破竹の勢いを見せている中山光に注目!
今月の初めにSGが終わった川口オートは、その後も開催ラッシュ。今回は前回と同様に昼間開催。出場するメイン層は地元勢で、その中から優勝者が現れそう。シリーズを展望していく。
前回の川口で優勝したのは中山光。3日間開催でオール1着の完全優勝だった。中山光はその前のナイトレースでも優勝しており、現在は2節連続で優勝中。完全に良いリズムに乗れている。優勝戦の試走は27、上がりは386と数字の面でも素晴らしいタイムをマークしていた。ここ10走は全て連対しており、その内1着が7本。走りが本格化してきた。このままの流れが続いて行くのか。
前回の優勝戦で2着だったのは黒川京介。SG開催で揉まれて地力がアップした感がある。優勝戦の試走タイムは29。スピード面でも強化が図れている。今回は自身5度目となる優勝を目指す。
他に優勝戦に乗っていたのは永井大介、田辺誠、早船歩、五十嵐一夫、高橋義弘など。永井は優勝戦で猛烈な追い込みを見せたが、中山光を交わすところで態勢を崩し落車。その影響が心配される。初日の試走には十分に注意を払って見ておきたい。目安としては30を切るタイムが出れば問題ないだろう。田辺は優勝戦3着。その時は最重ハンの20M前に置かれていたが、今回はハンデの変動があるのかどうか。その辺もポイントになってくる。早船は優勝戦4着。最重ハンの10Mに置かれている今はチャンスだし、スタートの切れも良いので自分の展開が作れている。五十嵐は走りに派手さはないが、堅実な追い込みで着順を上げている。高橋義は元々スピードタイプ。好タイムが出やすいこれからの時期は活躍が見込まれる。
今回出場する中でランク最上位は中村雅人。前走のナイトレースではしっかりと優出していた。ここ最近は何節も優出を逃しておらず、エンジン状態は高い位置で保たれている。ただし、今年は14回の優出がありながら優勝はゼロ。そろそろ今年の初優勝を決めておきたいところ。若井友和、佐藤裕二、平田雅崇などのS級陣もエンジン状態はまずまずで、今回も上位争いに参加してくる。
外来S級は山陽から松尾啓史、岩崎亮一、長田恭徳の3者。松尾は前走の飯塚では成績がイマイチだったが、その前の地元では今年2度目の優勝を決めている。エンジン的には十分な状態にあるので、今回は地元勢を脅かす存在になり得る。岩崎と長田は近況、迫力を欠いている。どこかで立て直しのキッカケを見つけたい。また、B級ではあるが、山陽の角翔太郎は前々走で初優勝を決めていた。これからの成長が楽しみな一人。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
黒川 京介〔川口 S-47(33期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-29(25期)〕
中山 光〔川口 A-57(32期)〕
鈴木圭一郎が大会連覇を目指す!
浜松オートで行われているGI秋のスピード王決定戦は優勝戦のメンバーが出揃った。準決の日は第8Rの試走後に降雨。そこからは重走路で競争が行われた。その影響か、優勝戦は0ハンに3車、10線に5車のハンデ戦。レース展開にも大きく影響しそうな番組構成になった。
0ハンは内から浅野浩幸、平塚雅樹、吉田恵輔。10線内から久門徹、高橋貢、金子大輔、荒尾聡、鈴木圭一郎となった。
まずスタート争いだが、0ハンは平塚が先行か。それに吉田が乗って行く。浅野は最内だが包まれる恐れがある。10線は、ほぼ枠ナリか、荒尾がカマシ気味に出て行くか。荒尾が行くと鈴木圭も切りやすくなる。
逃げる平塚のペースだが、今節は3日目に好タイムを出しており、同ハンでは逆転できない。付いて行くのが一杯のタイム比較。10線からは仮に久門が飛び出しても、平塚を捕えるだけの仕上がりはない。平塚が序盤で大きなリードを作れそう。今節出ている上がりタイムの比較から、平塚を追って行けるとしたら鈴木圭と金子のみ。
鈴木圭の視点に立ってみると、荒尾に先行される展開ではそこからの浮上に時間がかかりそうだが、今節のエンジン比較で言えば道中で突破するのは十分可能。早い段階で荒尾をパスし、平塚を追い上げる態勢を作りそう。その時、平塚は大きなリードを作っていそうだが、GIの優勝戦で8周回になる事を考えると捕まえられない事はない。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。鈴木圭は昨年のこの大会を制しており、連続Vがかかっている。
相手には平塚を推す。先述のとおり、この番組構成なら絶好の展開に持ち込める。レース後半にタレる傾向ある平塚だが、後続が競り合うようなアシストがあるなら、逃げ切りまで考えられる。次に荒尾。10線の中からトップスタートも見込める。エンジンの仕上がりはイマイチだが、優勝戦までに上積みができれば勝負圏内に入ってこれる。鈴木圭に対してはSG日本選手権の優勝戦での因縁があるので、今回でキッチリとケリを付けてくるか。
そして高橋貢。今節は重走路で2勝があるものの良走路ではエンジンやや不足。ただし、大事な所ではエンジン良化させるシーンを何度も見ている。エンジン上昇に加え、スタートも決まると優勝争いに参加できる。最後に金子。レース序盤の展開には注文付くが、後半追い込み型の金子にとって、周回が伸びるのは好材料。スローな流れになればチャンスある。
◎鈴木圭一郎
○平塚雅樹
△荒尾聡
△高橋貢
▲金子大輔
今回の山陽ミッドナイトは混沌としたシリーズ!
