第26回GIムーンライトチャンピオンカップ開幕!
今年で26回目を数える伊勢崎のGIムーンライトチャンピオンカップ。これまでに数々のドラマを生んできた同大会だが、今回はどのようなシリーズになっていくのか。
開催場となる伊勢崎勢は現況、最強地区といっても過言ではない。長らく王者として君臨し続けている高橋貢は現在、何節も連続で優勝戦に乗っている。前走となる川口GIでもしっかりと優勝戦まで進出し3着に入っていた。その優勝戦を制したのは青山周平。この時は走路状況が難しいシリーズだったが柔軟に対応し、優勝戦では素晴らしい仕掛けを決めてみせた。地元では今年、GII稲妻賞を制しており、ムーンライト初制覇へ舞台は整っている。
そのムーンライトで現在2連覇中なのは早川清太郎。前走となる川口GIではイマイチだったが、地元の記念では近年、無類の強さを発揮している。スタートから切れ味が良く、道中の追い込みも冴えている。同大会3連覇へ向け、初日から全力疾走を見せてくれるハズ。そして近況、飯塚の開催を3節連続で優勝してきたのは新井恵匠。その中にはGIダイヤモンドレースも含まれており、更にミッドナイト、一般開催とメンバー構成が異なる開催でも存在感を高めている。今や高橋貢、青山、早川と並んで伊勢崎4本柱の一角に位置づけされている。
他にも伊勢崎S級は、川口GIで優出してきた吉原恭佑や、内山高秀、西原智昭、田中賢といったあたりが主役の座を取って代わろうと虎視眈々、常に上位の隙をうかがっている。
外来で好調者が多いのは山陽勢。今回来場するS級は、直前まで地元の一般開催で走っていた。ここでは松尾啓史、角南一如、人見剛志の3人が優出。その中でも、松尾は準優勝で角南が3着。人見は苦手の重走路で惨敗してしまった。ただ、良走路では捌きが鋭かったので、雨さえ降らなければ好走できる。また、佐々木啓、岩崎亮一らも優出を逃したとはいえ、エンジン状態は並より明らかに上にあった。
浜松からのS級は29期と32期から2人ずつ参戦。佐藤貴也は近況、地元での出走が多く、連続で優出できている。金子大輔はエンジンやや不足気味。鈴木宏和と中村友和は、先述の2人がそうであったように互いに切磋琢磨し、走りのスキルを高めあっている。
他で実力者は永井大介や篠原睦など。ただし、どちらも近況の動きは迫力を欠いている。梅雨時で天候が不安定であり、セッティングを出せていない感はあるが、整備には熱心に取り組む両者なので早々に機力を高めてくるだろう。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