各地区から強豪集結でボルテージは最高潮!
今回の川口GI開設記念は、全国から強力な選手が参戦し、その技量が争われる。「圭一郎イヤー」となった2016年は、鈴木圭一郎がこの大会を制したのをキッカケに、快進撃が開始されていった。今回の大会ではどのようなドラマが待っているのか。
その鈴木圭一郎の前走は地元のGI。準決5着になり、優勝戦には進めなかったが、それ以外の4日間はオール連対。最終日も試走25出ていたので、エンジン的には心配ないか。今年はまだ優勝がないが、昨年同様、この大会からギアを上げていきたい。
近況の動きが充実しているのは浦田信輔。前走の地元3日間開催で完全優勝。更に、その前の伊勢崎GIIも制しており、連続優勝中。今年はここまで6節を走り、全て優出している。代名詞である「安定感」を遺憾なく発揮している。攻めの強烈さに加え、最近ではスタートの切れが良くなっている。
地元は若井友和が絶好調。近況の川口開催で連続優勝を決めている。地元走路に関しては相当の自信を持っているので、今回も初日から怒涛の攻めを見せてくれそう。同期の永井大介、斎藤撤二も動きは悪くない。共に若井が優勝した優勝戦に乗っていたし、試走タイムも良く出ている。
地元S級陣では他に、山田達也も地元の優勝戦に乗っていたし、池田政和も伊勢崎のGIIで優出していた。落車してから近況イマイチな加賀谷建明は、飯塚で記念を制するなど今年の流れは悪くない。黒岩明、森且行、中野憲人、佐藤摩弥らは状態イマイチ。大木光、佐藤裕二、高橋義弘はマズマズで、今回も通用するレベルを保っている。
全国ランク1位の青山周平は、今年に入りまだリズムに乗れていない。乗り替わってから以前の圧倒的な走りが見られてない。それでも徐々に上積みをさせてくるだろうから、完調になるその瞬間は逃したくないところだ。伊勢崎勢は、青山より高橋貢の方が勢いあるか。前走は地元のGIIだったが、準優勝の結果を残していた。今年走った3節は全て記念レースで、強豪との戦いに体が慣れている。西原智昭、新井恵匠らも状態はソコソコ良いので、注目していきたい存在。
浦田が優勝した飯塚のレースで他に乗っていたのが木村武之と鐘ヶ江将平と井上智詞。木村は変わらぬ総合力の高さを示しているし、鐘ヶ江は伸び盛りっぷりを発揮している。井上も車の伸びが良く、最重ハンの30M前から走れれば連に絡める状態。
山陽勢は岩崎亮一が近況の成績は良い。前走は今回と同じ川口走路。その時は優出できなかったが、成績としてはまとまっていた。その前の伊勢崎GIIでは優出し3着の結果だった。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
地元勢は手薄で外来勢にチャンス!
鈴木圭一郎、木村武之、佐藤貴也がこの開催の直後の川口GIに参戦、金子大輔は長期離脱で地元勢は主力を欠いている。逆に、外来勢は前走で優勝戦まで進んだ選手が多数あり、配置図は地低外高。地元勢は奮起したいところ。
まず地元S級陣から。ランクトップは青島正樹。前走の地元GIでは、優勝戦までは行けなかったが、3日目までは車券に絡む活躍を見せた。エンジン状態としては中のやや上か。一般開催なら通用する動きだと思われる。雨での連対率も上がっており、天候に関わらず狙える頼もしい存在。遠藤誠の前走は伊勢崎のGIIだった。2日目に1勝を挙げたものの、全体的にはイマイチだった。しかし、全くダメという訳ではないので、立て直しも十分ある。笠木美孝は前走が伊勢崎GII。こちらもパッとしない成績。全く戦えていない訳ではないが、もう少し上積みが欲しい現状だ。
外来勢は元気がある。最も状態が良いのは人見剛志。前走の飯塚、前々走の浜松と連続優勝を決めている。試走も上がりタイムも素晴らしい数字をマークしており、この勢いはしばらく続きそう。特に、今回と同じ浜松で優勝しているのは、大きな強みになる。
他で、前走に優出しているのは田村治郎、早川清太郎、角南一如。田村は川口の3日間開催で準優勝を決めてきた。優勝戦は試走27の上がりタイム36。申し分ない数字をたたき出している。今年は地元のGIでも準優勝があるなど、流れは田村に傾いてきている。早川は飯塚で優勝戦まで進んだ。優勝戦は4着だったが、それまでの3走はオール連対。こちらも優勝戦は試走26の上がりタイム37。冬場のスピードレースに対応できている。そして、角南は直前の川口開催で優出。優勝戦は重走路になり、大外一本の走りで健闘していたが惜しくも3着。この川口開催の前までがやや低迷していたので、これが上昇のキッカケになりそう。
