青山周平がGII川口記念連覇を達成!
川口オートで行われていたGII川口記念ナイターレースは、伊勢崎の31期・青山周平が昨年に続き優勝した。重走路になった優勝戦だったが、青山が一番人気にしっかりと応えてファンを沸かせた。
試走一番時計は青山と若井友和で78。次いで、鈴木清が80。間中大輔が81、黒川京介と丸山智史が83、中村雅人が84、鈴木宏和が85だった。
10Mオープンのスタート争いは、最内から間中が先行。それに、2枠の鈴木清と鈴木宏が続いて行く。ほぼ枠ナリ発進となった。
レースの展開だが、逃げに入った間中はそこまでペースが上がらない。鈴木清も追走が一杯の状態。丸山が捲りで抜け出しにかかったが、うまくいかない。青山はアウトコースを選択。スピードに乗せて捲りで突破を図っていたが、ついに3周4コーナーで先頭に踊り出た。そこからは後続をブッチ切る展開になるかと思えたが、中村が後方から猛追を見せる。青山にジカ付けして交わしにかかるが、タイヤが滑り出す。青山はなんとか中村を振り切って先頭ゴール。見事に勝ち切ってみせた。
青山は昨年に続き、この大会で優勝。スタートはそこまで行けなかったが、レース序盤で順当に番手を上げていけたのが良かった。先頭に立ってからは盤石の走りではなかったが、中村の追いに対しても落ち着いて対処できていた。独走に入ればブッチ切るスタイルだけではなく、その後に後方から追い込んでくる選手がいても、勝利をもぎ取れるパターンを身に付けた青山は更にパワーアップしたと言える。
今回は波乱もありそうなミッドナイトレース!
今回のミッドナイトは5日間のロングシリーズ。通常より長い日数、レースを楽しめる。S級の参加人数は少なく、A級やB級の中から優勝者が現れそうな予感。気になる選手を挙げていく。
参加予定のS級は有吉辰也と重富大輔。有吉の近況は調子が上がらないでいる。最近は気温の上昇とともに走路温度も上がりつつあるが、それにうまく対応できていないか。しかし、元々は整備力がある方なので、長い低迷は考えられない。今回あたりで再び上昇カーブを描いてきそうだ。重富は前々走のミッドナイトで優出し3着。その後のナイターでも準決3着以外は2着2回。全て車券に絡めていたように、エンジン自体はまずまずと言える。
A級の中には前節のナイターで優出した選手が数名いる。その中で最も着が良かったのは桜木公和。優勝戦で1度は先頭を走っていたが、後半は失速して5着。それでも予選準決などは桜木らしいイン走法が決まっていた。佐藤裕児は優勝戦6着。0ハンからトップスタートを決め、逃げ態勢を作ったものの、試走タイムが一番悪かった機力がもろに影響して後退。ただ、優出メンバー以外ならエンジンはまずまずだった。東小野正道は優勝戦7着。10線最内から先行できずに、悪い位置取りから挽回できずに終わったが、ここ最近はエンジンが高位で推移しており、普通にスタートが切れれば好レースが可能。
他にはパワフルな走りが魅力の高宗良次や、速攻が武器でレース序盤にケリを付けられる片岡賢児と青山文敏に注目。竹中修二は1着か8着かのレース結果が多く、狙うならアタマで、狙わないなら着外にしたい。
山陽勢では岡部聡と岡松忠が有力。今期はA級にランクされている岡部だが、近況は随所に捌きの巧さを見せている。よほどのスピードレースにならない限りは中団を突破してくるだろう。岡松は現在、最重ハンの10M前で走っている。スタートが早いので、レース序盤に好位置に付けてくる事が多い。
B級では本門延唯が楽しみ。前々走では優出していたし、その後もソコソコの動きを見せていた。今回は最も若い期である34期勢が多く参戦しているが、1走ごとに力を付けている様子なので、全てのレースから目が離せない。
※5月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-22(25期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-31(27期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-22(24期)〕
東小野 正道〔飯塚 A-24(25期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-26(32期)〕
佐藤 裕児〔飯塚 A-99(32期)〕
岡部 聡〔山陽 A-12(19期)〕
岡松 忠〔山陽 A-47(17期)〕
浜松オートはリレー開催!
浜松オートは前節のアーリーレースから連続開催。今回は通常の昼間のレースになる。アーリーレースで活躍した選手が多く参戦し、レースの時間帯は違うとはいえ、車券を買う上では大いに参考になる。
今回の優勝候補筆頭は鈴木圭一郎。アーリーレースには出場していなかったが、その前の浜松一般開催では優勝を決めていた。その前の地元GIでも準優勝するなど、エンジン面は高位で推移。乗り手のリズムも良いので、初日から連勝街道を築きそう。
木村武之は前走の地元GIではしっかりと優出し5着。シリーズを通して白星がなかった点は気になるが、その前の地元開催から連続で優出はできている。そろそろ今年の初優勝が欲しいところ。今期の浜松2番手は伊藤信夫。地元GIでは振るわなかったが、その後の飯塚では3走して1着が2本。試走タイムがしっかりと出ていたのでエンジンは悪くない。青島正樹は鈴木圭が優勝したレースで3着。調子は上がっている。
アーリーレースで優出した渡辺篤は近況好調。前々走の地元GIでも優出していた。エンジンがいい時の渡辺は、スタートの切れも良くなるのでレース序盤で有利な展開を作りやすい。
外来S級では岩見貴史が好調。前々走の地元では完全優勝を達成していたし、前走のアーリーレースでも初日から連勝を決めて優出。スタート一気の速攻だけではなく、道中の追いアシも鋭くなっている。同地区の田中茂もアーリーレースで優出。近況は1着が少なかったが、そこでは初日から連勝していた。
山陽からはS級が多く参戦。アーリーレースに出ていたのは丹村飛竜だが、準決5着で優出はできなかった。それでも連続参戦の強みでいいセッティングを見つけてくるか。角南一如は浜松の通常開催が前走だったが、そこでは優勝戦まで進んでいた。捌きの的確さでは松尾啓史に注目。浜松は3節連続での参戦になる。ここ2節は優勝戦まで進めていないが、エンジン的には戦える状態にありそう。
A級では花田一輝、石貝武之、赤堀翼、小林悠樹が前走のアーリーレースで優出。レース間隔が空いていないので、良いリズムのまま今節を迎えられる。山陽勢では岩崎亮一や人見剛志などが、S級並みの走力でレースを盛り上げるだろう。
※5月30日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-4(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-5(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-33(22期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-47(31期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-45(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