実力断然の青山周平が完全優勝へ!
今節の青山はスーパーハンデでの競争だったため、他に誰が優出しても単独最後方からのレースは決まっていたが、他の6人は0ハンに全て並んだ。
青山はここまでオール1着できており、エンジン面は全く問題ない。優勝戦でも格の違いを見せて0ハンを攻略するだろう。当然の本命視だ。
0ハンはスタート争いが大きなポイントになる。先行しそうなのは新井日、吉田恵、三浦あたりか。独走でのスピードは新井日と三浦が上位。この両者がスタート後に好位に付けてペースを上げる。仲田は最内だが、遅れないスタートが切れれば勝負圏内に加わってこれる。佐久間は大外なので展開は厳しい。一発あるなら桜井か。スタートでどこまで踏ん張れるかがカギになるが、序盤である程度の位置に付けられれば快速を発揮できる。
◎青山周平
○三浦康平
△新井日和
△仲田恵一朗
▲桜井晴光
8-25-1245
佐藤励がG1初制覇
窓口での車券発売が締め切られた時点では良走路。まさに選手たちが待機ピットから出ようとする時にいたずらな小雨が降ってきて、公式発表はブチ走路に変化した。
重走路~ブチ走路は得意な緒方浩一がスタートダッシュから1周バックストレートで同期の君和田裕二を捲りきると、すぐに後続との車間を作った。試走タイムの数字は劣勢だった丹村飛竜だが、君和田が1周4コーナーで外へ流れると2番手に浮上。しかし、その直後に追いついた佐藤励の足色は明らかに丹村飛より強め。
ここからしばらく佐藤は丹村の抵抗に遭ったが、5周ホームストレッチでインこじ開けると、あとはパワーが違った。6周で緒方を軽々と差して先頭に立ち、独走で1着ゴール。終盤に緒方を捌いた丹村と高橋貢が2・3着に入り、3連単は1番人気で決着した。
誰かが背後に来た気配を察した丹村はコースをガードする走りに。その態勢が続くと先頭の緒方に差を拡げられてしまい、佐藤としては速やかに突破して2番手へ上がることが優勝には必須だった。長年S級をキープしている強豪の丹村の防御はさすがに巧みであり、車を外へ振って冷静に態勢を作って切り返せたのは、佐藤の実力アップを改めて示した格好。今年7月に1級車へ乗り換えてからたったの5ヵ月あまりでこの走りをできたのだから、未来の可能性は計り知れない。
佐藤はこのあと、27日から地元で開催される「スーパースターフェスタ2023」に参戦する。今年は「SSシリーズ」の方を争うが、確実に近い将来、春から秋はSGレースの決勝で上位争いして年末は「スーパースター王座決定戦トライアル」の方へ出場する、という流れが毎年の恒例になるだろう。
文/鈴木