高橋貢が経験の差で栄冠を掴んだ!
伊勢崎で行われたGIIグランプリの優勝戦は、高橋貢が制した。新型タイヤに替わってから間もなく、更に雨が降ってる難走路の特性をいち早く掴み、それを走法に体現した。
0M単騎の渋沢憲司は大きめなコースを通ったがペースは上がらなかった。10Mからは早川清太郎が枠ナリのスタートを見せた。絶好の展開を作ったが、試走タイムが表すとおり道中はそこまで良くはなかった。好スタートを切った高橋が早川を捲る。そこからはブッチぎりの独走態勢に入るかに見えた。しかし、思ったよりペースが上がらない。後ろを走る金子大輔がプレッシャーをかける。しかし、金子も金子で高橋を攻略し切れない。そこで、3番手に付けていた中村が動いた。中村が金子に対し捲り敢行。これが功を奏し2番手に立った。ここから、中村は高橋に攻撃を仕掛ける。外に振ってから切り返そうとしたり、強引気味に突っ込もうとしたが、交わし切るまではいかなかった。結局、高橋がインコースを守り切り1着ゴール。
走路状況のせいなのか、新型タイヤの影響なのか、優勝戦のレースは独特だった。早めに先頭に立った選手がインコースを締めて走ると後続の選手は手も足も出せなくなる。これは今回の優勝戦に限ったことではない。2月から導入された新型タイヤは、これまでの走法では好成績を残せない何かがある。この特性を早めに掴むことが、当面の間は大事になる。
永井、中村は不在でも層が厚い船橋勢!
全国ランク1位の永井大介と2位の中村雅人が直前の伊勢崎GIIに出場しているので、今回の地元開催は不参加。地元の総合戦力はグッと落ちるが、それでもS級、A級、B級と各クラスで層の厚さを見せている船橋勢。強烈な外来は浦田信輔、岡部聡、西村龍太郎あたり。さて、優勝は誰の手に。
地元ランク最上位は、全国3位の青山周平。前走は浜松のSGだったが、なんと予選モレで準決にも乗れなかった。このところやや勢いを欠いているので、久々の地元で動きを取り戻したいところ。他のS級は西原智昭、内山高秀、片平巧、池田政和。片平は浜松のSGを欠場していてレースは久々。西原は、現況は準決までが一杯の状態。内山と池田は前走の川口一般開催で共に優出。内山が7着で池田が6着と、優勝戦の結果は振るわなかったが、その試走では内山が29、池田が30出ていたので、エンジンは心配ないか。
外来勢のS級で最も強力なのは浦田信輔。近況の動きはマアマアで十分戦える状態だし、船橋との相性も悪くない。山陽の岡部聡も状態はマズマズで、ここ何節もエンジンは安定している。人見剛志も切れ味鋭い走りを見せている。滝下隼平はやや低調。それでも、いきなりの一発があるタイプなので要注意。
A級では西村龍太郎が一番勢いがある。今年に入ってから絶好調で全15走中、4着が2回あるだけで他は全て3着以内。1着率も高い。地元では小林悠樹が好調。前々走の川口で完全優勝を決めると、その後の飯塚でも優出した。以前よりハンデは重くなってるが、それをカバーできるだけの機力がある。浜松の遠藤誠も前走の川口でソコソコ良い結果を残しているし、その同期の越智尚寿もようやくエンジンが良くなってきてる。
B級では32期勢の活躍が目立つ。地元の中山光は前走の飯塚で準優勝。それも節を通してオール連対の内容。だいぶ走りに自信が付いてきたようだ。川口の益春菜は直前の地元開催で準優勝。初優勝時よりハンデが重くなっているが、その位置でも通用することを証明した。山陽の長田恭徳も1級車に乗ってから大躍進。優勝戦にちょくちょく顔を出すようになった。伊勢崎の藤本梨恵も好成績を残せるようになってきており、上がり51までだったら出せる状態。地元の片野利沙も前走の飯塚では、だいぶ走りが良くなってきた。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
西原 智昭〔船橋 S-12(28期)〕
内山 高秀〔船橋 S-15(26期)〕
片平 巧〔船橋 S-17(19期)〕
池田 政和〔船橋 S-22(23期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
人見 剛志〔山陽 S-41(28期)〕