タービランスはここまで4戦3勝。負けたのは中央の芝だけ。前走中1週で臨んだウィナーズチャレンジは直線突き放しての完勝。3着のストレートアップはブリーダーズゴールドジュニアカップの勝ち馬で、4着のスティールキングは栄冠賞4着でブリーダーズゴールドジュニアカップ2着という実績馬たちを問題にせずということでは、期待を感じさせる勝利だった。今回、そのウィナーズチャレンジと比べて強敵といえるような相手はなく、ここはさらに大きな舞台へ向けてのステップになりそう。
スティールキングの前走は、道中外々をまわったコースロスに加え、直線では2着馬に前をカットされる不利があった。とはいえ、たとえそれらがなくてもタービランスに勝てたかどうか。今回はどこまで差を詰められるか。
ラプレシオーサも中央の芝では結果を残せなかったが、門別では2戦2勝。6月になるが、1700メートルのウィナーズチャレンジでは7馬身差の圧勝があり、さらに距離伸びても力を発揮しそう。
ジャーニーマンは、札幌芝のすずらん賞で勝ち馬から0.3秒差5着と好走。ただサウスヴィグラス産駒で、これまで1200メートル戦しか使っていないことから、距離延長でどうか。
ここまで6戦3勝で3着以内を一度も外していないモリデンルンバだが、2走前にはタービランスに2秒差をつけられており、どこまで詰めてこられるか。
1800メートル戦を制して2戦2勝のヴェルミオンは一気の相手強化でどこまでやれるか。
◎5タービランス
○7スティールキング
▲2ラプレシオーサ
△1ジャーニーマン
△8モリデンルンバ
△9ヴェルミオン
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実績のベテラン勢か、斤量に恵まれた新興勢力か。ということがひとつの焦点だが、斤量を背負っても実績のあるベテラン勢に期待する。
エーシンモアオバーは、JpnII勝ちの3キロ増に加えて、グレード通算3勝以上のプラス1キロも加算されての58キロ。とはいえ前走エルムステークスGIIIでも同じ58キロで3着に逃げ粘っており、2連覇を果たしている得意のコースならチャンスは十分。一昔前なら、JRA所属馬で9歳という現役馬はほとんど見かけなかったが、近年ではそれほどめずらしくなくなった。5月には同じ9歳のワンダーアキュートがJpnIのかしわ記念を制しているように、特にダートでは消耗が少なく、長く現役が続けられるのだろう。
相手にはソロル。2走前にはトップハンデ57.5キロを背負ってのマリーンステークス勝ちがあり、今回はGIII勝ち(昨年のマーチステークス)の別定1キロ増で、55キロで出走できるのは恵まれた。
ベテラン勢から同じく58キロを背負うソリタリーキングにも期待。一昨年のマーキュリーカップJpnIII以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、それ以降でも地方のダートグレードでは、JBCクラシックや帝王賞などのJpnIまで含め10戦して2着5回、3着2回。今回はJpnIなどに比べればメンバー的にはかなり楽で、勝ち負けまで狙える。
マイネルバイカは、ここ2戦は1秒以上の差をつけられての敗戦で、その2戦で対戦しているソロルやエーシンモアオバーとの比較でも見劣る。しかし今回は別定増量なしの54キロでの出走。差を縮められるかどうか。
地方勢では、昨年の浦和記念JpnIIで惜しい3着があったトーセンアレス、これまた9歳だが5年前のこのレースで2着があった地元のジャングルスマイルらがどこまでやれるか。
◎3エーシンモアオバー
○5ソロル
▲6ソリタリーキング
△1マイネルバイカ
△2トーセンアレス
△8ジャングルスマイル
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過去のこのレースの勝ちタイムを見ると、ほぼ1分37〜38秒台。同じ1500メートルの持ちタイムを見ると、1分40秒を切っているのは、9月8日の十万石まつり特別で1、2着のグランスーリールとジュエリーハンターだけ。それも1分39秒台。であれば経験豊富な北海道からの転入馬に期待してロンリーウーマン。中央芝への挑戦では結果が出なかったが、デビュー2戦目のウィナーズチャレンジで3着。門別で1600、1700メートルという距離を経験していることもアドバンテージとなりそう。
