8月15日は盛岡競馬場でクラスターカップが行われます。ダート1200mのグレードレースJpn3、出走は14頭。このあとは東京盃からJBCスプリントに繋がっていくスプリント路線の重要な一戦になりますね。
まず最初に馬場状態について。この週末の盛岡競馬は中間の雨の影響に加えて開催中もしばしば強い雨が降りました。13日は終盤のメインレース頃に土砂降りの雨が降りましたし、14日は断続的に強めの雨が来ました。15日も夜間から早朝にかけて時折強めの雨が降っています。15日の日中はそれほど強い雨ではない予報ではありますがぐずついた空模様が続きそうで、馬場状態の急激な回復は無いと考えておく方が良さそうです。
となると先行有利、スピード優先という馬場傾向になるでしょう。その程度が、昨年のように、レース直前の土砂降りの雨で水が浮きまくるような状態なのか、あるいは2020年にマテラスカイが日本レコードを出した時のようにある程度回復して、当時の発表では良馬場でしたが"稍重に近い良"で非常に脚抜きが良かった状態になるのか?がレースの行方をも左右しそう。今この原稿を書いている段階ではなんとも言えませんが、ここのところも突然天候が急変するような事が続いていますし、馬場状態・馬場傾向の変化にはレース直前まで気をつけておいてほしいですね。
ということで予想に行きましょう。クラスターカップの本命は(5)リュウノユキナです。
前走は4月の東京スプリント。先行勢の直後に付けたものの直線に入っても進路が無く、最後は半ば強引に割って出てくるような形の勝利ではありましたが、海外遠征帰り初戦・8歳になっての国内初戦ということを思えば力量にいまだ衰えなしと言っていい内容でもあったと思います。その時に退けた2着馬ケイアイドリーがその後北海道スプリントC優勝、3着オーロラテソーロは昨年のクラスターCで先着された相手・・・ということをあわせて考えても地力健在という評価でいいはずです。
昨年は、JBCの出走権を獲るために間隔を詰めて使っていた面もありました。東京スプリントを勝ってローテーションに余裕ができたのならこれまでとは違って4月からの直行になるという点を心配しなくていいでしょう。そして一昨年のこのレース優勝、昨年は2着、JBCスプリントでも2着と盛岡1200mは3戦1勝2着2回という実績は今回のメンバー中でも最右翼のもの。となれば昨年ではなく一昨年の再現に期待してみたいところ。
対抗は(8)リメイクとしました。デビューからずっとダートで戦ってきてグレードでも上位の結果を残してきていますよね。中でも目を惹くのが昨年12月のカペラS。絵に描いたような直線一気の差し切り勝ちはこの馬の時代の到来を想像させるものでした。その後海外遠征を挟んでの前走プロキオンSは逃げ馬を捉まえきれなかったのがちょっともったいなかったですが地力は証明。今回はどのような手を採ってくるか?カペラSのような鬼脚を見たい気はしますがそれには馬場傾向・・・でしょうか。であれば手堅い立ち回りに期待。
(6)ドンフランキーは3番手に。3勝クラスを勝ってオープン入りしたのは今年の冬。それで7月にはプロキオンSを制したのですから"強い4歳世代"はその名の通り強い、ということですよね。逃げを武器に戦ってきていますし左回りも今では問題ないと思いますが、ひとつ懸念材料を挙げるとすればダートスタートだと芝スタートほどの出足が無い点。それでも最終的にはハナに立っているとは思いますが一応の不安点として。
△は3頭。まず一頭目は(10)オーロラテソーロ。昨年の覇者をこの辺にするのは申し訳ないですが、昨年の参戦時のような上り調子の勢いまでは・・・という気がします。ひとつ注目しているのは脚質転換。前走は好位差しの競馬で勝ちきりました。スタートが決まれば前に行くのでしょうが、自分はこの差し競馬をやってきた時の方が怖いように思っています。
(13)スティールペガサスは昨年の北海道スプリントが5着、今年が3着。6歳を迎えて充実期に入っている印象があります。遠征競馬はもうひとつの面もありますが盛岡では2歳時の南部駒賞で2着の経験あり。今の力を発揮し切れたなら上位に。
もう一頭は(9)アポロビビ。いつも出遅れますよね。それで不利になるんですが、それでも巻き返してくるだけの力があってのさきたま杯4着、東京スプリント6着。一概に軽視は不可と考えたいですね。
◎(5)リュウノユキナ
○(8)リメイク
▲(6)ドンフランキー
△(10)オーロラテソーロ
△(13)スティールペガサス
△(9)アポロビビ
●10Rの買い目
馬単(5)=(8)、(5)=(6)、(8)=(6)、(5)→(10)、(5)→(13)、(5)→(9)
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