
ショコラブランは、前走大井所属として臨んだ北海道スプリントカップJpnIIIで4着。楽に2番手を追走し、直線を向いて一旦は先頭という見せ場があった。さすがに今年1月まで中央のオープンで走っていたというスピードは、距離短縮で初めての1000メートルでも生きると見る。あとは転入初戦でのデキ次第。
カツゲキライデンは、冬の間移籍していた名古屋では適距離のレースを使えなかったこともあり結果が出なかったが、北海道スプリントカップJpnIII6着で復調気配。昨年の覇者だけに1000メートルは得意の舞台。この距離で先行できるのも強み。
北海道スプリントカップJpnIIIで2着と見せ場をつくったのがメイショウアイアン。中団から直線で追い込み、勝ち馬に次ぐ後半3Fのタイムで展開もハマった。昨年のこのレースでは、直線、目のさめるような末脚を発揮したものの、カツゲキライデンをクビ差とらえきれず。1000メートル戦ではやはり脚を余してしまう可能性がある。
中央オープンからの転入初戦を快勝したタイセイプライドも上積みがあれば勝負になりそう。
フジノパンサーは今シーズン初戦でメイショウアイアンやカツゲキライデンを相手に勝利。5月8日のキンシャサノキセキ・プレミアムで、そのフジノパンサー(3着)に先着しての2着だったのがタイセイエクレール。このあたりも能力的にそれほど差はない。
◎7ショコラブラン
○1カツゲキライデン
▲2メイショウアイアン
△8タイセイプライド
△12フジノパンサー
△10タイセイエクレール
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経験豊富な兵庫勢が強そうだ。リリコは名古屋への遠征が3度あり、先着されたのはアンタエウス、ゴールドリングという世代のトップを争う馬たち。さらに前走高知優駿でもゴール前あわやというところまで差を詰めての3着。それらと比べると、今回はかなりメンバーが楽になった。2歳時の園田プリンセスカップ以来久々重賞制覇の期待だ。
地元勢では目下3連勝中のユウストレートに期待。名古屋生え抜きで、初勝利を挙げたのがなんとデビュー19戦目の3走前。続く2走前は逃げ切って2着に7馬身差をつける圧勝。ここに来て急激に力をつけた。
チャービルは、2走前ののじぎく賞で、リリコを3着にしりぞけ7番人気での勝利。前走兵庫ダービー(7着)はさすがに相手が強く、牝馬同士ならあらためての期待だ。
ライトリーは重賞初挑戦だった新緑賞8着のあと、目下4連勝中。ただ今回は相手関係的にさらなる上積みがないと勝ち負けまでは難しそう。
金沢のミエルミエーレは中央から移籍後5戦3勝、2着1回。遠征での重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎3リリコ
○1ユウストレート
▲6チャービル
△2ライトリー
△8ミエルミエーレ
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中央から戻ったラブバレットの復帰戦で、この栗駒賞には4連覇がかかるということでは当然注目となりそう。ただ中央で二桁着順が続いたあとでどうだろう。
もう1頭注目は、5連勝で早池峰スーパースプリントを制し、デビュー2年目の岩本怜騎手には重賞初制覇となったサインズストーム。水沢コースは昨年12月からシーズンをまたいで1600メートルで3連勝。その後1000メートルの早池峰スーパースプリントを8馬身差、コースレコードで圧勝したということでは、水沢では距離短縮となる1400メートルはむしろ歓迎。ラブバレットよりも順調に来ているこちらのほうを本命とした。
イーグルカザンは栗駒賞で過去2年とも4着だが、11歳になった今年、赤松杯、シアンモア記念とも2着で、例年以上に好調だ。
ミスティカルは成績にムラのあるタイプだが、昨年3歳12月には古馬相手のスプリント特別、さらに3歳限定の奥州師走スプリントを連勝。今年5月にも水沢1300メートルのスプリント特別を制しており、得意の舞台で今回も上位争いが期待できそう。
