牧瀬サンタが雨走路でやってきた
ホワイトクリスマス(雪)ではなく雨での優勝戦となり、ただひとり10mに位置する岩見から0ハンの越智や東小野、丹村司が人気筋も割れ気味だった。
スタートで木山が渾身のカマシ決めたが丹村司に張られてしまう。なんとか丹村を交わしたが、牧瀬が鋭い捲りで先頭へ立ち、そのまま勢いに乗ってゴール。東小野は省エネ走法で後半インから巻き返して2着。人気の岩見は圏内に入れずじまいだった。牧瀬は昨年12月7日の飯塚ミッドナイト以来、通算6度目のVは今年初優勝。人気薄の木山が3着に入り3連単は5万超。次節の年末ミッドナイト5日間はオール地元勢での開催。むろん、岩見は捲土重来を図る。
木村武之が地元勢を退ける
SSトライアルの16名だけでなくSSフェスタの出場選手欄にも木村武之の名前がないことが意外であり違和感がある。それだけの実力と実績、存在感をオートレース界に刻んできた彼が今年ラストの開催として臨んでいる今節の状態は正直、100%には見えない。準決勝でいったんは10m前の中野光公に反撃されかけた。それでも今回はエンジンの心臓部であるクランクを交換しており、実戦や練習などでエンジンを回しているうちに馴染んでくれば、現状以上の動きを獲得する見込みが十分に立つ。前団にハイペース独走タイプが不在なのも有利なファクター。8名の車間が拡がらず周回する展開になりそうで、木村武は前へ追いつきさえすれば次々と捌いて番手を上げられよう。
同じ26期の桜井晴光が、前節アフター5ナイターに続いて高いスピードを示している。内枠に並ぶ同ハン3車いずれも大きなコースをあまり通らないタイプなので、桜井にとって捲りやすいといえる。
11月レース中の落車から公傷休養を経て復帰した新井淳が、いかにも速攻派らしい俊敏な走りを見せており、0ハン両者を早い段階で突破するシーンも大いに考えられる。
◎木村武之
○桜井晴光
△新井淳
▲岩沼靖郎
おすすめの買い目
8-6=3217
文/鈴木