久々の山陽開催はミッドナイト3日間!
4月22日以来の開催となる山陽オート。今回もその時と同じミッドナイトレースだ。参加するのは地元勢が多数に、飯塚からの遠征組。ミッドナイトの時間帯とはいえ、走路温度が高まっており、波乱も多そうなシリーズ。
出場予定のS級は6人。地元は2名、飯塚から4名だ。山陽は丹村飛竜と角南一如。丹村の近況はそこまで悪くはないが、本人の実力を考えると機力的には物足りない。思い切ったレースができるようにエンジン力のアップは急務。角南は丹村よりも状態が良くない。本来のスピードある走りが散発的にしか発揮できていない。いい時もあるが悪い時の方が多い。安定して好走を見せられるように、機力の安定を図りたい。
飯塚S級は田中茂、桝崎陽介、鐘ヶ江将平、滝下隼平。田中茂は今年2回の優勝があるように、ここまでまずまずの推移を見せている。近況も大きな着を取ることが少なく、最後方からの追い込みが決まっている。今回も一番後ろから追うレースが多いと思われるが、車券に絡める位置まで進出してこれるだろう。
桝崎は前々走で優出。前走も初日だけイマイチだったが、それ以外は連に絡めている。レース序盤の動きが鈍く、車速が乗るまでに時間はかかるが、そこからは厳しい仕掛けを決めてくる。鐘ヶ江は最後のレースが5月9日。その時は悪くなかったが、約一ヶ月ぶりのレースになるので初日の試走気配には注意しておきたい。滝下は現在、連続優出中。元々、ミッドナイトは得意で、スピードが出やすい条件で好結果を残すタイプ。
飯塚A級では井村淳一が連続で優出中。成績にムラがあり、安定して結果を出せる方ではないが、今は仕上がり良いエンジンの影響もあって波に乗れている。人気薄になるようなら積極的に狙ってみたい一車。安定感では越智尚寿が特注。派手なレースはできないが、堅実な走りで番手を上げていく。水本竜二は長らくエンジンが中堅上位で推移。ゴチャつく展開なら力を出せる。
地元A級では岡松忠が前走で準優勝を決めている。すでにベテランの域に入っているが、素早い飛び出しからのイン攻めは魅力。捌きがあるのは丸山智史や人見剛志。ただし、エンジンが並より少しでも上にいかないと結果が付いてこない事が多い。同じレースで走る人たちとの試走タイムの差を見ておきたい。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-45(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-36(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-37(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-44(28期)〕
丸山 智史〔山陽 A-19(31期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-28(25期)〕
鈴木圭一郎がゴールデン2度目のタイトル奪取!
最終日は重走路で始まった第64回GI開場記念ゴールデンレースは、優勝戦では急激に走路が乾いて、競争タイムも凄まじい数字が出た。優勝は地元浜松の32期・鈴木圭一郎。2016年以来の同大会2度目の制覇となった。
試走の時は走路がまだ不安定でタイムもまばら。一番時計は青山周平の44、次いで鈴木圭が46、松山茂靖と中村友和が48、渡辺篤が51、柴田健治と早船歩が52、古木賢が最も悪くて56だった。
そこから急激に走路が乾いていったが、それでもスジ状に濡れている所があり、完全な良走路とは言えない状態。競争タイムは良走路の数字だが、公式発表はブチ走路だった。
まずはスタート。0ハンは柴田が飛び出し早船が乗っていく形。古木は後手を踏む。10線は鈴木圭が好ダッシュを決めていく。青山もそれに続いていき、好位置に付けていった。
いきなり先頭に立った柴田だが、ペースを上げる前に強力な車がやってくる。鈴木圭だ。鈴木圭は1周目のバックで一気に車を伸ばし、2周目に入る頃には柴田のインに突っ込み先頭を奪取。それから間を空けずに青山も2番手に立つ。あとは青山がどこまで鈴木圭を追えるかが焦点だったが、最終的に差を詰める事ができずゴールイン。3着には柴田を交わした松山が入線した。
今回は鈴木圭が地元の意地を見せる事ができた。今のオートレース界は青山と鈴木圭の2強状態。この両者が出場する記念レースは、どちらかが少しでもエンジンの仕上がりが良い方が勝つ。それか同等なら内枠に置かれた方が勝利を掴み取る。その流れは当分続きそうだが、時折りここに割って入る選手が現れる事もある。強豪の復調なのか、更なる若手の台頭なのか。一つ一つのレースの内容だけではなく、そういった見方でもまたオートレースを楽しめそうだ。
AB級による川口VS伊勢崎!
この開催の直前に浜松でGIが行われており、そこにS級陣がごっそりと参戦しているため、今回はS級選手が不在。更に全レース7車立てとなる。車券的には当てやすいので、何度も楽しみやすい。
出場する中で地元川口のランク筆頭は小林瑞季。調子の波は大きい方だが、一度好調になるとその節はずっと好結果が付いてくる事が多い。初日の走りには特に注目したい。同期の中山光が今回は川口2番手。スタートの切れはまずまずで、車を外のコースに持ち出せればスピードに乗った走りができる。前団が混み合っていても、一人違うコース選びで攻め上げていける。
御年71になってもまだまだ元気一杯なのは篠崎実。車群が固まっていても強気の突っ込みで番手を上げていく。ベテランの域に入りつつある牛沢和彦も差しの鋭さは健在。この両者はスローな流れになる方が持ち味を出せる。
前々走の地元で優勝したのは梅内幹雄。この時はハンデ的にも恵まれていたが、レース展開の読みは冴えており、追い込むレースでも結果を出せる。スピードあるのは広瀬勝光や吉田祐也で、車群がばらけている方が車速が活きやすい。高石光将もスピードはある方で、序盤で抜け出せるようならハイペースの流れを作れる。新人・上和田拓海も0ハン単騎に置かれるようなら、重ハン勢を引き離すスピードを発揮できる。
外来は伊勢崎勢のみ。その中でランクトップは三浦康平。現在はA級だが、元々のポテンシャルはS級となんらそん色がない。今回出場する中でもスピードはトップ級で、優勝候補筆頭に挙げてもおかしくない。同じくスピードがあるのは桜井晴光。ただしこちらは捲りが使えるコースが空いていない時は展開にはまってしまうケースも多い。前団にインタイプが多い時は進撃を開始できる。
伊勢崎のベテラン・鈴木清市はこのところ動きが活発。前走はイマイチだったが、その前の地元GIIでは優勝戦まで進んでいた。往年の渋太い走りが戻っており、若手にも簡単には抜かせない競争ができている。吉田恵輔、大月渉の両者は前走の地元で優出。特に吉田恵は自身初優勝の機運が高まっている。木村義明は前走の2日目に落車したが、その後2走の動きを見る限り悪い影響はなさそう。
B級は田辺誠と押田幸夫が前走の地元で優出。ハンデを活かして健闘している。伊勢崎勢では独走力ある小田雄一朗や、インコースを抑えての残り目に注意の松村真に注目。
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主な出場予定選手
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小林 瑞季〔川口 A-24(32期)〕
中山 光〔川口 A-27(32期)〕
篠崎 実〔川口 A-38(9期)〕
牛沢 和彦〔川口 A-50(20期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-11(28期)〕
鈴木 清市〔伊勢崎 A-43(14期)〕
桜井 晴光〔伊勢崎 A-61(26期)〕
木村 義明〔伊勢崎 A-94(22期)〕