ハッピースプリントは、ここでなんとか古馬になっての初GI/JpnI制覇とならないだろうか。ジャパンダートダービーJpnIでハナ差2着だったあとに落ち込んだが、今年になってかしわ記念JpnI、帝王賞JpnIでともに3着。その2戦で先着された4頭はすべてGI/JpnI勝ち馬。充実ぶりがうかがえる。特にかしわ記念はベストウォーリアに抜群の手ごたえで並びかけながら、4コーナーで外に膨れてしまったのは残念だった。そのとき先着されたワンダーアキュート、ベストウォーリアとは実力的に差はない。
連覇を目指すのがベストウォーリア。昨年のこのレースでは、自身も含めてGIII/JpnIII勝ちまでというメンバーに恵まれた感じもあった。とはいえ今年になってフェブラリーステークスGI、かしわ記念JpnIはともに僅差のレースで充実ぶりを見せている。南部杯は、連覇する馬が多いレースだけに、チャンスは十分。
ポアゾンブラックは、中央在籍のままでは地方のダートグレードで除外されることが多く、出走機会を求めての北海道移籍。昨年は逃げてベストウォーリアの2着。移籍後もダートグレードを2戦してともに2着と上昇気配。マイペースで先行できればチャンスはある。
ワンダーアキュートは押し出されての△だが、JpnI・3勝と実績は断然。輸送も苦にすることがなく、かしわ記念JpnIからのマイナス要因もない。
サマーチャンピオンJpnIIIを制したタガノトネールは、このメンバーに入ると勝ち負けまではやや力不足。
過去にこのレース3着2回で、今年で4年連続出走となるアドマイヤロイヤルだが、2年以上勝ち星がなく、今年も3着争いまで。
◎13ハッピースプリント
○12ベストウォーリア
▲6ポアゾンブラック
△14ワンダーアキュート
△1タガノトネール
△2アドマイヤロイヤル
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高知優駿を制したオトコノヒマツリは、さすがに雑賀正光厩舎だけあって、夏以降は遠征に出た。大井の黒潮盃は16頭立ての12着だったが、ロータスクラウン賞では山口勲騎手の鞍上となって3着。遠征競馬を経験してのパワーアップに期待する。
リワードヘヴンは、前走でB-2の一般戦を勝利したが、そのレースの評価より、むしろ高知優駿3着など2000m前後の距離で能力を発揮すると見る。
2歳時に金の鞍賞を制して以降勝ち星に恵まれなかったブルージャスティスだが、2走前のB-1選抜特別で久々の勝利。B級の上位クラスでも勝負になる力を示した。格付け的にもこのメンバーでは上位。
B-1選抜特別でブルージャスティスにコンマ2秒差の3着(同着)があったケルソンも能力的に差はない。
中央未勝利から転入して、3戦連続連対のペイシャクィーンは、前走の圧勝ぶりから初めての重賞でもひょっとすると、というところはある。
サムライマジックは高知優駿で1番人気に支持され4着に敗れると、その後はいまひとつの成績。今回距離延長は疑問だが、巻き返しが期待される。
◎11オトコノヒマツリ
◯6リワードヘヴン
▲1ブルージャスティス
△3ケルソン
△10ペイシャクィーン
△8サムライマジック
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B級馬による1400mのS2重賞。
ミスタージャックは船橋から転入しての2戦は惨敗だったものの、その後の3戦はまるで馬が変わったように先行できるようになって圧勝続き。2着馬との着差も8馬身、6馬身、6馬身というもの。このメンバーでは力が抜けている。
ナイルエクスプレスは、ときに惨敗もあるが、3走前、4走前には1400mの良馬場で1分29秒台という好タイムをマークしての好走。ムラ掛けではあるものの、能力を発揮したときにはこのクラスでは高いレベルにある。
中央未勝利から転入初戦のマイネルヘルックは、この春から夏に好走続きで、未勝利を脱出できなかったのが惜しまれる成績。今回初めてのダートで、しかも中央時は1600m以上しか経験がなく、いきなり地方のダートが合うかどうか。
