永井大介が3度目のSS覇者に!
SG第33回スーパースター王座決定戦は、地元の25期・永井大介が制した。2008年、2014年に同大会を制していた永井は、これで3度目のタイトル奪取となった。
試走一番時計は高橋貢の23。次いで、永井、青山周平、木村武之が25、鈴木圭一郎が26、池田政和が27、新井恵匠が28、丹村飛竜が30と一番悪かった。
レースは最内の永井が先行、これに青山と丹村が乗って出る。すかさず木村が丹村を交わす。永井はこのまま勝ちパターンのブッチ切り独走に入るかに見えたが、思ったようにペースが上がらない。すると永井はインコースを抑えて後続に抜かせない走りに切り替える。これを2番手に付けていた青山が、抜くタイミングを計るように終始追走。この青山に対し、3番手の木村もプレッシャーを与える。抜かれそうになる永井が必死のブロックを見せ続け周回を消費する。4番手以下では鈴木圭と高橋貢が差を詰めてくる。動きがあったのは残り2周。木村が後退し、鈴木圭をパスした高橋貢が最終バックストレッチで青山を差し込む。これにより青山が失速し、鈴木圭も3番手に浮上する。しかし、最終的には永井がスタートからゴールまで先頭を譲らずゴール。
ペースが上がらなかった永井にとっては苦しいレースになった。それでも後続の攻めをことごとく封じ、なんとかもぎ取った勝利。以前の永井はスピードに任せた独走が得意だったが、ここ数年はエンジン状態に合った走りで結果を出せるようになっていた。今回もまさに永井の経験勝ち。勝利への執念が、栄冠を手繰り寄せた。これでSGは15V。オート界のカリスマと言われた片平巧の記録に並んで見せた。永井はまだまだ終わらない。これからもSGのタイトルを積み上げていくに違いない。