昨年7月地元防府競輪でのデビュー完全優勝から躍進つづく、113期の宮本隼輔選手。今年5月の富山FIからはBを取り続け、7月に行われた大垣GIIIでは113期で初の記念制覇を成し遂げる。そして、注目されるなか出場したオールスター競輪。その話を中心に「第35回共同通信社杯競輪」に向けての意気込みを伺いました。
星野:オールスター競輪お疲れ様でした。初めてのGI開催はいかがでしたか?
宮本:デビューした時にGIに出たいなと思っていましたが、こんなにも早くに出場できるとは思ってもいなくて今の自分に気持ちが付いていっていない中でのシリーズでした。周りからの期待も大きかったし、それに応えられなかった事が悔やまれますね。
星野:確か「すべてのレースでBを取ることをきたいして」という理由で推薦枠での出場でしたね。
宮本:そうですね。その期待もあって初日は先行の組み立てしか考えていませんでした。岩本さんが強いのは分かっていたので打鐘前からだいぶ踏んだのですが、岩本さんの仕掛けも早くて...。主導権を取れなかった時の組み立てを考えていなかった...それも敗因の一つだったと思います。
星野:2走目はどうでしたか?
宮本:完璧に初日を引きずって望んでました。気持ち的にも負けていましたね。
星野:3走目はBを取りましたよね。
宮本:2日目のようなレースは出来ないと思い、前に出てBは取ったんですが、そこから気持ちを整えるのが難しく、自転車も前に進みませんでした。
星野:ここまで伺っているとかなり気持ちの面での闘いがあったようですが...
宮本:元々気持ちにムラがある方で、初日の成績が良ければ二日目以降精神的にも良い方に転がるんですが、今回は初日の悔しさがなかなか抜けなかったですね、これは今の自分の課題だとも思っています。
星野:ただ、最終日は特別競輪で初の白星でした。これで気持ち的にも次に繋がったのではないですか?
宮本:勝てたのは素直に嬉しかったですね。
連携した池田さんも「好きに走って良い」と任せてくださったので、形にこだわらず一着取れる走りをしました。でも、トータルとしてはすっきりしないところもありますね。
星野:オールスター競輪後、「心の休養をして次のビッグに備えたい」と言うお話もありましたが、今はどうですか?
宮本:しっかり休養したら共同通信社杯が迫ってきた!!って感じです(笑)それくらいしっかり休めたので精神的にも大丈夫ですし、二回目のビッグなので気負いもなく行けそうです。
星野:また皆さん、宮本選手の走りを楽しみにされてると思います。共同通信社杯の目標はありますか?
宮本:まずは予選突破!ですね。オールスターの時のようにならないように、まずここを目標に走りたいと思います。そうすれば、二日目以降も気持ちのスイッチが自然とonになるので。
星野:同期もいますし、若手の選手も多く出場する事についてはいかがですか?
宮本:先行する選手が多いので、自分は先行!!という所にあまりこだわらなくても良いのかな?と思っています。5場所連続Bをとっていますけど、絶対にBを取ると決めて望んだのは最初の3場所で、あとの2場所は取れたらいいな位でした。その中で、大垣の記念も優勝出来ましたし、それ位の気持ちの方が自分には合ってるのかなと思っています。
星野:今後の大きな目標はいかがですか?
宮本:11月に地元の防府記念があるので、まだ出場も決まっていませんが、今はそこに照準を絞っています。桑原さんと清水もいますけど、自分も優勝したいですね。
星野:GIのタイトルについてはどうですか?
宮本:今年はまだタイトルを取れるとも思っていないので、経験を積んでいきたいです。そして、来年からがGI戦で勝負だと思っています。
星野:今後の活躍も期待しています。では、オッズパーク会員の方へ最後にメッセージをお願いします。
宮本:これからも皆さん応援よろしくお願いします。
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※インタビュー /星野めぐみ
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社