1700メートルのJRA認定ターフチャレンジ1(7月11日)を制したのがアジュバント。大外枠ゆえスタートしてから直線を向くまで、ずっと先行4頭が雁行状態の大外を回ってきた。それでいてゴール前で抜け出したときにはまだまだ余裕があり、この距離の適性は高い。
相手には、そのターフチャレンジ1で2着だったスティールペガサス。最後はアジュバントに3馬身離されたが、残り100メートルまでは食い下がっていた。その前走、アタックチャレンジ勝ちから馬体重プラス14キロは太め残りだったとのこと。一度1700メートルを経験しての今回が2度め、逆転のチャンスはある。
栄冠賞2着のヘイセイメジャーは、ここまで1200メートル以下を使われてきて、今回が初めての1700メートル。2走前のウィナーズチャレンジでは4コーナー最後方から末脚を伸ばし、勝ったプリモジョーカーをとらえたものの惜しくもハナ差2着。続く前走栄冠賞では、4コーナー4番手からラチ沿いを伸びてやはり2着。距離云々より末脚を生かせる流れになれば。
デビューから1700メートル戦を使われアタックチャレンジを制したリヴェールブリス、ターフチャレンジ1でアジュバントの4着だったシルバーサークルらも上積みが期待できそう。
◎6アジュバント
○8スティールペガサス
▲1ヘイセイメジャー
△9リヴェールブリス
△11シルバーサークル
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前走久々の勝利となったエイシンヴァラーが断然。久々の勝利といっても、ダートグレードを中心に使われていたので仕方ない。地方同士の兵庫ゴールドトロフィー3着、笠松グランプリ8着は案外だったが、久しぶりの特別戦勝利で弾みをつけた。3〜4コーナーあたりでの反応がイマイチだったのは気になるところだが、今回のメンバーなら敗けられないところ。
白銀争覇、新設の飛山濃水杯と、今年重賞2勝のストーミーワンダーがどこまで迫れるか。日本海スプリントは4着だったが、3コーナーまでの先行争いで両脇の馬にスピード負けし、位置取りを下げてしまうロスがあった。それでも直線ではしっかり脚を使っていた。小回りコースで3〜4コーナーを回るだけというスーパースプリントシリーズはやはり異質なレース。コーナーを4つ回る普通のレースなら能力を発揮する。
その日本海スプリントでは大外を回って先行2頭にとりつき、接戦の2着争いを制したのが地元金沢のゴーインググレート。昨年まで中央オープンで好走していたという実績だけに、休み明けの転入3戦目での変わり身も期待できる。
笠松・名古屋のA2・A3特別で常に好走のハドウホウ、中央500万から名古屋に移籍してA4組までではあるものの3着以内を外していないウインクレドらも馬券圏内なら。
◎8エイシンヴァラー
○2ストーミーワンダー
▲7ゴーインググレート
△1ハドウホウ
△4ウインクレド
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中央準オープンから転入したケイマは、新人の濱尚美騎手を背に圧倒的な強さで2連勝。今回は重賞ということでベテランの西川敏弘騎手に乗り替った。転入初戦が2着に大差、2戦目は2着に9馬身差だが、直線ではほとんど追われず。能力が高いことは間違いない。ただ斤量が一気に増えてプラス5キロの57キロ。本命でも1着固定とするにはやや不安がある。
昨年秋に浦和から転入したスプリングガールは、今年3月にA級に上がって以降6戦して5連対。牝馬同士とはいえ前走ヴェガ特別は縦長の4番手から4コーナーで先頭に立つと、2着に5馬身差をつける圧勝。そのレースを含め、高知1300mでは3戦2勝、2着1回。走破タイムは1分23秒台から24秒台の前半。重賞でも十分に通用するレベルだ。
グローリングはB級で3戦連続2着のあと、前走初めてのA級戦を勝利。B級で2着に負けているとはいえ、2走前、3走前はレースのレベルが高かった。重賞初挑戦でも通用する可能性はある。
ソルプレーサは、2走前の園田FCスプリントでは直線大外から追い込み勝ち馬から1馬身半ほどの差で3着まで迫った。続く前走は1400メートルのB-2戦で2着だったが、距離短縮の1300メートルならあっと言わせる場面があるかもしれない。
前走A-2戦でグローリングの2着だったキングライオンも連下争いなら。
◎8ケイマ
○4スプリングガール
▲7グローリング
△10ソルプレーサ
△5キングライオン
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ばんえい十勝オッズパーク杯を勝ち、旭川記念を別定10キロ増で制したオレノココロは、ここでも10キロ増でとどまった。
果たして、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念、そして北斗賞と、シーズンスタートからの古馬重賞で3連勝を果たした馬は、これまで残念ながらいない。
ばんえい十勝オッズパーク杯は、ばんえい競馬が帯広単独開催になった2007年に始まり、上記古馬重賞3戦では......
2008年ナリタボブサップが2、1、1着
2010年カネサブラックが2、2、1着
2016年コウシュハウンカイが2、1、2着
2017年コウシュハウンカイが1、2、2着
2018年コウシュハウンカイが1、2、1着
というのが、昨年までオール連対の記録。コウシュハウンカイの圧倒的な安定ぶりが目立つ。毎年オレノココロと1、2着を分け合っていた印象もあるが、オレノココロは知られるように障害に難があり、どこかで凡走していた。
しかし障害がすっかり安定した今なら、これまで達成されていないシーズン最初の古馬重賞3連勝もあるのでは、とも思う。しかし、ここのところ帯広でも雨が続いての軽い馬場ならコウシュハウンカイがスイスイと逃げ切ってしまうのではないか、というほうに賭けてみる。
とはいえオレノココロも最近のレースぶりを見ていると障害で崩れるという可能性も少ない。
昨年岩見沢記念を制したマルミゴウカイは、今シーズン不振だが、前走ミントスポット杯のレースぶりを見ると、そろそろ復活も近そう。
旭川記念で差のないレースをした5歳馬、ミノルシャープ、メジロゴーリキも、いよいよ古馬戦線で頭角を現してきた。
ばんえい記念を勝ったあとの"重病み"が心配されるセンゴクエースは、さてどうだろう。
◎9コウシュハウンカイ
○1オレノココロ
▲3マルミゴウカイ
△8メジロゴーリキ
△2ミノルシャープ
△4センゴクエース
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ウルトラカイザーが11歳でもまだまだ元気だ。昨年5月26日の九千部山賞以降15戦して10勝、2着4回。一度だけ連対を外したのは900メートル戦。その勝利の中には、昨年の吉野ヶ里記念や、7年ぶりに制した中島記念のタイトルもある。まだまだ勢いは止まらない。
相手筆頭は、B-1の準重賞まで4連勝中のムーンライズ。特にここ3戦は1400メートル戦での勝利で、3走前の良馬場1分28秒6というタイムは、そのまま重賞でも通用するもの。的場文男騎手が鞍上ということでも注目だ。
マイメンの前走水無月賞はウルトラカイザーの4着だったが、3走前、B級の一般戦とはいえ1400メートル1分27秒8という勝ちタイムは圧巻だった。ただ走るときと走らないときの落差が大きく、アテにできない面はある。勝負はここまで3頭の争い。
大井から転入したハクユウスターダムは、ここまで7戦してすべて4着以内だが、勝ちきれていないのがどうか。
一昨年このレースを制しているマサヤだが、前走大分川特別の勝利が1年3カ月ぶりと、一昨年ほどの勢いがない。
◎4ウルトラカイザー
○2ムーンライズ
▲9マイメン
△3ハクユウスターダム
△5マサヤ
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