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競輪界を代表する男子選手、ガールズケイリン選手にインタビューを実施します。他では聞けない素顔や本音、競輪にまつわるエピソード、今後の抱負などをご紹介します!

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奥井 迪選手
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9月名古屋で行われた新設のガールズケイリンレース『ティアラカップ』。歴代のガールズグランプリ優勝者と2着選手が選出されて行われました。台風が迫る強風の中、正攻法からのレースでそのまま逃げ切ったのは奥井迪選手(東京106期)でした。レースの振り返りとこの後の目標、意気込みなども伺いました。

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山口:ティアラカップ、優勝おめでとうございます。

奥井:ありがとうございます。

山口:初タイトルでしたが、率直なお気持ちはいかがですか?

奥井:今まで何百勝もしてきましたが、「タイトルを取ったことがない」というのが自分の中でどこか引っかかる部分でした。「このまま無冠で競輪人生が終わるのかもしれないな」と思ったこともありました。でも40歳になってタイトルを初めて取れたのは本当に嬉しいです。

山口:新設のレースでしたが、選ばれた時はいかがでしたか?

奥井:今までのガールズグランプリの優勝者がちょうど7人で、引退や辞退などで2人が出られなかったので私が繰り上がった形でした。その時は「ラッキーだな」と思いました。

山口:当日は台風も迫っていて強風だったようですが、実際はいかがでしたか?

奥井:選手紹介の時は雨も降っていて嵐のような天候だったんですが、レースの瞬間は雨も止んでいました。強風は私には向いていると思っていたので、前向きに考えられました。

山口:「風だからどうしよう」ではなく「強風は私に向いてる」と思えたんですね。

奥井:はい。そうやって前向きにとらえられたのが、振り返ると良かったのかなと思います。

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山口:レースを振り返りますと、奥井選手が誘導員のすぐ後ろについて、レースがなかなか動きませんでした。どう考えていましたか?

奥井:決勝や大きいレースで「先行で勝ちたい」と思った時に、前からレースを組み立てるのは難しいと今まで考えていました。でも最近、山原さくら選手(高知104期)が強いメンバーも揃う中、決勝で前受けからレースをして勝っているのを見て「前からのレースは意外に勝てるのかな」と思いました。
ビッグレースはみんな前を取りたがらないことが多いので「うまく自分のペースで走れたら武器になるな」と思い、名古屋の直前、京王閣の2日目に試しにやってみたんです。そうしたら自分が苦手とする久米詩選手(静岡116期)を相手に、良い感じに踏みあげられ1着が取れたので手ごたえを感じたし自信になりました。終わってからも、前を取ってレースを組み立てる練習をしました。

山口:そうでしたか。では誰もスタートを取らなければ、前からいこうと思っていたんですね。

奥井:はい。考えていました。

山口:最終バックからは梶田舞選手(埼玉104期)や児玉碧衣選手(福岡108期)も後ろから仕掛けていましたが、どうでしたか?

奥井:レースの直前に、前を取ってペースで踏んでいく練習というのをしていたんです。「ここで碧衣ちゃんが来るから踏みあげる」など相手をイメージしながらしていたんですが、まさにその練習の通りになりました。本当にびっくりなんですが「あんなに練習の通りになるんだな」と思いました。

山口:インタビューでも「練習グループの皆さんにも助けていただいた」と仰っていましたが、まさに練習の通りだったんですね。

奥井:そうなんですよ。

山口:初タイトルということで、ファンの皆さん、選手の仲間など反応はいかがでしたか?

奥井:たくさんのファンの皆さん、選手の方、関係者の皆さん、お祝いの言葉を掛けてくれました。デビューして最初は勝ち続けられた時もありましたが、ここ数年は落ちてしまっていました。
でもそんな時もずっと応援してくれているファンの方がたくさんいて、名古屋に応援に来て優勝インタビューを目の前で見てくれていた方もいました。目を真っ赤にしてるファンの人を見た時に「私はこれをしたかったんだ。ファンの皆さんにタイトルを取って、目の前で感謝の気持ちを伝えたかったんだ」と思ったんです。だからこそ、それができて何より嬉しいです。

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山口:苦しんだ時期、戦法が捲りが多くなるなど変化を感じたんですが、どのような心境でしたか?

