タイセイブラストは昨年春に南関東から転入後16戦9勝で、3着以内を外したのは2度だけ。今シーズンは赤松杯、シアンモア記念でも中距離の一線級と対戦して4着、3着と善戦。前走栗駒賞は4番手の好位でレースを進め、満を持して直線で前をとらえ押し切った。盛岡1200メートルは昨年11月以来で、そのときは2着だったが、勝ったのがラブバレットなら仕方ない。前走栗駒賞が8歳での重賞初制覇だったが、重賞連勝に期待したい。
その栗駒賞は、前半3ハロンが35秒6で、後半が40秒3もかかったというハイペース。それを2番手で追走したのがツルオカボルト。それで3着はよく粘った。冬休み明け後は7戦して3着を外したのが一度だけと10歳でも衰えはなく、盛岡1200メートルにも実績があるだけに、好位で流れに乗れば勝ち負けまで期待できる。
ボタニークはB1級で3連勝のあと重賞初挑戦となった栗駒賞が5着。門別では条件戦とはいえ1200メートル戦で実績を残しており、前走で重賞の厳しいペースを経験しての上昇が期待できる。ただ前走がデビュー以来初めての左回りだっただけに、その適性がどうかは気になるところ。
キラットダイヤは中央2勝クラスから転入2戦目となった前走水沢850メートルの早池峰スーパースプリントで2番手から直線抜け出して完勝。中央では1000メートルで2勝したが、1200メートルは3回走っていずれも二桁着順。あらためて1200メートル戦でどうか。
スティンライクビー、シゲノブは、栗駒賞ではともに後方から直線伸びてそれぞれ4着、2着。今回も展開次第で上位食い込みも。
◎10タイセイブラスト
○3ツルオカボルト
▲5ボタニーク
△11キラットダイヤ
△2スティンライクビー
△8シゲノブ
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コーラルツッキーは近走の着順だけ見ると冴えないが、3歳までの賞金で南関東A2に格付けされ苦戦している。とはいえ昨年末にはA2B1の準重賞で2着、休養明け初戦の前々走A2下特別では着順こそ5着だが勝ち馬とは3馬身ほどの差。今回のメンバーでは能力最上位と見る。エーデルワイス賞以来勝ち星がないが、それ以来の門別凱旋出走での好走に期待したい。
アブソルートクインは南関東のB1準重賞2着なら差はない。前走佐賀ヴィーナスカップはスタートから行きっぷりが悪く9着だったが、それでも勝ち馬とは1秒4差で着順ほど大きく負けたわけではない。叩き3戦目で休養前の能力が発揮できれば勝負になる。
このレース連覇を狙うクオリティスタートだが、今年1月の南関東ではB1以下の特別で勝負にならなかった。であれば◎○に対しては分が悪いと見る。ただ実績のある門別コースということでクリアしてしまう可能性は否定できない。
門別の特別戦好走があり重賞初挑戦となるサイファリス、今年名古屋所属で牝馬重賞を2勝しているニジイロ、クオリティスタートのヒダカソウカップ3連覇を阻んだルナクレアらも上位を狙える。
◎1コーラルツッキー
○8アブソルートクイン
▲2クオリティスタート
△7サイファリス
△3ニジイロ
△5ルナクレア
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グランフォロミーは馬体増だった冬休み明けの2戦がイマイチだったが、馬体を絞った東北優駿で復活。4コーナーでは先頭のリュウノシンゲンからまだ差があったが、最後は1馬身半まで差を詰めた。リュウノシンゲン不在のここは負けられない一戦。
果敢に牡馬に挑んでいるゴールデンヒーラーだが、東北優駿ではゴール前接戦となった2着争いに屈して4着。ここはグランフォロミーとの一騎打ちとなりそう。
東北優駿上位組に食い込みがあるなら中央1勝クラスから転入初戦を勝ったコウジクン。その前走は、競り合ったマナラズベリーを振り切ると、ゴール前ではグローリアステレサに迫られたものの、ほとんど追われないまま、鞍上七夕騎手が後続を確認しながらの楽勝だった。今回は一気の相手強化だが、前走のレースぶりなら◎○と好勝負も期待できそう。
東北優駿で3着だったサンエイマジックは好走続き。とはいえ勝ちきれないレースが多く、ここでは連下まで。