11月22日から山陽オートでミッドナイトレースが始まる。初日は昼間に浜松でGIの準決が行われており、そこで車券を取り損ねた人にとってはリベンジのチャンス。車券を的中させた人にはダブルアップが見込める。
今回出場するS級は2人と、メンバー構成がやや手薄な印象があり、A級やB級選手にとっても優勝できる可能性が広がる。そのS級は岩見貴史と別府敬剛。岩見は前走の川口では成績がイマイチだった。しかし、試走タイムはまずまず出ており、エンジン面はそこまで悪くない。今回の中ではランク最上位で、その存在感を示したいところ。武器のスタートで10M前の選手を何人か叩き、好展開を作ってきそうだ。別府は前走の地元ミッドナイトで優出。優勝戦はいい所がなかったが、予選準決の良走路では好タイムをマークしていた。ミッドナイトの時間帯にも十分対応できている。
そのミッドナイトで他に優出したのが水口寿治、片岡賢児、阿部仁志。水口は初日からオール連対の準優勝だった。近況は上位着が多くなっており、3節前も優勝戦まで進んでいた。ハンデ的にも軽い今は絶好の狙い時。片岡は前走が優出3着。前々走から機力が上向き、6走中1着が3本と、良い流れを作れている。阿部仁は優勝戦6着だったが、初日から連勝を決めていた。その優勝戦では占部健太が自身初優勝。阿部仁もそろそろ初優勝の機運が高まっている。
飯塚勢では井村淳一、松尾隆広などもエンジン状態はいい。また、木山優輝は今が成長盛り。前走の初日に落車してしまったが、その後は2着2本。落車による悪影響を感じさせなかった。
地元山陽勢は人見剛志がようやく復調ムード。長らくスランプに入っていたが、近況は結果を残せるようになってきた。元々はS級に匹敵する実力を持っているので、エンジンが良くなった今は快進撃を始められる。ハンデ的にも軽いのでチャンスは広がる。同様にS級並の腕があるのは藤岡一樹と前田淳。この両者もエンジンが少しでも良くなれば優勝争いにまで参加できる。山本将之は走力が上がっている。近況では上がり3・40を切るようになっており、スピードレースが多くなるこれからの時期は楽しみな存在。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-38(23期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-11(29期)〕
前田 淳〔山陽 A-24(27期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
山本 将之〔山陽 A-93(33期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-16(29期)〕
片岡 賢児〔飯塚 A-126(21期)〕
高速バトルに期待できるスピード王決定戦!
