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有吉辰也が2節連続の完全V
前日の開催4日目のような横なぐりではなかったものの最終日5日目も21時過ぎまで時おり小雪の降る天候で、決勝戦は湿っている部分と乾きかけの部分がマダラ模様になった不安定な走路のもと選手は争うことになった。
0ハン内枠の番田隆弘は定評のある雨巧者だが、今回のような走路状態では実力を発揮できなかったか、逃げたが独走には持ち込めず3周回で中村颯斗と佐藤裕児に相次いで差された。
ちょうどほぼ同じタイミングで、数メートル後ろでは高宗良次の内へ入った有吉辰也が3番手まで車を押し上げていて、4周回4コーナーの立ち上がりで2番手の佐藤裕児を、5周回4コーナーでは先頭の中村颯を、不安定走路とは思えない綺麗な切り返しで抜き去って首位に立った。勝ち時計の3.404秒も、この走路状態としては優秀といえる。
今回の勝利で有吉は前節川口デイレース初日から9連勝。高い実績と抜群の安定感を誇りながら、実は意外にも10連勝したことがない。次節に出走を予定している2月6日からの浜松デイレースSG『全日本選抜』で自身初の10連勝を達成するか、注目度が一層高まる。
ちなみに、有吉とともに飯塚オートを長年牽引している荒尾聡は、昨年9月の特別G1『プレミアムカップ』初日に、史上31人目での通算1000勝を達成している。
文/鈴木