GIIミッドナイトチャンピオンカップが開幕!
近年ではミッドナイトレースが多く行われているが、今回はGII競争。ミッドナイトチャンピオンカップが開催される。今回で4回目を数えるが、これまでと同様に熱いバトルが繰り広げられるだろう。
今回の地元、山陽勢はS級が多く参戦。その中でランクトップは丹村飛竜だ。前走の伊勢崎では重走路の準決で8着になり、優出はならなかったが、その前後の日は両方とも1着。良走路ならエンジン状態は良さそうだった。この大会は第2回目の覇者。相性としては良い大会なので、2度目の優勝も十分ありそう。丹村飛の師匠にあたる岡部聡は状態まずまず。前走の伊勢崎では初日から連勝で優出。エンジン的には十分戦えるレベルにある。
丸山智史も状態は悪くない。今年は最初の節で優出。前走の地元では初日に5着だったものの、その後の3走はオール連対。今回に向けて良い状態で入れる。長田恭徳はエンジン状態もう一つ。それでも試走タイムが出る日もあるので、その時は車券的にも狙いとなる。前田淳はエンジンが並以下。現状では厳しい状況だが、この大会は初代覇者。験がいい大会なので、なんとかエンジンを立て直したい。
平田雅崇は前走の地元で優出。そこでは見事に優勝を決めてきた。上がりタイムは3・346。レース内容も良かったし、今回へ向けて最高の形で乗り込めた。滝下隼平は前走の初日は白星だったが、そこからは失速。エンジン的には微妙だが、ミッドナイトは得意とするレース。エンジンが直れば強烈な追い込みを披露できる。吉原恭佑は近況ピリッとしない。それでも何かをキッカケにしていきなり急上昇するケースもある。試走で30を切るタイムを出すようなら要注意だ。中村友和はエンジン状態がイマイチ。試走タイムは常に出るが、レースで反映されないケースも多い。車券としては狙いにくいと言える。
前回の山陽ミッドナイトで優勝したのは番田隆弘。4日間の開催だったが、初日からオール1着の完全優勝だった。その時は最重ハンの20M前だったが、今回はさすがにハンデ重化があるかも。多少展開は苦しくなるが完全優勝後の勢いでカバーしたいところ。
桝崎陽介は前走の地元で優勝していた。ここ3節は連続で優出できているように、エンジンは高い位置で安定している。スタートも同ハンから枠ナリ発進ができており、レース序盤の不安要素も少ない。この勢いのまま2度目のGII優勝を狙う。同じ優勝戦には阿部仁志、田中賢、角南一如なども乗っていた。3者ともエンジン状態は良いので、今回も活躍できる。
※1月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-39(19期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-31(28期)〕
中村 友和〔浜松 S-45(32期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-41(28期)〕
番田 隆弘〔山陽 A-175(24期)〕
若井友和が劇的勝利でGII初制覇!
伊勢崎オートで行われていたGIIレジェンドカップは、川口の25期・若井友和の優勝で幕を閉じた。GIIのタイトルは意外にも初めての取得。記念タイトルは通算8度目の優勝となった。
試走タイムは若井が一番時計で26。ついで内山高秀と高橋貢が27、篠原睦と荒尾聡が28、伊藤信夫が29、有吉辰也が30、田辺誠が31だった。
10Mオープンのスタート争いは2枠から内山が先行。これに伊藤と篠原が続いていく。有吉のカマシに対し若井がインで踏ん張る。荒尾と高橋貢はダッシュが付かなかった。最内の田辺は完全に遅れてしまった。
いきなり逃げに内山は、大きなコースを通ろうとするがそこまでペースは上がらない。再三、インを狙っていた篠原がついに交わして先頭を奪取。今度は篠原が逃げる展開で内山が追走。3番手には伊藤を交わした若井が上がっていた。そのままレースが終わるかと思われた最終3コーナー。若井がこん身の突っ込みを見せ、内山と篠原をまとめ差しする。これがうまく決まり、先頭に立った若井はそのままチェッカーフラッグを受けた。荒尾と高橋貢は最後まで勝負圏内に入ることができず、苦しいレースになった。
優勝戦の若井は冴えていた。試走一番時計を出したのも見事だし、スタートで外枠勢に行かれなかったのも優勝につながった大きな要因。中団でじっくりと仕掛けどころを待ち、まずは伊藤をパス。するとそのままの勢いでチャンスとみるや否や、迷わず前2車のインに突っ込んでいけた。このあたりは高いエンジン力の後押しもあったと思われるが、それ以上に勝利への執念が車を押し進めた印象。長らく主戦車「モエルトウコン」に乗っているが、若井の闘志はいつまでも衰えない。
充実している地元S級陣!
今回の川口オートは5日間のロングシリーズ。次節にはGI開設記念グランプリレースが控えており、そこへ出場する選手にとっては最終調整の意味合いもある。まずは今節、注目の選手を挙げていく。
出場する中で地元ランクトップは永井大介。前走のナイトレースでは優勝戦まで進み4着。試走タイムはしっかり出ていたし、今年に入ってからは1着も多い。このまま勢いに乗りたいところだ。その優勝戦で準優勝だったのは山田達也。得意の追い込みが決まっていたし、今年はここまで15走して4着以下は2回だけ。ほぼ全てで車券に絡めており、エンジンを良い状態で保てている。
加賀谷建明は前走の準決は6着だったが、それ以外は3走してオール連対。その前までは連続で優出できており、昨年から続く好調の波に乗れている。小林瑞季は前走でエンジン乗り換わり準決4着。優出はならなかったが、今年はすでに2回の優出。その内、優勝1回。今回は前々走までの「ギョウジュウ」に乗り戻るかどうかは分からないが、乗り手のリズムは悪くない。
外来S級は早川清太郎が強力。今年はまだ1節しか走っていないが、前走のGIでは優出5着。川口では昨年末にSS王座決定戦に乗り5着。エンジン面は問題ないだろう。西原智昭は前走の飯塚で優出3着。シリーズ中は全て車券に貢献できていたし、今年は地元GIで優出もある。良い状態が継続している。松本やすしも今年は地元のGIで優出し3着。その後は結果こそ出ていないが、エンジン自体は中堅上位ありそう。田村治郎は前々走で優出しているが、エンジン的にはもう少し欲しい現状。整備で上向かせてくるか。
浜松からのS級は鈴木宏和のみ。前走の地元は初日に欠車でそのまま早退。その前は山陽で優出し3着だった。予選準決は全て1着を取れていたのでエンジンは良さそう。全国屈指のスタート力を誇り、素早い攻めに期待できる。同じ浜松勢では平塚雅樹と柴田健治が有力。平塚は前々走の地元で優出。その後は山陽で4走して全て車券絡みだった。柴田は前走の地元では全て車券絡み。その前の飯塚では優出3着と好調だった。
A級ながら長田稚也が注目の存在。今年は最初の節で優勝。その後の地元でもエンジンは良さそうだった。スピードだけではなく捌きの方にも上達が感じられ、追い込むレースでも信頼感が増している。仲田恵一朗も好調の部類。今年は2節走っているが、その両方で優出。前走では準優勝だったので、好リズムで今回を迎えられる。
地元A級は佐藤摩弥が有力。今年はすでに地元で5節走っている。その中には準優勝もあるし、成績は上位でまとめられている。直前のナイトレースで優出していたのは武藤博臣、間中大輔、柴山信行、早船歩。いずれもエンジンは良さそうで、今回も活躍が見込まれる。
※1月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