10R制のナイター5日間!
今回は川口のGIとのリレー開催で、毎日10R制。いつもより2個レース少ない中で、各レースはギュっと濃縮されたメンバー。仕上がり的に突き抜けた選手は不在で、誰にでも優勝のチャンスはある。
現状で最も仕上がりが良いのは桝崎陽介。前走の伊勢崎GIIで準優勝した。それも優勝した高橋貢にピタリとマークしての2着。伸びに関しては桝崎の方が強めだった。走路が伊勢崎から飯塚に変わるとは言え、同じナイター開催なのでいつもよりは合わせやすいか。課題のスタートもだいぶ良くなっている。
S級選手は全部で8人の予定だが、いずれも状態はイマイチ。地元でランク筆頭の久門徹は、前走が地元のGII。準決は3着と健闘したが、シリーズを通して白星はなかった。しかし、今回はメンバーが大幅に軽化するので、出番も増えてくるだろう。竹谷隆と別府敬剛の23期両者もエンジンはもう一息。仕上がった時は迫力ある走りができるので、エンジンの上積みに期待。永冨高志は前走で反則してしまったのは気がかりだが、着としてはマズマズまとまっていた。
外来のS級もエンジンが良い選手は不在。それでも角南一如は、持ち前の大捲りが決まっている。夏場で外めのコースは利きづらそうだが、ナイター開催ならいくらか滑りが軽減しそう。豪快に追い上げてもらいたい。同地区の松尾啓史は前走が伊勢崎GII。全体的にイマイチだったが、1着を2本挙げているのが今後の好材料。船橋からは2人参戦。西原智昭は良い時の爆発力が鳴りを潜めている。エンジン的に納得行く状態ではないのだろう。鈴木慶太も流れは悪い。前走で落車しており、その後のレースも良くはない。
話題的に明るいのは32期勢。6月に復帰した町田龍駿は着実な成長を見せている。同じく地元の佐藤裕児もゆっくりとだが、走りが良くなっているし、高宗良次も一歩一歩前進している。前走の伊勢崎GIIは良くなかった中村友和だが、エンジンが走路に合えば快速を発揮できる。片野利沙はスピードが出てきて、逃げるレースではアタマから買える。岡谷美由紀も走りは安定してきた。ただし、最近はハンデを負うレースが増えてきて、捌きが課題になってきている。
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主な出場予定選手
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久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-29(17期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-32(23期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-47(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-22(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-23(27期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕
鈴木 慶太〔船橋 S-48(20期)〕
伝統のGI・キューポラ杯開幕!
川口オートの初夏の風物詩・GIキューポラ杯の季節がやってきた。まだ梅雨は明けていないものの、真夏のような気温を連日マークしている。ただでさえ滑る川口走路。この灼熱地獄の走路を制するのは誰か。S級選手を中心に近況を追ってみる。
開催地区の川口。状態が良いのは森且行、大木光、平田雅崇、青木治親。森は前走の地元開催で優出し3着。4日間シリーズでオール3着以内の安定した内容。一時期のスランプは完全に脱出している。大木は飯塚のナイターGIIで優出していた。エンジンが良い時は、長くその状態が続く傾向がある。初日から狙って行きたい。平田と青木は、伊勢崎のナイターGIIで優出。特に、平田の方はかつての勢いが戻ってきている。伊勢崎で優出こそならなかったが、加賀谷建明もエンジンは高い状態にある。爆発的な走りを見せてくれるか。
浜松からはS級が3人参戦予定。金子大輔は先述の伊勢崎GIIで優出。結果は4着だったが、総合的にはマズマズの状態。レース運びの巧さは光っていた。木村武之は船橋5日間開催に出ていた。準決で4着になり、優勝戦までは進めなかったが、整備でエンジンは上向いている様子。伊藤信夫も整備の成果があり、今後は明るい兆しが出ている。
伊勢崎からは2人参戦。早川清太郎と田村治郎。共に、前走は地元のナイターGII。早川は早々と予選モレしたが、残りの3日間は1着を2本含むオール連対。晴れでの動きは悪くなさそう。田村も悪い状態ではないが、もう少し欲しいというのが現状だろう。
船橋は永井大介を筆頭に、内山高秀、新井恵匠、池田政和が参戦。永井は地元の準決でエンジンを立て直してきたが、優勝戦は精彩を欠く内容。ただし、腕は断然上位だ。内山はもう一息か。決して悪いわけではないが、今回のような記念レースではもう少し上が欲しい。池田は近況イマイチだが、川口は得意バンクなので復調の兆しを掴みたい。
飯塚は大将格・浦田信輔が田中茂、滝下隼平を引き連れて参上。浦田は雨走路で苦い思いをしているが、良走路に関しては全く問題ない動き。強烈な追い込みを見せてくれるだろう。弟分の田中も状態はマズマズ。近況は日によってややエンジンに波があるが、腕はシッカリしているので混戦でも進出できる。滝下は課題のスタートさえ克服できれば、上位争いに加われるスピードがある。
山陽は浜野淳が好調。前走の浜松ではしっかり優出。優勝戦は雨で力を出し切れなかったが、エンジンは良い状態にある。また、西村龍太郎も前走の浜松開催で優勝と流れは良い。他にも、捌きがある岡部聡、速攻に期待の前田淳、切れ味鋭い捌きの人見剛志、大駆けがある藤岡一樹などタレントは豊富。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