黒川京介が今シリーズ無敗で駆け抜ける
ただひとり全勝で優出した黒川京介のエンジンパワーが他者を大きくリードしている。発走直後の伸びだけでなく、そこからレース序盤の攻めも早くて切れ味が高い。今年2月の前回大会に続く連覇を達成しよう。
準決勝戦の佐藤励は、中盤周回までの出入りの激しい展開でタイヤを消耗した森本優佑をワンチャンスで仕留めて、走りに余力を感じられた。
鈴木宏和は捌きの安定感は増しているが、猛烈ダッシュが以前と比較すると少なくなっている印象があり、丸山智史や佐藤摩弥が準決勝戦で鋭い飛び出しを決めたことと考え合わせると、鈴木宏は4~5番手発進から追い上げる展開になるか。
森本優佑も準決勝戦のようにレース序盤で良いポジションを取れれば、長い距離を突っ込める鋭利な差しを武器に上位争いへ加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 4 森本優佑
▲ 5 鈴木宏和
× 2 丸山智史
おすすめの買い目
8-7=452
穴なら 地元所属として独り勝ち上がった丸山智史が最内枠から先頭を奪って逃げ込む
2=8-576
有吉辰也が底力を誇示した
初日予選および3日目準決勝戦のレース内容から、単独で逃げたら健闘可能と目された和田健吾を、10線3車並びの内枠から先行した石貝武之が早々と差して先頭へ立つ展開になった。
今シリーズ初日からエンジン抜群に出ていた松尾隆広が2番手へ上がったが、石貝もやすやすとは抜かせない。
そこを有吉辰也が今期ランキングS4の実力で捌いて先頭へ躍り出た。
松尾隆は今回の優勝からは遠のいたが、機力の高さで滝下隼平の追撃をしのいで2着ゴール。
今年3度目の優勝を飾った有吉は、来週18日に開幕する『G2オーバルチャンピオンカップ』(飯塚デイレース)へ最高の流れで臨めることとなった。
文/鈴木