S級に好調者はなく、誰にでも優勝チャンスが!
今回はS級選手が11人参加予定だが、そこまで好調な選手はいない。むしろA級選手の方に何人か好調な選手がいる。前回は地元の牙城を守れた川口オート。さて、今回はどうなるか。
S級選手の前走は全て浜松SG。S級の川口の選手で準決まで行けたのは平田雅崇と岩田裕臣。平田の方は準決で7着になってしまったが、5日間シリーズで1着を3本挙げるなど悪くはなかった。岩田の方は3日目に1着があるものの、それほど良くはなかった。ランク筆頭の佐藤裕二は、大きな着こそなかったが納得いく成績ではなかっただろう。中野憲人はオープンでの戦いに苦しんでいた。山田達也は4日目に1着を取ったが、全体としては今一つ。高橋義弘は準決に乗れなかったが、残りの2日間は共に連対。上昇傾向ではあった。どの選手にも言えることだが、今回は一般開催なのでSGの時よりは相手が軽化。現状のエンジンでもソコソコ戦えるかもしれない。
外来勢のS級は船橋から3人、浜松と飯塚から各1人。SGでは池田政和だけがなんとか準決乗り。それでも準決は6着で優勝戦までは進めなかった。しかし、池田は最近エンジンが回復傾向にある。SGでも1着を2本挙げていた。今回の川口バンクは元々、相性のいい走路なので今回は活躍が見込まれる。西原智昭と内山高秀の近況はやや失速。エンジン大崩れしているわけではなく、あくまで並と言う状態。浜松からは岩科鮮太が参戦。SGではイマイチだった。スタートにやや不安があるのでオープン戦では苦しくなるが、今回のようなハンデ戦なら持ち味の強烈な差しが活きてくる。飯塚からは阿部仁志。阿部も岩科と同様にスタートが甘いので、ハンデ戦の方が向いている。
S級以外で注目なのは広瀬勝光。前回の地元開催で完全優勝を決めた。A級のみによる初日から全て0オープン戦といる特殊な開催だったが、全て1着での優勝は大したモノ。開催の間隔も空いていないので、勢いそのままに今回乗り込める。その2つ前の開催になるが、川口の一般開催で優勝戦まで進んでいた福村唯倫にも注目。レース間隔は空いているが、同じ川口走路でのレースなのでアドバンテージはある。早船歩は浜松SGで大活躍を見せた。準決を1着で突破すると、優勝戦でも4着に食い込んだ。優勝戦では不利があったので、それがなければもっと良い着が取れていたかもしれない。こういったキッカケで波に乗れる選手なので、初日の動向から目が離せない。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-26(24期)〕
中野 憲人〔川口 S-28(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-33(29期)〕
平田 雅崇〔川口 S-36(29期)〕
西原 智昭〔船橋 S-12(28期)〕
内山 高秀〔船橋 S-15(26期)〕
阿部 仁志〔飯塚 S-38(29期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-45(29期)〕
地元勢の層が厚く、その牙城を固守する!
今回参戦予定のS級選手は14人。その内、地元勢が9人と一番多い。先のSGで活躍した好調な選手もいるので、外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。
地元勢で一番注目なのは藤岡一樹。浜松のSGでは予選中から安定した成績を残して優出。その優勝戦でも1回は先頭に立つ走りを見せていた。被害などがあってやや不運な形になったが、それでもSGの優勝戦で3着に入った事は誇れる。そのSGの前まではややスランプに入っていたが、SGから車を乗り換えた。これが大正解で、藤岡らしいスタート力とスピードが戻ってきた。SG制覇も完全に視野に入った今では、一般戦なら優勝候補に挙げられる。
他に地元勢で調子がいいのは浜野淳。浜松のSGではオール連対で優出した。優勝戦は攻め焦ってしまい反則を取られてしまったが、スタートやエンジンはかなり良かった。来期のランクでは、山陽で1位が決まっている。かつてのような輝きを取り戻すべく、快進撃を見せて欲しい。SGで優勝戦までは進めなかったが、岡部聡もエンジンは高い位置で安定している。同じく、佐々木啓や岩崎亮一などもSGでは大きな着がなく、高い安定感を示していた。逆に、やや不安残りなのは人見剛志や角南一如、松尾啓史あたりか。いつもの動きではなかったので、地元に帰って整備で立て直したいところ。現在、山陽でランク1位の前田淳は、浜松のSG2日目に落車してしまったが、その直後の3日目で1着が取れているようにそれほど心配はなさそう。
外来で注目なのは浦田信輔。浜松のSGでは準決で3着になってしまい、優勝戦には進めなかったがエンジン的には悪くなっていない。今回も強烈な追い込みを見せてくれる。田中茂も同様に、悪い状態にはないので力強い仕掛けを決めそうだ。久門徹はSGではソコソコだった。その前の地元GⅠでは大活躍していたので今回も楽しみ。船橋からは新井恵匠が参戦。浜松のSGでも好スタートを決め、存在感を示していた。まだまだ成長の余地があるので、今後を見守りたい選手。
S級以外では西村龍太郎が好調キープ。今年に入ってからの成績は秀逸。ほとんどのレースで3着以内、それも1着が多い。GⅠを獲っていた頃の鋭い突っ込みが戻っている。後ろから追うレースになっても大丈夫だろう。また、現在はA級にランクされているが、笠木美孝や加賀谷建明も優勝戦まで進める力がある。
各地のレース場を沸かせている32期勢も注目したい。特に小栗勝太は直前の飯塚開催で嬉しい初優勝。同期の中ではスタートが早いことも分かった。他にも長田恭徳、鈴木宏和らは完全に1級車の特性を掴んでいる。岡谷美由紀にしても1級に乗り替わってからタイムが出るようになった。
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主な出場予定選手
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前田 淳〔山陽 S-11(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-13(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-16(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-19(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-8(26期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-43(30期)〕