ナムラヒューマンは高知からの転入初戦となった早池峰スーパースプリントは4着だったが、高知の重賞で3着2回という実績なら、あっと言わせる場面はあるかもしれない。
◎2サインズストーム
○3ラブバレット
▲8イーグルカザン
△6ミスティカル
△9ナムラヒューマン
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6月6日に行われたウィナーズチャレンジを勝ったプリモジョーカーはさすがに出走してこなかったが、その2〜5着馬が顔を揃えた。
そこでわずかハナ差及ばず2着だったヘイセイメジャーは、スタートダッシュがいまいちで最後方からの追走となり、さらに4コーナーでは一瞬進路に迷った。そうしたロスがありながらも馬群をさばいて抜け出し、勝ったプリモジョーカーと馬体を併せてのゴール。勝っていてもおかしくないレースだった。新種牡馬マジェスティックウォリアー産駒で、ベストウォーリアなどすでに輸入馬がダートで実績を残しているということでも注目だ。
そのウィナーズチャレンジで、ヘイセイメジャーから1馬身半差で3着だったのがバブルガムダンサー。互角のスタートも、一旦6番手まで位置取りを下げ、それでも直線半ばまでは1、2着馬に食い下がっていた。渋いタイプで1200メートルでは距離不足とのことで、脚の使い所が難しい。ただ能力は高いことは間違いなさそう。母が2009年に武豊騎手でエーデルワイス賞JpnIIIを制したオノユウということでも注目だ。
エンジェルパイロのフレッシュチャレンジは、スタートこそ互角だったものの、その後の二の脚が速く、あっという間に先頭に立つと、半馬身ほどの差で追走してきたボルドーヴェルチュを直線で突き放した。レースぶりからも血統的にも1200メートルは向いていそう。母のエンジェルツイートは平和賞と東京2歳優駿牝馬を制してNARグランプリ2011の2歳最優秀牝馬に選出された。
ウィナーズチャレンジ4着だったヨハネスボーイに、1番人気で5着だったコーラルツッキーらの浮上があってもおかしくない。
1000メートルのフレッシュチャレンジで6馬身差圧勝を見せたルミナスアローも気になるところ。
◎7ヘイセイメジャー
○5バブルガムダンサー
▲1エンジェルパイロ
△2ヨハネスボーイ
△10ルミナスアロー
△11コーラルツッキー
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崩れることがほとんどなかったコウシュハウンカイだが、年明けから昨シーズンの終盤までは、らしくない競馬が続いた。ただシーズンが変わってからは、初戦のスプリングカップを勝ち、ばんえい十勝オッズパーク杯でも差のない2着と立て直した。オレノココロがオッズパーク杯を勝ったことで10キロ余分に背負うここは、コウシュハウンカイの出番だろう。
ばんえい記念を制したセンゴクエースは、今シーズン初戦のスプリングカップでは障害を越えられず競走中止。いわゆる"重病み"が心配されたが、その後は徐々に立て直している。土曜から日曜にかけて雨予報となっていて、馬場が軽くなればさらにチャンスは大きい。
メジロゴーリキのチャンピオンカップ制覇は重量に恵まれたこともあったが、ばんえい十勝オッズパーク杯では9歳2強と同重量で差のない3着。5歳になっていよいよ充実を見せている。
オレノココロは今回、別定10キロ増で1頭だけ780キロとなるだけにあまり強気にはなれない。
今シーズンまったくの不振だったマルミゴウカイは、前走格下相手の勝利できっかけがつかめるかどうか。昨シーズンは岩見沢記念を制しているだけに、引き続き古馬重賞戦線での期待は大きい。巻き返しを期待したいところ。
5歳のゴールデンフウジンは、ばんえい十勝オッズパーク杯で、勝ったオレノココロから5秒9差の4着なら今シーズンの古馬重賞戦で浮上もありそう。
◎3コウシュハウンカイ
○10センゴクエース
▲1メジロゴーリキ
△2オレノココロ
△7マルミゴウカイ
△8ゴールデンフウジン
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