地元S級陣はおおむね好調!
新年度最初の浜松開催は昼間の5日間シリーズ。外来S級は3人参戦予定で、その中には荒尾聡も含まれるが、地元勢の層も分厚い。充実の地元勢が活躍しそうなシリーズだ。
浜松エースは鈴木圭一郎。前走は地元4日間開催。初日から3連勝で優出すると、そこでは5着の結果だった。優勝戦は序盤で好位置を奪う事ができず、終始苦しい展開になったが、エンジン面は試走24が出ていたように問題ない。と言うより完全に仕上がっている。当面の敵はハンデ位置と序盤の位置取り。序盤でいかに有利な展開を作れるかが好結果を得るためのポイントになる。
その優勝戦を制したのは佐藤貴也。20線に7車並んだ内から3番目に置かれていたが、そこから見事にトップスタートを決めた。0ハンの落合巧といきなり一対一の態勢になり、じっくりとチャンスをうかがい、仕掛けどころでしっかりと捌いていけていた。試走は31と劣勢だったが、ここ一番での勝負強さを見せつけた。前走で優勝しての今回なので乗り手のリズムは最高潮。連続優勝を目指すべく、力走を見せ続けてくれるはず。
その優勝戦には伊藤信夫、金子大輔、木村武之も乗っていた。伊藤信は早めに3番手につけていたが、佐藤貴を仕掛けるまではいかず、最後には青山周平に交わされて4着入線。金子は前を走る伊藤信と佐藤貴の動きを見る形になり、仕掛けて行ける状態ではなかった。エンジン的には持て余していた感があるので、仕上がりとしては上々の部類。木村武は優勝戦では一旦、最後方に下がってしまう苦しい展開。道中で1人交わすのが一杯だった。ただし、試走タイムは26をマークしていたので、レース展開がよほど苦しくならない限りは好走を見せられる。
外来S級で最も注目なのは荒尾聡。前走はプレミアムカップだったが、2日目以降は開催中止になってしまった。唯一、競走ができた初日は白星を挙げており、エンジン面は良さそう。できれば2日目以降もレースがしたかっただろう。その時の分まで今回に気持ちを入れてくるか。強固な地元勢を打ち破る一番手はこの荒尾だ。他に外来S級は山陽から2人で佐々木啓と前田淳。どちらも前走は地元のミッドナイトチャンピオンカップだった。佐々木は初日に1着だったが、その後は波に乗ることができなかった。ただ、エンジン的に悪くはなさそう。前田は大会連覇がかかっていたが、準決6着で優出できず。好走していた日もあるので、エンジン的には戦えない事はない。
A級では落合巧が好調。前走は地元4日間シリーズで準優勝。それも4走して全て2着。優勝戦では、追ってくる最重ハンの選手を苦しめる快走を見せていた。一人で走れる展開になれば持ち味のスピードを発揮できる。
※3月31日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
前田 淳〔山陽 S-36(27期)〕