浜松のGI秋のスピード王決定戦は今回で58回目を数える。各地区から強豪が終結し、スピードを競い合う戦いが始まる。この時期は気温の低下とともに、走路温度も大幅に下がり、強烈な上がりタイムがマークされやすい。昨年覇者は鈴木圭一郎。エンジン状態は悪くなく、連覇も十分狙える現況。さて、どのようなシリーズになっていくのか。
その鈴木圭は近況、優勝こそないが、優出は逃しておらず成績の方もほぼ車券に絡めている状態。現在のところライバルである青山周平が来場していない今回は、優勝候補筆頭に挙げられる。
地元S級は層が厚く、他にも優勝に手が届く選手は多い。前走の地元で優勝したのは木村武之。3日間開催で初日からオール1着の完全優勝を達成した。優勝戦では上がり3・365のタイムを叩き出すなど、エンジンはすこぶる噴いていた。レース間隔が空いておらず、同じ競争路とあって初日から快進撃に期待できる。
スピードキングと言えば伊藤信夫。オートレース界の上がりタイムレコード保持者である伊藤信は今年、SGで久々に優勝するなど、かつての動きを取り戻している。近況もエンジンは高い位置で推移している。金子大輔は前走の地元では優出を逃したが、その前の川口のSGでは準優勝を決めている。最後は優勝した森且行を追い詰める動きも見せていた。その時の動きを出せれば面白い。金子と同期の佐藤貴也は、近況の成績はパッとしないが、エンジンが並以上になれば、鋭いスタートからの速攻が披露できる。この時期なら試走30秒を切るタイムを出しておきたい。
外来勢で各地区のランク上位は荒尾聡、高橋貢、佐々木啓、佐藤摩弥など。荒尾は前々走のSG優勝戦で落車したが、その後の地元ではしっかりと優出していた。準優勝の結果だったが、上がりタイムは3・348。今回に向けて十分な仕上がりで乗り込んでこれた。高橋貢はSG日本選手権以来のレース。ここでは優勝戦まで進み3着に入った。5日間のシリーズで、全てのレースで車券に絡めていた。ここにきて安定感が増してきた印象。佐々木啓は前走が川口の一般開催。優勝戦まで進み4着の結果だったが、序盤の展開が良くなかっただけで、レース道中の動きは悪くなかった。佐藤摩も同じ優勝戦に乗っていた。そこでは武器のスタートを決めて好展開を作っていたが、結果は5着。レース足の部分では上積みが必要な状況か。
他に有力なのは早川清太郎、浦田信輔、丹村飛竜。早川は前々走のSG準決で被害があり、悔しい思いをしたが、その後の飯塚では初日から連勝を決め優出。4着ではあったが、上がりタイム3・351をマークしていたのでエンジン面は問題なく、いいモチベーションを保てている。浦田は前走の地元で優出し6着。その前の山陽でも優出しており、エンジンも乗り手も悪くない状態。浜松オートではかつてGIゴールデンレースで4連覇を達成するなど、相性はいいバンクだ。丹村は軽いスランプが続いていた時期もあったが、前走の川口では4走とも好タイムをマークしていた。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
飯塚オートは連続開催で、勢いのある選手に注目!
飯塚オートは16日にナイター開催が終わってすぐのリレー開催となる。今度はミッドナイトの時間帯に移行しての戦い。ほとんどの選手が前回のナイターから参戦しており、その時の動きが参考になるが、近況は選手たちもレースの出場機会が多く、ここ数節の大きな流れで好不調を掴む事も大事になってくる。
今回出場するS級は3人。地元から有吉辰也、田中茂、別府敬剛だ。有吉は前走で成績がイマイチ。試走タイムの数字から物足りなかった。今回はエンジンをしっかりと立て直して臨みたい。今回出場する中でランク的にトップなので、同じレースの中では試走一番時計が目標になる。田中茂は前走準決3着で優出はできなかった。しかし、タイム自体はそこそこ出ており、エンジンの方はそこまで悪くない。もうひと仕上げができるようだと、優出や優勝も十分視野に入ってくる。別府もエンジン状態はまずまず。スタートには多少の不安が残るが、今回は最後方から走る事が多いだろうから、そこまで心配しなくてもよい。
前走のナイターで優出したのは滝下隼平、森本優佑、竹中修二など。滝下はスピードある走りが持ち味。特に走路にタイヤが食い付く冬場は得意としており、成績も上昇するケースが多い。今回はミッドナイトで、走路温度がかなり下がる事が想定できるので、S級にも負けないスピードレースを展開してくるかも。森本は近況、成長が著しい選手の一人。独走時のスピードは元々かなりのモノがあったが、ハンデを背負って後ろから追い込むレースでも結果を出してきている。選手としての総合力が着実に高まっている。竹中はデビュー時からセンスの高さが評判だった。レースの結果に結びつかないケースも多いが、近況はハンデ位置を活かして好走できている。
他に成長を感じられる選手は山本将之、木山優輝、高宗良次。山本はこれまでに1回の優勝経験があり、成績の上昇とともにハンデも最重ハンの10M前まできている。ここからは捌きの上達が必須になってくるが、そこも徐々に良くなっている様子がうかがえる。木山も山本と同じく今は最重ハンの10M前。スピード面で大幅な強化が図れており、これからの季節は強烈なタイムをマークしてくるかも。高宗は山本や木山の1期先輩になるが、まだまだ伸びしろが多く、これからの成長が楽しみな一人。まだ走りが安定せず、落車が多い点は気になるが、そこを乗り越えると走力アップにつながる。
未だ優勝経験はないが、そこに到達できそうなのは阿部仁志や占部健太。阿部は速攻タイプではないが、道中でしっかりと追って行ける選手で、エンジンも今は十分戦える状態。占部は近況、エンジンが高水準で推移。ハンデ位置も魅力な今のうちに初優勝を決めておきたい。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-38(23期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-16(29期)〕
森本 優佑〔飯塚 A-28(31期)〕
竹中 修二〔飯塚 A-124(26期)〕
山本 将之〔山陽 A-93(33期)〕