今年は南関東から大挙5頭、兵庫からも1頭の遠征がありフルゲート14頭。当然のことながら芝で結果を残していない馬も少なくなく、混戦必至の一戦。
浦和のトーセンマッシモは中央での芝2戦は結果が残せず芝適性は未知数も、浦和に戻って3歳特別を連勝し、東京ダービートライアルでも2着と能力は上位。よほど芝がダメでない限り、南関東4勝という能力の高さでカバーできると見る。
芝の適性なら、4勝すべてを盛岡の芝で挙げているマツリダスティール。京王杯2歳ステークスは10着ながら勝ち馬と1秒差というのも評価できる。前走盛岡芝のはまなす賞は2着に敗れたものの、ゴール前で完全に抜け出したところ、伏兵にハナ差捉えられた。他馬より3キロ以上重い59キロを背負っていただけに、あらためて芝での能力を示したい一戦。
大井のハイパータンクは勝ちきれないレースが目立つものの、4月に大井の3歳特別で9馬身差圧勝。距離も1600〜1800メートルあたりがよさそうで、あとは芝をこなせるかどうか。
中央から転入初戦となるのがトキノワンカラット。デビューから8戦、芝1200メートルのみを使われてきた。8戦のうち7戦が勝ち馬とは1秒未満の差で、中には0秒2、0秒1という僅差もあった。未勝利戦なら突破できたと思われるレベル。血統的にもマイルあたりまではこなせるはず。
川崎のスセリヒメは中央芝挑戦の経験があるが、3歳になってからは牝馬限定の特別戦で3着が最高という成績。芝で能力を発揮して連下争いまで。
キヨラは、前走はまなす賞で2着マツリダスティールに2馬身半差3着。上位食い込みがあるかどうか。
◎10トーセンマッシモ
○3マツリダスティール
▲13ハイパータンク
△12トキノワンカラット
△1スセリヒメ
△14キヨラ
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トワトラナノココロは昨シーズン後半を脚部不安で休養。3月に戦線復帰すると、年度をまたいで連戦連勝。4歳限定のすずらん賞では、重量に恵まれていたとはいえ、最初に仕掛けてひと腰先頭でクリアすると、そのまま後続を寄せ付けずの完勝。ライラック賞でも障害すんなり先頭で、キョウエイリュウが追ってきたもののこれを振り切っての勝利。今回もそのときと同じキョウエイリュウに対して20kgのアドバンテージなら押し切れると見る。ひとつカギとなりそうなのは、初めての700kgがどうか。
対してトップハンデ720kgのキョウエイリュウは、昨シーズン後半の重賞で重量の経験は十分。能力最上位は間違いない。
ゴールドハンターは、前走ゴールドトロフィーでは障害6番手から自慢の強烈な末脚を繰り出して差し切った。今回、トワトラナノココロがハイペースで引っ張って、これをキョウエイリュウが深追いして共倒れになるような展開になれば、この馬の一発がありそう。
3歳三冠でそれぞれ3着以内の実績がある、ヤマトタイコー、カイセドクター、ブラックサファイア、キタノボブサップらも上位争いの可能性は十分。
◎2トワトラナノココロ
○5キョウエイリュウ
▲7ゴールドハンター
△1ヤマトタイコー
△3カイセドクター
△4ブラックサファイア
△9キタノボブサップ
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ドゥラリュールは中央2勝クラスからの転入初戦だった前走1400メートル戦は、楽に先手を取ると、まったく仕掛けずとも向正面から徐々に後続との差を広げ、持ったままで2着に7馬身差をつける圧勝となった。中央では1700〜1800メートル戦を中心に使われていただけに、今回の距離延長はむしろ歓迎。いきなりの重賞でも最有力だ。
パイロキネシストは中央3勝クラスから転入し、ここまで8戦して連対を外したのは2度だけ。とはいえ、はがくれ大賞典の4着は地元馬最先着だから、大敗は2月の嘉瀬川賞だけ。佐賀スプリングカップはマイペースの逃げに持ち込んで逃げ切り勝ち。今回はドゥラリュールの出方が気になるが、内枠だけにすんなりマイペースなら今回も逃げ切る可能性はある。
ゲットワイルドは、4月の阿蘇山特別、高千穂峰特別で、ともに接戦でパイロキネシストを負かした。しかしながら佐賀スプリングカップは向正面から手応えが悪く見せ場をつくれないまま6着。その後も勝ちきれない成績が続いているだけに3番手評価まで。
データヴァリューも能力的には○▲と差はないが、佐賀では1300〜1400メートルを中心に使われているだけに今回は距離面で割引。
中央2勝クラスからの転入初戦を制したテイエムギフテッドだが、その後は崩れないながらも3着が最高という成績。ここでも連下争いまで。
◎5ドゥラリュール
○2パイロキネシスト
▲7ゲットワイルド
△1データヴァリュー
△10テイエムギフテッド
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タイセイブラストは昨年のこのレースが2着で、その後も1200〜1600メートルで崩れることなく好走。冬休み明け後も水沢で連勝したが、赤松杯3着、シアンモア記念4着は先着された馬たちが岩手のチャンピオン級だけに仕方ない。続く前走は直線伸びを欠いて3着に敗れたものの、盛岡1400メートルは昨年10月26日のスプリント特別でコースレコードを更新した舞台。今回のメンバーでは能力上位は間違いなく、8歳ながら重賞初制覇に期待。
スティンライクビーは昨年、笠松では白銀争覇2着があり、岩手移籍後は赤松杯2着など重賞でも好走。今年は南関東から再転入後、水沢の1600メートル戦、1400メートル戦を連勝。その後は2戦着外が続いたが、1400メートル戦なら巻き返せる。
門別から今シーズン転入したボタニークは、初戦の1600メートル戦を大敗したあと、水沢1300、1400メートルで3連勝。門別では1200メートルを中心に使われていたように距離は短いほうがよさそう。
シゲノブはここ2戦続けて8着だが、勝ち馬とは1秒ちょっとの差でそれほど離されてはいない。マイル以上を中心に使われてきただけに、距離短縮がこなせれば。
昨秋、門別1200メートルのA1特別で勝った経験のあるシークロム、園田・姫路1400メートルのA1特別で好走歴のあるイルティモーネらにもチャンスは十分。
◎9タイセイブラスト
○5スティンライクビー
▲2ボタニーク
△6シゲノブ
△3シークロム
△12イルティモーネ
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