すでにここまでにある程度賞金を稼いで別定10キロ増となっているのが、ジェイコマンダー、ミスタカシマ、オレワチャンピオンの3頭。ところがそれら実績馬と過去4走でほとんど差のないレースをしながら別定増量がないのがハマノダイマオー。勝ちきれないレースが続いて1着賞金が加算されないがゆえのこと。実績馬の中で増量のないこの馬が中心。
オレワチャンピオンも、もちろん世代のトップを争う1頭。前走馬体重が1トンを超えている馬が2頭いるうちの1頭で、これまでより負担重量が大幅アップとなる今回は、その馬格が有利になると見ての対抗評価。
ここまで2歳馬でもっとも賞金を稼いでいるのが牝馬のミスタカシマ。2歳で最初に行われるナナカマド賞は牝馬が苦戦していて、牝馬の勝ち馬となるとちょうど20年前、1997年のキリツレディまで遡らなければならない。過去5年を見ても連対した牝馬はなく、2012年にコウシュハクィーン、2014年にワタシハサクランボが3着に入っただけ。今回もアタマまでは厳しいと見る。
青雲賞で1番人気に支持されながら9着だったジェイコマンダーだが、10番枠もあってか第2障害で完全に座り込んでしまった。続く前走ではきっちり立て直した。しかし今回は逆に1番枠に入ったことで△まで。
青雲賞を5番人気で制したカネサダイマオーは、実績馬たちとの10キロ差を生かせるかどうか。
◎6ハマノダイマオー
○9オレワチャンピオン
▲5ミスタカシマ
△1ジェイコマンダー
△4カネサダイマオー
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6頭立てと淋しい頭数になった九州大賞典。
佐賀生え抜き(一時中央に移籍しているが)のイッセイイチダイが好調だ。年明けに中央から戻って1400メートル戦で6連勝。吉野ヶ里記念ではマサヤの2着に敗れたが、その後はここを目指してか距離を延長し、1800、2000メートルのS2重賞で2連勝。前走・玄海灘賞では、当面のライバルとなりそうなキョウワカイザーを4馬身差で2着にしりぞけた。今回、それ以外はやや格下か、近走不振というメンバーだけに、2歳時の九州ジュニアチャンピオン以来となるS1重賞制覇の可能性は高い。
中島記念連覇を果たしているキョウワカイザーだが、今年はここまで8戦して2勝のみ。とはいえJpnIIIの佐賀記念以外は3着以内を確保しており、佐賀の古馬戦線では上位の実力であることは間違いない。前走、イッセイイチダイには完敗だったが、中島記念3連覇に向け、ここで逆転の目もあるかもしれない。
上記2頭の一騎打ちという可能性が高く、しかし勝負にこだわるあまりどちらかが崩れれたときの可能性として、この距離も無難にこなしているコウギョウダグラス、昨年のこのレースで2着だったコスモガラサに食い込む余地があるかもしれない。
◎4イッセイイチダイ
○3キョウワカイザー
▲5コウギョウダグラス
△6コスモガラサ
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ブレシアイルは、芝の若鮎賞こそ惨敗だったが、その後はダート戦で3連勝。前走で盛岡ダート1600メートルも経験。その勝ちタイム1分39秒8は、過去の若駒賞と比較しても優秀なもの。よってここでも中心。
ニッポンダエモンは北海道からの転入初戦。アタックチャレンジ2着、ウィナーズチャレンジ6着という成績だが、岩手の重賞なら十分通用しそうなパフォーマンス。岩手所属ながら今年のホッカイドウ二冠を制したベンテンコゾウの全弟ということでも注目。
サンエイエンジェルはここまで5戦して未勝利も、2着が4回。特にここ3戦はいずれもブレシアイルの2着で、近2走とも半馬身差だけに逆転も狙える。
門別から転入初戦の盛岡1200メートル戦を圧勝したムーンドライヴ、ビギナーズカップは6着も盛岡ダートで2勝を挙げているミズサンゼウスらも上位をにぎわしそう。
◎5ブレシアイル
○6ニッポンダエモン
▲9サンエイエンジェル
△8ムーンドライヴ
△7ミズサンゼウス
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A級馬による1800メートルのS2重賞。
コスモポッポは、昨年12月に勝利を挙げて以降、今年はまだ勝ち星がない。とはいえS2重賞を中心に使われ掲示板は一度も外していないという成績。なかには惜しい2着もあった。今回は近走成績がさえない馬がほとんどというメンバーだけに、今年初勝利の期待がかかる。
デリッツァリモーネは、前走格上挑戦だったB級、S2重賞の長月賞を勝ち、今回もまだB級格付けながら希望投票での出走。佐賀ではまだ底を見せておらず、今回はA級馬でも苦戦続きの馬ばかりが相手となるだけに、いきなりのA級戦でも突破する可能性は十分。
上記2頭以外は近走着外が多い馬ばかりで、ならば大井のB級から転入初戦のキットピークも十分チャンスはありそう。
道営から転入2戦目のコスモスイング、休み明け2戦目のニシノファイターらも潜在能力は高い。
◎5コスモポッポ
○7デリッツァリモーネ
▲2キットピーク
△8コスモスイング
△9ニシノファイター
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サウスウインドに連覇の可能性大と見る。5月の兵庫大賞典を逃げ切り、それ以来4カ月半ぶりとなった前走の特別戦は3コーナーあたりから後退して6着に沈んだ。休み明けもあったろうが、スタートイマイチで、それでも先頭に並びかけていって力を使ってしまった。ここまでの重賞4勝ですべて手綱をとっている赤岡騎手で臨む一戦。今回は外枠に入ってしまったが、逃げ争いになるであろうマイタイザンはさらに外の枠に入っただけに、ここはやや強引にでもハナをとって逃げ切る手だ。
サウスウインドとマイタイザンの先行争いがオーバーペースになれば、エイシンニシパの出番。摂津盃ではマイタイザンの2着に敗れたが、そのときはマイタイザンより2キロ重い57キロを背負っていた。今回、その2キロ差がなくなってということなら逆転の可能性は十分。1番枠からどう馬群をさばいていくか。
マイタイザンは、古馬重賞初挑戦となった摂津盃を快勝。4歳になって今回が3戦目なだけに、まだまだ伸びしろはありそう。
上記3頭の争いに食い込む可能性は、摂津盃3着だった牝馬のタガノトリオンフ。今年正月の新春賞では、エイシンニシパと同じ55キロながらハナ差2着に食い下がった実績もある。
佐賀の霧島賞を制したキヨマサ、前走の特別戦で、そのキヨマサをクビ差で負かしたマークスマンらも上位を狙えそう。
◎9サウスウインド
○1エイシンニシパ
▲10マイタイザン
△4タガノトリオンフ
△5キヨマサ
△7マークスマン
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