田中茂、岩見貴史はエンジン悪くないが、本来の動きには少し足りてない感がある。吉原恭佑は前走の飯塚2日目に落車したが、その後の2走で悪影響は出ていなかった。
A級では、岡松忠が前走の伊勢崎GIIで優出。最重ハンからのレースになっても、最内に置かれれば持ち味を出せる状態。佐々木敏夫も前走の地元で久々に優出。ハンデ差を生かしての速攻には警戒したい。B級では、赤堀翼が伊勢崎のオールB級戦で準優勝。4日間シリーズをオール連対で締めくくった。その開催では小林晃、伊藤幸人らも4日間の全てのレースで車券に絡むなどの活躍を見せていた。
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主な出場予定選手
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青島 正樹〔浜松 S-41(22期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-43(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-46(30期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-15(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-39(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-40(28期)〕
近況充実・浦田信輔が万全の状態!
今回の飯塚3日間開催はS級陣の参戦が少数。ただし、少数とはいえ、精鋭ぞろいでレースの盛り上がり度は普段と変わらない。特に、地元大将格・浦田信輔が伊勢崎のGII を制して凱旋。絶頂時と変わらぬ強烈な走りを見せている。
その浦田は伊勢崎のGII でシリーズ中に優勝を含む4勝を挙げていた。周りのS級上位陣が出しているような驚異的な試走タイムはマークしていないが、レースでは素早いスタートからの強攻が決まっている。記念優勝後でエンジンも気力も満点。地元勢の精神的支柱となるべく、神がかり的な活躍を見せてくれるだろう。
その浦田と共に、外来勢に対抗する地元S級陣は荒尾聡、久門徹、鐘ヶ江将平、桝崎陽介。前走の地元開催で優出したのが桝崎と荒尾。両者ともに試走30を切るタイムを出していた。桝崎は松尾啓史に競り負け準優勝。荒尾は3着だった。状態としては良い位置にあり、今回も同じ走路なので活躍できる。桝崎には執念の追い込み、荒尾には好ダッシュからの速攻に期待できる。鐘ヶ江と久門は優出できなかったが、エンジンは悪くない。鐘ヶ江は最終日に試走28が出ていたし、久門もエンジンは微調整レベルにある。
外来S級は3者の予定。最も注目なのは青山周平。前走は、今回と同じ飯塚走路。この時は優出したものの7着に終わってしまった。メンバーも展開も厳しかったのはあるが、青山は今年に入ってからまだ本調子になっていない印象。それでも試走タイムだけは出ているので、全く戦えていないわけではない。何かのキッカケで、再び完全無欠の走りを取り戻すだろう。
他の2者は木村武之と内山高秀の26期勢。木村は前走の川口でしっかりと優出。優勝戦は記念レースさながらのメンバーで4着に終わったが、試走は27が出ていたように状態は悪くない。内山も前走は木村と同じく川口開催。準決2着だったが、この開催は準決1着のみ優勝戦へ進出の勝ち上がり方式だった。そのため優出は逃したが、エンジン的には十分戦えるレベルにある。
S級以外では地元の記念で優出した浅香潤、その記念で活躍を見せた笠原三義、中畠哲也、新井淳などの伊勢崎勢。B級ながら近況は1着が多い地元飯塚の宮地朗などが注目の存在だ。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-22(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-23(31期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-42(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