飯塚所属の35期。8月18日のデビュー初優勝を飾りました。初優勝への思い、今後の目標や課題、ファンへの想い、飯塚オートについて、色々お話してくださいました。
(取材日:2023年10月8日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
北原:初優勝っていうのは素直に嬉しいですね。完全Vというのもつきましたし。ここまでなかなか上手くいかない時期が長くて、少しずつ良くなってやっと流れが来たという感じ。優勝した時も「何か流れが来てるな」という感覚があったのでそこでしっかり優勝出来たのは良かったです。
AKI:1級車になって、逃げだけではなく捌くという場面も増えてきたと思います。優勝した節も初日は3号車からでしたが感触はいかがでしたか?
北原:初日から感触は良かったです。捲っていける感じもあったので「これだったらいけるだろう!」と思っていました。まだ1級車のセッティングは色々と試している段階ではあるんですが、消音マフラーでのレースも続いていて、だんだんと方向性も見えてきていました。そこが上手くハマってくれた感じですね。
AKI:2日目は雨でしたが、湿走路はどうでしたか?
北原:基本的に地元の雨は好きなので何でもこいという感じ。斑も嫌いじゃないですね。ビビることはないというか、雨はチャンスかなと思っています。周りがグリップを緩めてしまうところでも自分は緩めずいけるというか、滑りに対してそこまで恐怖を感じず車を抑えることが出来るのでグリップ開け開けでいけます。特に飯塚の雨はタイヤが食い付くので良いですね。自信持って突っ込んでいけます。
AKI:準決をクリアして優勝戦。周りにもチャンスと言われたりしませんでしたか?
北原:しましたね。ここがチャンスやぞ!と言われてましたし、自分自身も行くしかないと思っていました。
AKI:試走タイムは3.37。周りとの比較では少し劣勢な感じもありましたが感触はどうでしたか?
北原:準決の時よりもエンジンが軽くなっていて。練習から軽さはあったので試走タイムを見た時は「そうだよなと。」思いました。それでも「あとは気持ちで!」と思ってレースに臨みました。スタートは花元さん(飯塚8期:花元初美選手)と並んでの2号車。先行しないと今の自分じゃ捌けたとしても時間がかかると思っていました。なので「絶対スタート行かないと!じゃないとチャンスを潰してしまう!」と思ってスタートかなり頑張りました!
AKI:やはりベテラン選手は捌き辛いんですね。
北原:そうなんです。自分のレベルだとベテラン選手を捌くのはまだまだ厳しいので「これ、スタート行かないと厳しいぞ」と思って。タイミング自体は遅れてしまったんですが、エンジン的にスタート後に伸び返してくれて1コーナーで捲って先行することができました。
AKI:そこから6周回、いかがでしたか?
北原:無我夢中でした。何も考える暇は無かったですね。自分の力を出し切るしかない、それで捌かれたら仕方ないと無我夢中でしたね。なので、あんまりレースは覚えてないです(笑)基本的に緊張しいで、どんなレースでも緊張してます。特に準決に勝ち上がった時点で凄い緊張してます。だから、普段ニコニコしておかないとずっと怖い顔になっちゃうんです(笑)そこはオンオフしっかり、レース場では集中してます。自分で気持ちを緩める瞬間を作っています。
AKI:無我夢中で走る中、最後の周回では角南選手(山陽27期:角南一如選手)が迫っていましたがどう感じていましたか?
北原:夏場はレース後半に垂れてしまう傾向があって自分でも分かっていました。なので、角南選手の姿が少し見えてコースが小さくなったんですが、音自体はそこまで近くなかったので「とにかく最後の1周回は思いっきり突っ込んで行けるところまで行こう!」という感じでした。最後の最後に一気に後ろの音が聞こえてきたんでグリップ全開で。滑ったら仕方ないと思って思いっきりグリップ開けて行きました。最後は気持ちでいきましたね。
AKI:ゴール線を切った時はいかがでしたか?
