今回のミッドナイトは8車6レース制!
開催ごとに、車立てと1日のレース数が変わる感のある飯塚ミッドナイトだが、今回は8車6レース制。最近多かった6車立てや7車立てと比べて、車券を当てるのは難しくなる代わりに、配当の面ではおいしいモノが望みやすくなる。いつもは少ないS級参戦のミッドナイトだが、今回は8人参加予定。
地元のS級・桝崎陽介は、前走の山陽GII若獅子杯では全くいいところがなかった。若手ばかりのレース特有のスピード戦に対応することができなかった。また、この大会には山本智大、人見剛志、佐藤裕児、平田雅崇なども参戦しており、山本が優勝戦まで進出する活躍を見せた。課題とされていたスタートが大幅に良化し、レース展開がグッと楽になったのが大きな要因。今節も最重ハンの20M前に置かれるようなら再び活躍が見られるかも。人見は準決で苦手な走路状況になり敗退したが、良走路の動きに関しては素晴らしいモノがあった。
26期と、中堅の域に入りつつありながらも今年急成長を見せたのは黒岩明。今期のランクは、なんとSの17。記念レースでも臆することなく思い切った走りができている。エンジンが高い位置で安定しているおかげもあるが、乗り手がひと皮もふた皮も剥けた感がある。今回はメンバーを見渡しても主力の部類に入る。黒岩と同地区の斎藤撤二もどちらかと言うと、黒岩同様に晩成型。デビューから数年は低迷が続いたが、近年は走りにアグレッシブさが出ている。スタートに甘さを残しているが、レース後半の追い込みは鋭いモノがある。
山陽のS級は人見の他に岡部聡、岩崎亮一、前田淳、角南一如が参戦。岡部と岩崎は年間を通して大崩れすることなく、ある程度の位置でエンジンが安定している。スピード、雨走路、道中の捌き、どれを取っても苦手なモノがないのが強み。前田は速攻タイプ。同ハンに多く車が並んだ時に真価を発揮するタイプだが、今回は最重ハンはあまりいないか。角南は、このところ元気がない。かつての豪快な捲りを再び見たい。
A級では、片岡賢児が速攻力を取り戻し、前走の地元開催で優出。川口の早船歩もハンデ差を生かし、前走の伊勢崎で優出と元気。今期からA級になってしまった東小野だが、実力はまだまだS級と遜色ないので、今回のようにメンバーが薄い開催では活躍必至。
B級では長谷川啓が活発な動きを見せている。強豪相手でも粘り強く残るケースが増えている。試走タイムが出ないタイプなので、人気薄になるなら積極的に狙ってみたい。また、同地区の高橋祐一、川原剛もハンデ位置を生かして健闘している。
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主な出場予定選手
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桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
黒岩 明〔川口 S-17(26期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-38(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-32(27期)〕
角南 一如〔山陽 S-39(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-40(28期)〕
東小野 正道〔飯塚 A-2(25期)〕
シリーズリーダーは浦田信輔か!
久しぶりに開催される浜松開催。今節の6日後には、同じ浜松でSG日本選手権が控えており、それに出場する選手にとってはデータ取りに絶好な機会になる。参加する選手の中で、腕も近況の状態も良いのは浦田信輔。他の選手達は、どれくらいまでエンジンを仕上げてこれるか。
先述の浦田は前走の伊勢崎で優出し4着だった。優勝戦は走路の一部が濡れてる不安定な状態だったが、予選準決の3日間の良走路はオール1着で突破しており、エンジンの仕上がりはかなり良い。また、今回の浜松との相性もバッチリなので、当面のところ優勝候補筆頭に挙げられる。
対する地元勢はS級が5人参戦予定。5人ともエンジン的には悪くない。その中でランクトップは木村武之。川口のSGではイマイチだったが、その後の川口一般開催でも納得のいく結果は出せなかった。しかし、エンジン的には大崩れしているわけではなく、ちょっとしたところで立て直せそうな状態。今回は地元でしっかり整備できるので、いつもの良いときの走りを取り戻してくれるだろう。ランク次位は伊藤信夫。SG後の伊勢崎では優勝戦には進めなかったが、スピード感ある走りはできていたので心配ない。青島正樹、遠藤誠、笠木美孝も伊藤と同じく前走は伊勢崎。青島は準決の3着以外の3日間は全て1着。力強い差しが決まっていた。遠藤、笠木も成績こそ振るわなかったが、エンジン的にはそこまで不安はない状態。
他のS級では佐々木啓や松尾啓史がエンジン的に戦える状態にある。浜野淳、田中茂、久門徹はエンジンが安定せず、良い日があったり悪い日があったりだ。中野憲人は、課題のスタートこそ克服されていないが、レース後半鋭く伸びてくるスタイルは維持。加賀谷建明は飯塚GIの初日に周回誤認の反則をしてしまい、長らく罰休だった。久々の実戦なので初日の試走には注目したい。
A級の中にも好調な選手はいる。川口の開催で優出したのは武藤博臣と増田伸一。増田は予選準決の3日間を全て1着で優出。武藤は優勝戦3着以外の3日間はオール連対。かつてのスピードが戻ってきた感がある。伊勢崎の開催で優出したのは谷津圭治と佐久間健光。谷津は混戦、佐久間はスピード戦が得意だ。また、ハンデが10M軽くなった浅香潤が地元では健闘していた。今回も最重ハンの10M前に置かれるようなら狙ってみたい。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-41(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-24(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-33(27期)〕