若手が大活躍しそうな予感!
直前にプレミアムカップが開催されている関係でS級選手は不在。A級とB級による戦いとなる。各地区で成長した姿を見せている32期勢が今回も大暴れしそうだが、ベテラン勢もそう簡単には許してくれなそう。さて、どのようなシリーズになるのか。各地区ごとに注目選手を挙げ、最後に32期の特集を組む。
開催地区となる川口では小原望が好調。前走の地元GI では、あわや優勝か、という走りを見せた。課題のスタートも良くなっており、エンジン自体もかなりの状態にある。前走から間隔も空いてないので、今回も勢いそのままに参戦できる。他では、伊勢崎に行っていた高橋祐一が上向き。4日間開催で全て3着以内にまとめた。武器のスタートも切れているので速攻に期待。
船橋地区は小林悠樹と平川博康の28期コンビが好調。前走の地元開催では共に優出。特に、小林はエンジンが良い状態で安定しており、スタートの切れも抜群だ。どちらも初日から飛ばして行きそう。また、清水雄平もエンジン自体はずっと安定している。持ち味を出せそうな展開になれば狙ってみたい。
伊勢崎地区は近藤裕保と中野光公が良い。中野は前走の地元開催の初日に反則してしまったが、その後の3日間は良い走りを見せていた。近藤は成績にムラあるタイプだが、地元走路と川口走路は特に相性が良く、好成績を残すことが多い。
浜松地区は、ランク筆頭の渡辺篤に期待。まだまだ捌きには不安を残しているが、それを補って余りあるスピードは魅力。車群を外から捲って行ける。また、鈴木章夫も元気一杯。前走の地元5日間開催の2日目に落車しているが、その後の3日間は全て2着。鉄人っぷりを見せ付けている。
山陽地区は松本康晃が、前走の飯塚開催で優出している。ハンデ的には前から走ることが多い。試走タイムが出なくても目一杯の粘りがあるので注意したい。
そして、32期勢。最も勢いがあるのは地元の益春菜。前走の船橋4日間開催で完全優勝を決めた。浦田信輔を振り切っての優勝は価値がある。今回はハンデが重くなることが想定される。恐らく、最重ハンの20M前からのレースになるが、早い段階で独走に持ち込めれば全く問題ない。
浜松からは32期4人が全員参加。中村友和は前走の地元開催で準優勝。同期・鈴木圭一郎の追い込みに屈したが、最重ハンの20M前からのレースでも通用することを証明した。鈴木宏和は前走の伊勢崎4日間開催では、準決だけ7着になってしまったが、それ以外は全て1着。同じ開催に出ていた岡谷美由紀や岸萌水も、ちょくちょく連対できるようになっている。
川口の押田幸夫は、ゆっくりとだが成長をしているし、伊勢崎の藤本梨恵も確実に成長している。長田恭徳も優勝戦まで進める力を持っている。松本やすしは32期の中では捌きがある方。
直前の伊勢崎開催で優出したのは、小林瑞季、中山光、吉原恭佑。吉原は優勝戦でフライングを2回切ってしまい、出走停止になってしまった。完全優勝がかかった小林は、よく逃げていたが田村治郎に捕まってしまい準優勝。中山はスタートで遅れてしまい良いところがなかった。
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主な出場予定選手
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掛川 和人〔川口 A-65(22期)〕
中山 透〔川口 A-81(31期)〕
渡辺 篤〔浜松 A-53(31期)〕
平塚 雅樹〔船橋 A-62(31期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-67(20期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-139(31期)〕
益 春菜〔川口 B-17(32期)〕
小林 瑞季〔川口 B-40(32期)〕
木村武之がプレミアムカップ初制覇!
山陽で行なわれていたプレミアムカップの優勝戦は、浜松の木村武之が見事に逃げ切り優勝。自身にとっても初めてのプレミアムカップ制覇になった。
試走タイムは金子大輔が一番の29。次いで、鈴木圭一郎が31。木村は岩崎亮一と同じで32と、やや劣勢だった。33が中村雅人、田中茂、青山周平で、浦田信輔は35だった。
スタートは最内の木村が先行。それに浦田が乗って行く形。結果として、この2人がそのままゴールした。試走一番時計の金子はスタートで遅れを取り苦しい展開になった。前を走る岩崎と中村がピタリと重なっていたので、3番手に上がるチャンスは少なかった。しかし、最終周でまさかの2車狩り。なんとか3着で入線し、掲示板には載ることができた。田中、青山、鈴木は終始後方のままで、上位争いに参加できる状態ではなかった。
試走タイムが良くなかった木村だが、流石の走りで栄冠を手にした。枠は最内だし、試走も良くないのでスタート先行は絶対条件だった。なんとスタートタイミング01と、フライングぎりぎりの切れだった。勝負に賭ける意気込みが感じられる。大舞台での豊富な経験が、落ち着いてスタート切れた要因の一つと言えよう。その後は、コースを外さず逃げ切った。中盤までは浦田にもチャンスがありそうだったが、完璧な走りでゴールまで押し切れた。