北原:とにかくホッとしました。ゴールした瞬間は「やっと終わった!!」という思い。そして、1周回ってる時に「よっしゃ!優勝した!!!」と実感が湧いてきました。周りの先輩や同期が迎えにきてくれた時に実感が増しましたね。いつもの癖でそのままロッカーに戻ってしまいそうになりましたが(笑)
AKI:師匠の井村選手(飯塚28期:井村淳一選手)はどんな反応されてましたか?
北原:すごく喜んでくれました。今までも優出は何度かあったんですが、おやっさんの前で優出するのが初めて。師匠や身内がいる中で優勝できたというのも本当に嬉しかったです。自分はなんでも器用にこなせるタイプではないので、いつでも一生懸命に走って、タイミングが来たらしっかり掴めるように準備しているつもり。そのタイミングが良い感じに重なって自分にチャンスが巡ってきた感じもありましたし、その成果が出て優勝できたことは本当に良かったです。
AKI:その後、ウイニングラン、表彰式と行いましたが振り返っていかがですか?
北原:その時には気持ちも落ち着いて受け答えができました。僕はお客さんに応援してもらってパワーが出るタイプなので、誠心誠意「感謝」の気持ちを込めて答えました。
AKI:"優勝"と一つ区切りとなりましたが、今後の目標は考えていますか?
北原:もちろんSGに出て優勝したいとかはあるんですが、そこを目指すというよりはまずは一走一走、自分が出せる精一杯をしていきたいと思っています。急には速くはならないので。一走一走、車も人間も納得出来るような形でレース臨めるよう頑張っています。
AKI:今の課題はなんですか?
北原:今はハンデが下がって人を捌かないといけないことが増えました。試走タイムは出るようになったんですが、それは1人で走ってのタイム。試走の走りだけでは人を捌けないので、車を内に向けれるように、クリーンなレースが出来るように、綺麗に捌けるようになりたいです。今のハンデだと外だけの捲りじゃきついので、車を内に向けれるように。そうなると技量もですがエンジンを良くする整備力も必要になってくると思うので、レースも整備も大切ですね。
AKI:北原選手はバイク経験者でオートレース界に入ってきましたが今までのバイクとオートレースのバイクは違いますか?
北原:違いますね。基本的な整備とかバイクの作りは似たり寄ったりなのでそこは凄く役に立ってます。ただ、乗り方の面ではモトクロスの名残が残っていて。僕は力でねじ伏せてきたタイプ。それをオートレースでしちゃうと一滑りで終わってしまう。その癖も少しずつ取れてはきたんですが、それでもまだ抜けてませんね。気持ちの面で攻めすぎないように、熱くなるところは熱く、冷静に攻める時は冷静に。気持ちのコントロールも大切ですね。
AKI:モトクロスの経験が滑りへの恐怖心を無くさせてということもありますか?
北原:ありますね。滑ったとしても落車するという感じはありません。そこは対応できるのでロードの経験が活きてますね。ただ、バイク経験がなくまっさらな状態から入った方が良い面もあると思います。それぞれ自分の良いところを活かしていかないといけませんね。
AKI:エンジンの整備面のお話も出ましたが、オートレースのエンジンはどうですか?
北原:こんなに繊細なエンジン他にないですよ。ちょっとしたバネの強さで変わるなんて。コースもシンプルでシンプルゆえにコンマ何秒で大きな差が出る世界なんで、気持ちで1秒縮めるというのは無理ですね。勢いだけじゃ滑ったり、最悪他の選手を落としてしまうこともあります。自分中心では他の人に迷惑をかけるというのは他の競技とはまた違うところだと思います。
AKI:スタートに関してはどうですか?
北原:自分のスタートそこまで悪くないと思います。うまく切れた時は10m前の選手を叩けることもあります。もっと良いセッティングを見つけてさらに上のスタートを目指したいですね。モトクロスとオートレースのスタートの切り方は割と似てるのでスタートの面では有利です。むしろ、モトクロスの方がスタートは複雑。オートは空回りさえしなければしっかり切れるので、モトクロスの経験がスタートでは活きてます。
AKI:最近は地元の後輩とどんどん速くなっていますがどう感じていますか?