ミッキーバルーンは中央1勝から転入し、勝ち馬からやや差があっての5着、3着。しかし今回、◎○以外はかなりメンバーのレベルが下がった。1400mさえこなせれば上位入着のチャンスはある。
◎4ミスタージャック
○8ナイルエクスプレス
▲1マイネルヘルック
△3ミッキーバルーン
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芝実績を評価したらいいのか、短距離実績を評価したらいいのか悩むメンバー構成。そんな中、今回と同じ舞台のOROスプリント特別を1番人気で制しているエーシンシャラクが中心だろう。笠松から転入後、連対を外したのは芝1600mの桂樹杯だけ。それにしても勝ち馬からコンマ6秒差。今回のメンバーでは安定感も抜群だ。
もう1頭、今シーズン10歳にして目下3連勝中というのがケイアイアストン。OROスプリント特別ではエーシンシャラクに1 1/4馬身差2着。この馬も短距離で結果を残していて、3連勝もB級でのものだが、芝1000mが舞台なら十分にやれる。
芝実績はあるが距離に疑問なのがイグゼキュティヴ。中央でも2歳時に芝1200mを一度使ったことがあるだけ。今シーズンの開幕前に転入して、勝ち星こそないものの、かきつばた賞3着、桂樹杯3着は、ともにゴール前追い込んで見せ場たっぷりのレースぶり。1000mのペースについていければチャンスはある。
ナリタメロディは、芝1000mのB級戦でケイアイアストンに僅差の2着が2度。今回はメンバーのレベルが上がるが、距離適性でどこまで食い下がれるか。
シルクアーネストはさすがに中央芝オープンの実績があって、昨年秋の芝重賞で連勝。ところがここ2戦はいまひとつの成績。復活なるかどうか。
ヒラボクビクトリーも今シーズン転入してかきつばた賞で惜しい2着があったが、近走はいまひとつの走り。この馬も一気の距離短縮をこなせれば。
◎9エーシンシャラク
○11ケイアイアストン
▲1イグゼキュティヴ
△7ナリタメロディ
△4シルクアーネスト
△5ヒラボクビクトリー
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タービランスはここまで4戦3勝。負けたのは中央の芝だけ。前走中1週で臨んだウィナーズチャレンジは直線突き放しての完勝。3着のストレートアップはブリーダーズゴールドジュニアカップの勝ち馬で、4着のスティールキングは栄冠賞4着でブリーダーズゴールドジュニアカップ2着という実績馬たちを問題にせずということでは、期待を感じさせる勝利だった。今回、そのウィナーズチャレンジと比べて強敵といえるような相手はなく、ここはさらに大きな舞台へ向けてのステップになりそう。
スティールキングの前走は、道中外々をまわったコースロスに加え、直線では2着馬に前をカットされる不利があった。とはいえ、たとえそれらがなくてもタービランスに勝てたかどうか。今回はどこまで差を詰められるか。
ラプレシオーサも中央の芝では結果を残せなかったが、門別では2戦2勝。6月になるが、1700メートルのウィナーズチャレンジでは7馬身差の圧勝があり、さらに距離伸びても力を発揮しそう。
ジャーニーマンは、札幌芝のすずらん賞で勝ち馬から0.3秒差5着と好走。ただサウスヴィグラス産駒で、これまで1200メートル戦しか使っていないことから、距離延長でどうか。
ここまで6戦3勝で3着以内を一度も外していないモリデンルンバだが、2走前にはタービランスに2秒差をつけられており、どこまで詰めてこられるか。
1800メートル戦を制して2戦2勝のヴェルミオンは一気の相手強化でどこまでやれるか。
◎5タービランス
○7スティールキング
▲2ラプレシオーサ
△1ジャーニーマン
△8モリデンルンバ
△9ヴェルミオン
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