中央から転入後いずれも一方的なレースで5戦全勝というケージーキンカメの名が見られず、ややつかみどころのないメンバー構成となった。そのケージーキンカメはといえば、6月6日の東海ダービーに登録があり、名古屋のリーダーズボードと、地方馬には先着されていない同士の対決となりそうで、それはそれで楽しみではある。
ジェイケイウィークは中央未勝利から転入して1着、2着。前走はケージーキンカメに5馬身差の2着だったが、その5馬身差はケージーキンカメに対して金沢ではもっとも近づいた着差。2戦ともタイム的にもまずまずの走りを見せているだけに、鬼のいぬ間にタイトルを獲りたいところ。
アキレウスは、2歳時は百万石ジュニアカップ、金沢ヤングチャンピオンともに2着で、3歳になっても勝ち切れないレースが続いている。とはいえ対戦しているのがサムライワンダーやケージーキンカメなど連勝級の馬だけに、むしろ自身の力は出しきっている。中央や他地区からの転入馬優位のなかにあり、金沢生え抜きとして見せ場をつくりたいところ。
ディアブレイズンはダート1700メートルの中央でのデビュー戦で2着があり、2走前には中央未勝利との条件交流を快勝。このときはアキレウス(3着)に約5馬身差をつけて勝っているだけに、今回のメンバーなら勝ち切る力もありそう。
その条件交流戦で2着だったアポロダイナスティ、この世代のトップクラスとの対戦はないものの2連勝中のパトカー、牝馬同士の3歳戦を制したファーストキスなどにも上位食い込みのチャンスはある。
◎12ジェイケイウィーク
◯3アキレウス
▲10ディアブレイズン
△9アポロダイナスティ
△8パトカー
△5ファーストキス
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8か月ぶりの復帰戦となるが、ロッソコルサに期待したい。一昨年3歳時は不来方賞、ダービーグランプリ、桐花賞と3連勝し、2012年度の岩手年度代表馬に輝いた。岩手ではここまで3着をはずしたのがわずか2回。主要重賞4勝の実績も断然だ。岩手では唯一掲示板を外したのが昨年のみちのく大賞典で、その雪辱に向けはずみをつけたいところ。
ダノンボルケーノは、昨年のみちのく大賞典での4着が重賞での最高着順。今シーズンはB級からのスタートとなるも3連勝でA級に戻ってきた。好調の波に乗りたいところ。
中央1000万下からの転入初戦となるのがウインベルカント。長期休養後の昨年秋以降惨敗続きとはいえ、ダート中距離を中心に使われてきて、一昨年まではたびたび上位争いにからんでいた。前走も結果はブービーだったが、3~4コーナーでは一団馬群の5番手好位にとりつく見せ場があった。新天地での変わり身に期待。
コスモイフリートは、南関東から転入して3着のあと前走A級一組特別で勝利。初めての重賞でどこまでやれるか。
カミノマーチ、コウギョウデジタルは、前走シアンモア記念では大きく離されてのそれぞれ5、6着だが、ナムラタイタンが大差圧勝しての結果だけに、その着差は気にせず、それ以前の実力で評価したい。
◎4ロッソコルサ
◯7ダノンボルケーノ
▲5ウインベルカント
△9コスモイフリート
△3カミノマーチ
△10コウギョウデジタル
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3歳馬によるS2重賞だが、この開催の最終日、6月1日には九州ダービー栄城賞が行われるため、実質的に3歳馬でも上から2番目のクラスの馬たちによる争い。
コスモレグノは今年になって勝ち星がないとはいえ、佐賀では転入以降11戦して掲示板を外したことがなく、特に近3走はS2重賞と3歳1組戦で3着以内に好走。今回は2組以下で戦っているメンバーがほとんどという中で、佐賀の世代トップクラスと上位争いをしているのはこの馬だけ。3歳になってからは1750メートル戦を中心に使われていることでもアドバンテージがある。
フクノドンは、転入後2戦目から2連勝と力をつけ、前走3歳2組戦でも2着。勝ったプレミアムフレンチからは4馬身離されたが、同馬は九州ダービー栄城賞に出走予定の実力。ただ佐賀では5戦中4戦が1400メートル戦で、唯一1750メートル戦だった前々走で大きく負けているという、距離適性が気になるところ。