ウイナーカップ組は東北優駿組と比べると、能力的に見劣ることは否めない。ただ7番人気で勝ったジェフリーは、南関東で2勝の実績があり、調子アップなら馬券圏内も可能性がある。
◎4グランフォロミー
○3ゴールデンヒーラー
▲2コウジクン
△5サンエイマジック
△9ジェフリー
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門別内回り1600メートルのこのレースには、例年であれば中距離路線の有力馬が集まることが多いのが、今回は短距離路線の有力馬も参戦。門別外回り1200メートルの実績馬が、果たして内回り1600メートルをこなせるのかどうかもポイントになりそう。
コース適性となると、昨年のこのレースを制し、門別1600メートルでは2戦2勝のクインズプルートが中心。目下2連勝も相手が軽かったとはいえ、5馬身差、4馬身差の完勝なら連覇が期待できそう。
スマートアヴァロンは中央時代も含めて1400メートル以下しか経験がなく、9歳にしてコーナーを4つ回るレースは初めて。北海道スプリントカップJpnIII・5着、グランシャリオ門別スプリント4着という能力の高さで乗り切れるかどうか。
クラキングスは重賞勝ちこそないものの、昨年のこのレースが2着で、今年もコスモバルク記念3着、赤レンガ記念4着と重賞でも上位善戦。短距離路線組が崩れれば昨年の再現も。
スマイルミュは前走ヒダカソウカップは12着だったが、マリーンワンとハナを争ってのハイペース先行勢総崩れ。脚質的に今回も短距離馬と競り合ってしまう可能性はあるが、51kgを生かして上位食い込みの可能性に期待。
スティールペガサスは、昨年5月大井の優駿スプリントトライアル以降、1200メートル戦のみしか使われていないが、マイル前後でも勝ち負けがあり、ここでもチャンスはありそう。
◎8クインズプルート
○7スマートアヴァロン
▲4クラキングス
△6スマイルミュ
△5スティールペガサス
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南関東、兵庫から各2頭、北海道、名古屋から各1頭、計6頭の強力な遠征馬があり、地元馬には苦戦となりそうなメンバー。
浦和のトーセンレビューは兵庫ウインターカップがナリタミニスターに半馬身差の2着だったが、その後名古屋に遠征した東海桜花賞では、ハナ、クビという接戦でナリタミニスターを3着に下した。コーナー4つの1400メートル戦の実績も十分で、今回のメンバーでは実績上位。
中央3勝クラスではやや頭打ちとなって兵庫に移籍したメイプルグレイトは、再転入後の園田・姫路で8戦6勝。門別では1200メートル戦で7連勝があり、中央でも1200メートルを中心に使われていたが、小回りの園田1400メートル戦でも成績は安定している。兵庫ウインターカップは5着だったが、その後は目下4連勝中と好調なだけに、兵庫ウインターカップで先着されたトーセンレビューを逆転しての重賞初制覇も期待できそう。
北海道から遠征がイダペガサス。前走北海道スプリントカップJpnIIIこそ11着だったが、今の北海道の短距離路線は中央オープンとも互角に戦えるほどレベルが高く、その中で1200メートルの特別戦で1着、3着という実績。地方の小回り1400メートル戦は今回がはじめてとなるが、能力的には◎○にヒケをとらない。
南関東のオープンで善戦のザイディックメアや、園田・笠松で重賞6勝のエイシンエンジョイなどは押し出される形で△まで。
笠松グランプリ2着、東海桜花賞4着などのあと金沢転入初戦を勝ったウインオスカー、徽軫賞を勝って日本海スプリント2着のネオアマゾネスら、地元実績馬は連下にからめるかどうか。3連勝でトライアルを勝ったサクラエンパイアや、JBCイヤー記念2着で金沢スプリングカップを勝っているファストフラッシュまでは印がまわらない。
◎9トーセンレビュー
○3メイプルグレイト
▲1イダペガサス
△12ザイディックメア
△6エイシンエンジョイ
△2ウインオスカー
△7ネオアマゾネス
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