奥井:捲りが増えたのも前向きな理由ではなく「先行で通用しなくなったから」という理由でした。でもそういう気持ちだとうまくいかず、浮上するきっかけも掴めずにいる時期が続きました。

山口:現状は優勝も続き好調のように思えますが、そうなったのは何かきっかけはありますか?

奥井:去年あたりから色んなことがうまく回り始めたかなと思います。今までは上半身や体幹が弱かったので強化していたら、ちょうどそのタイミングで、今使っている新しいフレームが発売されました。
前の体のままだったらきっと乗りこなせていないと思うんですが、ちょうど鍛えている時だったのでタイミングが良く乗ることができました。更にセッティングも児玉選手の師匠の藤田剣次選手に見てもらい、とても感じが良かったんです。それで「これならまた上の舞台で戦える、戦いたい」という気持ちが出てきました。

山口:具体的にはいつ頃か覚えていますか?

奥井:新しいフレームをレースで乗り出したのは去年の10月頃だったと思います。そうやってフレーム、セッティング、練習環境など、色んなことが去年からうまく回りだしたのが自分の中で大きかったですね。

山口:今は捲りで勝つレースも増えていますが、感触の違いなどはありますか?

奥井:踏み出しが良くなったと思います。以前は踏み出した時にスピードに乗らずにすぐに合わされてしまっていたんですが、今は踏み出しが良くなった分、捲りの出足も前に比べると良くなってきたと思います。でもトップの選手に比べるとまだまだトップスピードは足りないなと正直に思います。

山口:名古屋の後の西武園決勝は、捲りを合わされるような形でしたね。

奥井:西武園は気持ちが弱かったです。「先行しなきゃ」とは思っていたんですが、全然出ていけなくて・・・。だから気持ちって本当に大事なんだなと感じます。
名古屋のティアラカップでは「先行しても大丈夫」と思えたのであのレースができたけど、少しでも疲れだったり不安要素があると「先行しても差されちゃうかな。じゃあ少しでもダッシュする距離を短く」と弱気な部分が出て消極的なレースになってしまうので、改めて強い気持ちでレースをしないといけないなと感じました。

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山口:もう一つ伺いたいレースがあります。アルテミス賞レースは尾方真生選手(福岡118期)、山原さくら選手など同タイプの選手が多くいましたが、振り返っていかがでしょう?

奥井:やっぱり戦いにくいです。ティアラカップは自力タイプは私か児玉選手だったので想定はしやすかったですが、アルテミス賞のように同じ仕掛けていくタイプの選手が多いと組み立ても難しいですね。
あの時は前を取って、後ろからの仕掛けに合わせて踏んでいこうと思っていたんですが、自分が思ったよりも早いタイミングで来たので出られてしまいました。更に仕掛けてきた選手にうまく反応もできなかったし、難しくてなかなかうまく走れないです。アルテミス賞のようなレースにどう走っていくかが今の課題ですね。

山口:何が必要だと考えますか?

奥井:スピードを今までより長い距離で維持できるようにと、相手に合わせて動くために瞬間的にスピードを上げる、トップスピードは必要だと思います。

山口:取材時は賞金ランキング1位ですが、それはいかがですか?

奥井:1位ですが僅差での1位なので、まだまだ目の前のレースを一戦一戦集中したいです。前回の反省などもありますし、気持ちも入れて走りたいですね。 でもその先にはオッズパーク杯ガールズグランプリに出られたら良いなと思います。

山口:今年はタイトルをいろんな選手が取っています。ガールズケイリンの変化はどう感じていますか?

奥井:レベルが上がってきましたね。ここ数年は児玉碧衣選手が突出していましたが、今はナショナルチームの選手、それ以外の選手もとても強いです。力が拮抗してきていると思います。

山口:強い選手がたくさんいる中、賞金ランキング1位というのは素晴らしいと思います。

奥井:私の場合は少し違って、純粋な強さというよりは出走本数も多いからだと思います。実力というより元気なだけです(笑)丈夫な体に生んでくれた両親に感謝ですね(笑)
でも1年間、怪我も病気もなく走るのがグランプリ出場には大切になってくるので、今の位置は実力というよりは体の強さですね。

山口:でも病気にもならないというのは、気を付けて過ごされていたのでは?