フロリディータは中央ではまったく勝負にならず、しかし佐賀転入後は8戦して5連対。特にここ4戦は2、2、1、1着と確実に力をつけている。3組戦までしか経験がないとはいえ、このメンバーなら十分通用しそう。ただこの馬も距離経験がないのがどうか。
やはり距離の不安はあるが、前走の2組戦でクビ差の2着と好走したオブテネール、前走で1組戦を経験(6着)しているリバティナインらも上積みがあれば上位争いが可能。転入初戦でコスモレグノに半馬身差2着という成績があるノクティルカは正月以来の久々でどうか。
◎3コスモレグノ
◯7フクノドン
▲8フロリディータ
△11オブテネール
△10リバティナイン
△12ノクティルカ
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2歳重賞の金の鞍賞が休止となっていた時期もあった高知だが、それが復活し、2歳、3歳戦が充実してきた。馬券の売上が回復してきているのにともない、賞金も上昇傾向にあり、所属馬の層も確実に厚くなってきている。
3日前の園田・のじぎく賞でも2着に好走するなど、遠征で確実に結果を残しているクロスオーバーはさすがに不在となったが、土佐春花賞でもそのクロスオーバーに3馬身差をつけて制しているニシノマリーナの中心はゆるがない。古馬格付けとなって初のB級戦は惨敗を喫したが、前走B-2戦では後続を引き付けて逃げ、3コーナーから徐々に後続を離すと直線は独走。B級相手でこの競馬は、同世代同士なら力が抜けている。
ニシケンメイピンは、金の鞍賞、土佐春花賞ともに5着と、この世代ではそれほど目立った存在ではなかったものの、ここに来て3連勝で古馬C1特別まで制した。その連勝はいずれも完勝という内容で、湿った馬場とはいえ1400メートルで1分31~32秒台の優秀なタイムをコンスタントにマーク。ニシノマリーナを慌てさせる場面があるとすればこの馬。
マルチヴィグラスは、金の鞍賞が2着で、土佐春花賞は4着。しかも門別でのデビューから20戦して一度も掲示板を外していないという堅実ぶり。ここ3戦のC1戦はいずれも勝ち馬とは僅差で、確実に力をつけている。
土佐春花賞3着で前走C2戦を勝ったマルチドラゴン、古馬C1戦でも通用しそうな走りを見せているアベニンレジーナあたりも連下争にからんでくる可能性はある。
◎10ニシノマリーナ
○8ニシケンメイピン
▲3マルチヴィグラス
△9マルチドラゴン
△12アベニンレジーナ
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ターントゥタイドは盛岡芝で4戦3勝。唯一の敗戦となったジュニアグランプリは、勝ち馬があのプレイアンドリアル。そのときの2着馬ライズラインも今回不在。冬の水沢開催以降、勝ちきれないレースが続いていたが、得意の盛岡芝に戻れば、負けられないところ。
コスモリリパットは中央から転入して、いずれも楽なレースで3連勝。前走盛岡の1600m戦も、3番手追走から直線を向いて逃げ馬をとらえにかかったときはすでに3番手以下ははるか後方で、そのまま楽に抜け出した。中央時は芝のみを使われていただけに、盛岡の芝でさらに能力を発揮する可能性も考えられる。
ジャイアントスターのここまでの2勝は盛岡の芝。その後はダートで見事に好走と凡走を一走おきに繰り返しているが、久々に待望の芝で期待がかかる。
フラッシュモブは、早くもこれが28戦目。岩手移籍後の3戦とも重賞で上位入着を果たしており、初めての芝で後方から追い込む切れ味を生かせるかどうか。
リュウノテイオーは南関東から戻っての初戦。南関東では結果を残せなかったが、この馬も盛岡芝では4戦2勝、2着1回で、巻き返しに期待がかかる。
中央から転入して4勝を挙げているインフラレッドレイも、盛岡の芝でさらに力を発揮するかもしれない。
◎6ターントゥタイド
○4コスモリリパット
▲10ジャイアントスター
△8フラッシュモブ
△3リュウノテイオー
△2インフラレッドレイ
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