GⅡ川口記念開幕!
今回のGⅡは外来のS級選手の参加が少なく、地元勢にもチャンス十分。3日目の準々決勝戦には、4種類の血液型別に、初日と2日目の得点上位16名ずつが勝ち上がる。やや変則的な勝ち上がりはGⅡ開催の醍醐味と言えるだろう。
シリーズの中心となるべくS級勢の動向を追ってみる。
地元ランク最上位は若井友和。前走は船橋のGⅠだったが、エンジン的にはやや下降気味。今回は地元開催なので巻き返しに期待したい。地元の選手で期待できるのは山田達也。前走は船橋の一般開催だったが、そうそうたる優勝戦メンバーを相手に準優勝。エンジン上昇と共に、スタートも良くなってきている。その開催で高橋義弘も優出した。優勝戦は7着だったように、まだまだ完全復活にはいたっていないが、スランプ脱出のキッカケになるか。レース間隔はやや空いているが森且行にも期待。前走は船橋のGⅠで見事優出。優勝戦は7着になってしまったが、GⅠで優出なら悪くはない。佐藤裕二もマズマズの動きを示している。得意の速攻を決めてきそうだ。平田雅崇、大木光、中野憲人は良くも悪くもない状態。鈴木清はやや機力が落ちてきてる。
外来で注目は中村雅人。近況は川口走路で好成績を残している。今年はSGオールスターを制すると、その後の一般開催でもスーパーハンデを克服して優勝している。今、最も得意としているバンクではないか。前走の伊勢崎ナイターでも準優勝するなど、近況の動きも悪くない。
次いで注目は浦田信輔。前走の地元開催は、肝心の準決で雨走路となり力を出し切れなかったが、晴れ走路に関しては全く問題ない走りをしていた。エンジンも高位で安定しているので、初日から激しいレースを見せてくれそう。同地区の田中茂も近況はマズマズ。やはり地元開催で準決の雨はイマイチだったが、晴れは悪くない走りができていた。 他のS級は山陽から藤岡一樹、伊勢崎から田村治郎、浜松から岩科鮮太が参戦するが、近況は一息足りない状態。
A級の中にも注目車は多い。
地元では深谷輝。前走の飯塚では、最終日を勝った以外はパッとしなかったが、その前の節の地元では優勝している。その時のデータがあるだろうから、初日から合わせてくる可能性が高い。田辺誠は前走が飯塚で、27期戦に出ていた。最終日の27期戦では2着に入るなど、活躍が目立っている。エンジン自体もここ何節か安定している。佐藤摩弥もエンジンが安定してきているし、人を抜く技術も上達している。
浜松地区では、関口隆広が前走の地元一般開催で準優勝と、好調を示している。長らく軽いスランプに入っていた笠木美孝も、その開催で久々に優出と復調ムード。飯塚の辻大樹も地元開催で優出し5着。持ち味である素早い攻めが決まっていた。同地区の阿部仁志は成績がまとまっておりエンジン堅調。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕
中村 雅人〔船橋 S-6(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-24(26期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-22(29期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-45(30期)〕
絶好調・永井大介を地元勢が迎撃!
今回は永井大介を中心に充実の船橋勢が浜松に殴り込み。しかし、地元勢も総力で迎え撃つ。他の地区からも好調な選手は多数いるので、楽しみな開催になりそうだ。
今回出場する選手の中で最も勢いあるのが永井大介。前走の地元一般開催で優勝。その前の地元GⅠも優勝。更に、その前の川口一般開催でも優勝と、現在3節連続優勝中。このエンジンのいいところを引き出せている。完全な仕上がりにない状態でも、豊富なレース経験から乗り手の腕で何とかこなしてしまう。エンジンも乗り手もリズムは最高潮と言える。唯一の気がかりは浜松の走路。永井が浜松走路を苦手にしているのは、オートファンの知るところだ。それでも、この流れを味方に、苦手意識が克服されるかもしれない。
他にも船橋地区からは注目選手が多い。西原智昭は現在連続優出中。前々走はGⅠで準優勝もしている。エンジンレベルは高い位置で推移している。今回も爆発的スタートから強気に押し切るレースを見せてくれそう。エンジン上昇と共に、乗り手の捌きも上達しているのは古木賢。近況はメキメキと力を付けている。また、新人・鈴木圭一郎は前走で初優勝はならなかったが、走りはだいぶ安定してきており、これからもどんどん成長していきそう。
地元浜松勢も主戦場で外来に好き勝手にさせるわけにはいかない。
地元でランク筆頭の金子大輔は、本人の実力を考えればまだまだ納得いく状態ではない。しかし、絶不調というわけではなく、ちょっとした事で良くなる可能性はある。木村武之は前走が船橋GⅠだったが、動きはイマイチ。思い切った走りができていなかったが、今回は地元なので整備の方向は掴めているハズ。復帰してからなかなか良くならなかった伊藤信夫だが、前走あたりからようやく良くなってきた。優勝戦まで進んで3着と、復活への足がかりを掴んでいる。佐藤貴也と青島正樹は前走で優出はならなかったが、エンジン的にはソコソコの状態。
S級外来で他に注目は山陽の人見剛志。前走は船橋のGⅠで、肝心の準決は4着になってしまったが、このシリーズでは3勝を挙げている。エンジン的には問題ないので、課題のスタートさえうまくこなせれば上位争いに加わってこれる。
A級の中では、地元の遠藤誠に注目。前走の地元一般開催ではオール連対の成績で、久しぶりに優勝も決めた。今回はハンデ位置の変動もありそうだが、良い流れに乗っているので初日から飛ばしてくるか。
外来のA級では、爆発力ある井村淳一や細野俊介。ハンデ位置を活かして好走できる笠原三義、戸塚尚起。混戦を捌いて行く小林啓二、山崎進らに注意したい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-17(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-26(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
西原 智昭〔船橋 S-40(28期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-38(28期)〕
人見 剛志〔山陽 S-44(28期)〕