奥井:体調管理は、気を付けてますし、心掛けて日々過ごしていますね。

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山口:10月からはガールズケイリンが一気に変わります。黒のレーサーパンツはティアラカップで先駆けて着用されましたがいかがでした?

奥井:私はピンクより黒の方が格好良くて好きですね。引き締まって見える気がします。後、私は汗をたくさんかくので、それがピンクより黒の方が目立たなくて良いです(笑)雨の時は汚れも目立ちますしね。

山口:変なストレスは少しでもない方が良いですよね(笑)ティアラカップで見ていても、黒いパンツ格好良かったです。

奥井:そうですよね!そしてピンクから黒に変わってもガールズケイリンの華やかさは残っていると思います。

山口:車輪に関しては、両輪スポーク車輪に統一されましたが、それはいかがでしょう?

奥井:今まで、ディスク車輪で天候面などいろんな問題がありました。スポークだとみんな自分の車輪で、条件は同じなので一番いい形になったのかなと思います。

山口:来年は高松宮記念杯ではガールズケイリンのトーナメントが行われるとも発表されていましたね。

奥井:そうみたいですね。優勝するとグランプリ確定らしいので、ガールズケイリンもいろんなレースができてきて、よりファンの方も楽しんでもらえるのかなと思います。

山口:10周年を迎えて、更に変わっていきそうですね。

奥井:平塚の10周年記念レースでも、目標よりも多く売り上げがあったようですし、ガールズだけでも売れるというのは一つ実績になりましたよね。ガールズだけの開催も増えてくるとより面白いのかなと思います。

山口:平塚のレースは奥井選手も参加されましたが、過ごしやすかったですか?

奥井:はい、お風呂にいつでも入れるのは「こんな良いものなんだ」と思いました。普段は1時間など決まった時間しか入れないので、好きな時に入れるのはとても快適でした。

山口:開催が増えていくと良いですね。

奥井:ファンの方からも「ずっと女子のレースを見られるのは楽しかった」と聞いたので、またオールガールズのレースができたらいいですね。

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山口:ありがとうございます。次は戦法、先行についても聞かせてください。先ほどの話で、前を取ってレースをする機会を増やしたとありましたが、初手の位置はこだわっていますか?

奥井:そこまでは決めていないです。試してみようという感じです。誰も行かなければ前からですし、後ろからの攻めでも一気にカマシや抑えて先行など、「先行」の中でパターンをいろいろできるように試しています。レースでできないとビッグレースでも難しいと思うので、パターンを試したりはしています。

山口:突っ張ろうなどは特に意識はしていないんですね。

奥井:相手によって戦法を変えたりはしますけど、位置などはこだわっていません。

山口:ありがとうございます。11月の斡旋がでましたが、競輪祭のガールズグランプリトライアルレースはBになりましたね。メンバーを見ていかがですか?

奥井:どちらに入ってもすごいメンバーですが、私としたら同型の先行意欲の高い選手はやりにくいですし、トップスピードも皆さん高いので、今の自分の先行レベルだと簡単に捲られちゃうと思います。あと1か月で、捲りにも合わせて踏みあげられるように、もう少し強化できないと戦えないかなと思いました。

山口:特に小倉はドームだから風もないですもんね。

奥井:そうなんですよね(笑)名古屋は風がある程度私に味方をしてくれましたが、ドームはトップスピードのある選手はものすごいタイムが出ます。でも条件は同じなので、難しいけどもっとスピード上げるしかないですね。

山口:今後も多く走られますが、先ほど仰っていたように一戦一戦という気持ちですか?

奥井:そうですね。「グランプリへ!」「賞金が!」と考えないように、自分のレースをしたいです。前回の西武園が自分の中で「何がしたいんだろう」という不甲斐ないレースをしてしまったので、内容を重視してやっていきたいです。

山口:では最後にオッズパーク会員のファンの皆さんへメッセージをお願いします。

奥井:皆さんの応援のおかげでタイトルを取ることができ、皆さんに感謝の気持ちを走りで伝えられてとても嬉しく思っています。これからも奥井迪を応援してくれたら嬉しいです。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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2022/10/28

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