブは3走前にA1特別を勝ったが、ここ2戦がいまひとつ。巻き返しなるかどうか。5連勝のあと騎手交流戦で3着に負けたエイシンリンリンも再度の期待。
◎7ミスアンナ
○6エグジビッツ
▲3ヤマミダンス
△9フジノナデシコ
△8フェイマスラブ
△5エイシンリンリン
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