兵庫には地方馬同士の古馬1400mの重賞が年間に2レースしかなく、以前からその距離を求めて東海地区での活躍が目立っている。今回も4頭が遠征してきた兵庫勢が強力だ。
内枠に固まったパールプレミア、ビナサクセス、イナズマテーラーは、いずれも近走ほとんど連対をはずさずという成績で、それぞれ勝ったり負けたりという3頭。
パールプレミアは、12月のオッズパーク2022杯でビナサクセスの2着に負けたが、前半かなり折り合いを欠く場面があり、そのうしろでスムーズに追走できたビナサクセスにクビ差とらえられただけ。続く姫路の兵庫ウインターカップでは、南関東からの遠征馬を相手に逃げ切った。佐賀に遠征した佐賀ヴィーナスカップは南関東からの遠征馬の2着。前走ではイナズマテーラーの2着だったが、それは1230メートル戦。遠征での1400メートルならパールプレミアが最上位とみる。
イナズマテーラーは中央1勝クラスから転入して6戦5勝、2着1回。前走でパールプレミアを負かしているが、ベストはここ3連勝の1230メートルと思われる。
ビナサクセスも中央未勝利から転入後、園田・姫路で17戦11勝と着実にクラスを上げてきた。唯一3着以内を外したのが園田チャレンジカップで差のある7着ということでは、重賞のメンバーに入ってどうか。
地元勢では南関東B級から転入して4戦3勝、飛山濃水杯でも3着と好走しているストームドッグが兵庫勢に割って入ることができるかどうか。
兵庫のもう1頭、バーニングペスカは中央3勝クラスから転入して姫路1500メートル、園田1700メートルで4戦1勝。中央時代はほとんど1400メートル以下を使われていたように、今回は1400メートルへの距離短縮ならチャンスはあるかもしれない。
重賞では掲示板もちょっと遠かったナリノクリスティーだが、今年2戦目以降6戦して2勝、3着4回と調子を上げてきた。重賞でも上位争いの可能性。
◎1パールプレミア
○3イナズマテーラー
▲2ビナサクセス
△6ストームドッグ
△8バーニングペスカ
△7ナリノクリスティー
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2歳シーズンに二冠と翔雲賞、3歳でも二冠を制したキングフェスタが実績的には抜けている。前哨戦ともいえるライラック賞では接戦となった2着争いを尻目にトップハンデながら完勝。昨年10月の秋雲特別で5kgハンデ差のヘッチャラに先着されて以降、同世代には先着を許していないことからも中心は外せない。
ヘッチャラは2、3歳シーズンの重賞で何度も2着3着がありながら、なかなか勝利に至らなかったが、キングフェスタ不在となったポプラ賞を4歳ながらトップハンデで勝ちきった。さらに前走オープン混合のシルバーカップでも古馬一線級相手に4着と好走。ここのきての充実ぶりは評価できるのだが、ライラック賞で接戦の3着だったときが10番枠で、今度は1番枠という不運。キングフェスタと同じトップハンデで果たしでどこまで迫れるか。
ツガルノヒロイモノは、ヘッチャラが勝ったポプラ賞では前4頭からかなり離れた5番手から追い込み、差のない4着に食い込んだ。さらに4歳の特別戦、すずらん賞、ライラック賞でともにヘッチャラに先着。そして前走ゴールドトロフィーを勝利と、この馬もここにきての充実ぶりを感じさせる1頭。ただ10kg差でキングフェスタを負かすまではどうか。
クリスタルコルドは近走さっぱりだが、昨年3歳時は、ばんえい大賞典、はまなす賞を連勝。ばんえい菊花賞でも3着に好走した。世代限定重賞では、近走不振でも重賞実績馬が好走するパターンがよくある。
ヤマカツエースもキングフェスタと同じトップハンデでどうかだが、ヤングチャンピオンシップを制したほか、重賞2着1回、3着2回という実績はあなどれない。
ライラック賞で2着争い接戦の4着だったホクセイウンカイ、重賞2着3回のトワイチロらも連下でおさえておきたい。
◎7キングフェスタ
○1ヘッチャラ
▲6ツガルノヒロイモノ
△4クリスタルコルド
△2ヤマカツエース
△8ホクセイウンカイ
△3トワイチロ
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岩手の地元同士なら短距離では敵なしのキラットダイヤ。水沢850メートルが舞台の早池峰スーパースプリントでは危なげなく3連覇達成。岩手の1200メートル以下で負けたのはJBCスプリントだけ。そのときも1分10秒5というタイムをマークして能力は発揮した。昨年のこのレースでは2着を10馬身ちぎり、良馬場1分10秒1という好タイム。岩鷲賞では3年前の覇者プレシャスエースが1分10秒3で走っているがそのときは不良馬場。それ以前にこのレースを3回制したラブバレットは稍重〜不良で3度ともまったく同じ1分10秒0で走っているが、ご存知のとおりラブバレットはダートグレードで上位を争った実力。今年それほどのタイムが出るかはわからないが、キラットダイヤはこのレースでも3連覇濃厚といえそう。
相手筆頭は同厩舎・同馬主のディアリッキー。盛岡1200メートル以下ではここまで3戦3勝。昨年のスプリント特別、ヴィーナススプリント(ともに盛岡1200メートル)の勝ちタイムは1分13秒台と、キラットダイヤとの比較ではやや物足りないが、前走盛岡1000メートルで59秒1(不良)なら、キラットダイヤ以外のメンバーならスピード上位。
アップテンペストは、前走早池峰スーパースプリントがキラットダイヤに6馬身離されたものの2着。昨年盛岡1200メートルでは、ヴィーナススプリントが勝ったディアリッキーにコンマ6秒差の4着、11月8日のスプリント特別が1分12秒5というタイムで2着。今回も2番手を争う一角。
ハナレイはマイル前後を中心に使われてきたが、ここ2戦は盛岡1200メートル、水沢1300メートルのスプリント特別で1、2着と好走。ただタイム的には平凡で、連下争いまで。
やや格下ではあるものの盛岡1200メートルでは7戦して4勝、2着2回、3着1回というツルマルハナコ、距離短縮がどうかだが今年5戦4連対と好調のオンラインボスらも上位入着を狙えそう。
◎12キラットダイヤ
○7ディアリッキー
▲10アップテンペスト
△2ハナレイ
△5ツルマルハナコ
△6オンラインボス
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