人気を集めそうなのはデビューから2戦2勝のブライトエンプレス。2戦ともに圧勝という内容で、特に2戦目のサードニクス賞では、その後の十万石まつり特別1、2着のグランスーリール、ジュエリーハンターをまったく相手にせず圧勝している。地元デビュー馬の中では力が抜けている。
地元デビュー馬の2番手以下は差がありそうなメンバーで、そうであれば北海道から転入初戦のもう1頭、ホーリーデーンズにも出番はありそう。
すでに馬名を出しているグランスーリール、ジュエリーハンターが△の筆頭。前走ではジュエリーハンターが逆転しての1、2着だけに、この2頭は差がない。
ウインドワルツはここまで6戦して3着を外したのがブライトエンプレスとの対戦だった一度だけという安定感は評価できる。
印はまわらなかったものの、バジガクスペラーレに名古屋の木之前葵騎手が騎乗するということでは注目となりそうだ。
◎5ロンリーウーマン
◯6ブライトエンプレス
▲4ホーリーデーンズ
△11グランスーリール
△9ジュエリーハンター
△12ウインドワルツ
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10月18日の九州大賞典へ向けてのステップ競走で、1着馬には優先出走権が与えられる。昨年は雷山賞もステップ競走として行われていたが、今年はこのレースだけになった。それで7頭立てとはちょっと寂しい。
マイネルパルフェは吉野ヶ里記念2着という実力で、しかも距離延長にも対応できる。昨年はステップとして行われた雷山賞が2着で、九州大賞典は4着。近走もA級特別で上位争いという実力なら、このメンバーでは一枚力が抜けている。
タイセイマスタングは、中央準オープンから転入してS2重賞を2連勝。勢いはあるが、中央時代もダートの短距離を中心に使われており、初めての2000メートルを乗りきれるかどうか。
ジェットヴォイスは、2走前、3走前が、それぞれタイセイマスタングの3着、4着。とはいえタイム差は1秒以上あった。2年近く勝ち星から遠ざかっていることもあり、今回もヒモ争いまで。
さらに3年以上も勝ち星から遠ざかっているのがセイリオス。とはいえ佐賀では2000メートルのS2重賞で3度の2着があり、連下として無視はできない。
7頭立てゆえ、◎◯から馬券をどう絞るかが難しそう。
◎2マイネルパルフェ
◯4タイセイマスタング
▲1ジェットヴォイス
△7セイリオス
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6歳にして距離延長に挑んでいるアウヤンテプイ。札幌のエルムステークスGIIIこそ11着だったが、前走旭岳賞は、星雲賞を征していたグランプリブラッドをハナ差でしりぞけての勝利となった。今回は得意の距離に戻っての一戦。強敵ポアゾンブラックが南部杯遠征を控えて不在となるだけに、ここは負けられないところ。
相手となるのはグランヴァン。1番人気に支持されたエトワール賞はまさかの9着だったが、イレこんだりなどがあってまったく力を発揮できなかった。続く前走のトライアル(ロードカナロア・プレミアム)ではきっちり巻き返した。今年6月のグランシャリオ門別スプリントでは、同斤量でアウヤンテプイと2着同着があっただけに、展開ひとつでライバルを負かす可能性はある。
3歳のルージュロワイヤルが古馬相手に健闘している。2走前にはA3以下の格付けの1200m戦を圧勝しているだけに、もしかすると短距離に適性という可能性はある。
ドラゴンウィスカーは、昨年のこのレースでアウヤンテプイの3着があり、2走前のエトワール賞では2着。ここでも馬券圏内は狙える。
ハードデイズナイトは今シーズン転入後では4着が最高という成績だが、若いころのスピードを思えば、短距離戦のどこかであっと言わせる可能性は捨てきれない。
◎7アウヤンテプイ
◯12グランヴァン
▲9ルージュロワイヤル
△3ドラゴンウィスカー
△2ハードデイズナイト
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