今年度初めてのナイター開催!
例年、5月ごろから伊勢崎ではナイターレースが始まるが、今年も例にもれず5月中旬のこの時期に開催開始。昼間の開催とは違い、レースの時間帯によって気温が大きく変わり、それに伴いエンジンのセッティングに選手達は四苦八苦。自分の走るレースの時間帯を考え、それに合わせた調整ができた選手に好成績が待っている。果たして、どのようなシリーズになるのか。
今節の核となるのは青山周平。前走のSGオールスターオートレースでは準優勝の成績を残した。優勝戦では好スタートから高橋貢の攻めを差し返し、松尾啓史の追い込みを抑えたが、終盤巻き返してきた鈴木圭一郎にはやられてしまった。負けたレースではあるが、再三の攻撃を防いで見せた防御力の高さは光っていた。今回は、メンバーが大幅に軽化。よほどのことがない限りは優勝戦まで進出してくるだろう。地元勢を支える中心的存在になる。
その青山に負けず劣らずの活躍を見せているのは新井恵匠。新井も前走のSGオールスターで優出した。優勝戦は7着だったが、SGの優勝戦まで進めるのだから、エンジンはかなりの状態にある。新井は昨年末のSS王座決定戦に出場したように、近年ではSGでの活躍も目立っている。1レースごとに着実に力を付け、スタート力や整備力を磨くことにも余念がない。まだまだ若手の部類なので、伸びシロも多い。
今回、もう一人の地元S級は吉原恭佑。ただし、吉原は近況エンジンがイマイチ。特別GIプレミアムカップを制した時のような勢いをまた取り戻したい。
外来では池田政和、角南一如、岡部聡が状態マズマズ。池田は前走のSGで白星こそなかったものの、車の進み方はそこまで悪くなく、今回のような一般開催なら十分通用する動き。池田は食い付く走路の方が結果が出やすいので、今回のナイターレースは好材料になるだろう。角南もSGでは1着がなかったが、マズマズのスピードが出ていた。角南も池田同様、食い付く走路で力を出せるタイプだ。岡部もSGではソコソコの走りを見せていた。伊勢崎走路との相性も悪くないので、優勝戦まで進んでこれそう。岩田裕臣と緒方浩一は前走のSGで落車しており、やや不安の残るままでの参戦。
A級では田中賢に注目。前走の地元開催で見事に優勝を決めた。優勝戦では、けっして楽ではない展開だったが、強気の攻めが炸裂し優勝をもぎ取った。波に乗ると止まらなくなるタイプで、しばらくは好調が続きそう。その優勝戦に他に乗っていたのは中野光公、桜井晴光、中畠哲也、近藤裕保。中野はこのところエンジンが安定しており、不安視されているスタートも切れている。中畠もエンジンはずっと好調。早めに先頭に立てる展開で粘りを発揮できるタイプ。桜井は成績がムラだが、ここ一番で勝負強さを発揮できる。近藤は優勝戦8着だったが、それまでの3日間を全て1着と上昇気流に乗ってきている。
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主な出場予定選手
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青山周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
新井恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
吉原恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
池田政和〔川口 S-25(23期)〕
岩田裕臣〔川口 S-42(31期)〕
岡部聡〔山陽 S-28(19期)〕
角南一如〔山陽 S-38(27期)〕
緒方浩一〔山陽 S-48(30期)〕
荒尾聡、篠原睦が地元を守る!
ミッドナイト開催が終わって間もない飯塚オートだが、今度は昼間開催に移行。S級の参戦は8人だけと、やや寂しい顔ぶれだが、A級やB級の中にも注目選手は多く、シリーズの盛り上がりには事かかない。
地元ランクトップは荒尾聡。前走のミッドナイトでもシッカリと優出していた。ただし、優勝戦は不安定な走路状況に泣き、5着という結果に終わった。しかし、その前の節の川口SGでも優勝戦まで進出していた。良走路に関してはソコソコのエンジン状態にあるので、今回のメンバーなら優勝戦まで順当に進んできそうだ。
荒尾と共に地元の牙城を死守するのは篠原睦。篠原も前走のミッドナイトで優出。篠原のエンジンは夜でも昼でも関係なく、それなりの走りはできる状態にある。エンジンの高い安定感が篠原の代名詞だ。スタート良し、雨走路良しと、いつでも狙える貴重な選手。篠原と同じくミッドナイトの優勝戦に乗っていたのが伊勢崎の鈴木将光。不安定走路の優勝戦では2着に入り準優勝。流れ良く今回の開催に臨める。課題だったスタートが大幅に良化し、同ハンに数車並んでも先行することが多くなった。雨走路での高い連対率も鈴木の大きな強み。
新村嘉之と前田淳もミッドナイトで走っていたが、こちらは精細を欠いていた。この両者はミッドナイトだけでなく、ここ最近の動きに元気がない。なにかしら復調の兆しだけでも早めに掴んでおきたい。桝崎陽介もミッ ドナイトで優出はならなかったが、エンジン自体はマズマズといったところ。試走タイムがシッカリと出ているので、あとは乗り手だけだ。
山陽勢では松尾啓史の状態が良い。前走の川口SGでは優勝戦まで進み3着。優勝戦では先頭まで立てそうな勢いがあり、エンジン良好。今年に入ってからの好調をキープできている。佐々木啓も悪くはないが、もうチョイ欲しいといった現状。
A級では越智尚寿が前走の伊勢崎開催で優出。ここ何節かは安定したエンジン推移を見せており、今回の地元でも活躍できそう。浜松で優出したのは西村義正と川端孝。どちらもイン混み合う展開で力を出せる選手だ。
B級では小松久二一が好調。前走の地元4日間開催ではオール車券に絡む活躍を見せた。その前までが悪かっただけに、急激な良化が目立った。典型的な本走タイプで、試走タイムが悪くても全く関係なく狙っていける。地元飯塚では竹中修二と中原誠がB級らしからぬスピードの持ち主だし、山陽の磯部真樹は走路温度が上がってくると連対率も上がってくるタイプ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-34(28期)〕
新村 嘉之〔飯塚 S-46(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-40(23期)〕
鈴木 将光〔伊勢崎 S-33(27期)〕