北原:最近の2級車のペース早すぎますよ!(笑)自分も調子が良くて試走タイム3.32とベストが出たのに、前の新人(飯塚36期:村瀬月乃丞選手)が3.33と好タイム!びっくりしました。他のレース場の36期も速いですし。けど、それが良い刺激になるし気は抜けません。自分のロッカーの隣にも翼(飯塚36期:浜野翼選手)が入ってきて、どんどん速くなってきてこれからもっと速くなる気しかしないです。おやっさんの滝下さん(飯塚28期:滝下隼平選手)も速いし、翼のお父さん(山陽24期:浜野淳選手)も速いしセンスもありますし。なので、自分も負けないように頑張らないとですね!
AKI:ここまでお話を聞いてると周りの環境がとても良さそうですね!
北原:本当に周りの環境は大きいです。自分のやりたいようにやらせてもらって、話もしやすく、師匠も優しいし。整備も2級車の初めの頃からしっかり教えてもらって、それが今に繋がってると思います。今は自分で考えて扱ってみて、アドバイスをもらって。凄く良い環境です。そのお陰で1級車に乗り替わった後も整備をしてエンジンを出せるようになってると思います。本当に今のロッカー環境には感謝しています。自分に合っている環境、周りの方に恵まれています!後は、自分自身が人と関わるのが好きなんですが、オートレーサーみたいに応援してもらえる職業ってなかなかないと思うんです。普通に生きてて。大画面がある伊勢崎や川口なんかでピットからオッズが分かるところがあるじゃないですか。そこで自分が人気になってるのを見ると「やるしかない!」とめちゃくちゃ気合が入ります。もちろんどんな時も一生懸命ですが、お客さんに助けてもらってる職業で、お客さんの応援がモチベーションになっているので凄く気合が入りますね。インスタでも応援してくれてる人がいるので嬉しいです。自分のSNSやいろんな活動がオートレースを知るきっかけになれば嬉しいですね。
AKI:最近では飯塚オート選手会公式YouTubeの編集にも携わるようになりましたよね!
北原:そうなんです!インスタでやってた事が編集に活きています。YouTubeキッカケで本場に来てもらえるようになれば良いなと思っています。自分はゴルフ、ファン感や記念の告知系を編集しています。ぜひ、選手の素顔を見て下さい!レースではわからない選手の面白い姿が見れます!そして、広めてもらえると嬉しいです!レースも頑張って、YouTubeも楽しんでもらえるように頑張ります!
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
北原:いつも応援ありがとうございます。お客さんがいて、車券を買ってくださる方がいるから僕たちが成り立っています。車券に応えていけるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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成長著しい長田稚也選手。8月29日に行われたGIダイヤモンドレースでGI初優出、初優勝を飾りました!地元の伝統あるレースでのグレード初優勝。表彰式では涙を流しながらの登場となりました。そのダイヤモンドレースを振り返っていただきました。
(2023年9月30日)
インタビュー / AKI
AKI:GIダイヤモンドレースでグレード初優勝おめでとうございます!
長田:ありがとうございます!
AKI:優勝したお気持ちはいかがですか?
長田:嬉しい気持ちと1番はホッとした気持ちが大きいですね。最重ハンデ、34期を引っ張る1人になって、頑張っていかないといけないという思いがあって。周りからも言われたりすることもあったし。他の期のトップはすごい人ばかり。黒川さん(川口33期:黒川京介選手)とか。そんな中、「34期を引っ張っていけるんかな?」と不安があった中で、グレードレースを一本取れたというのは大きかったですね。ダイヤモンドを優勝するまでは自信はなかったし、結果は出てるけど...と悩むことも多かったです。
AKI:意外です!今年の初めから優勝もしていましたし、良い流れできていたので自信がないというのには驚きました。
長田:そうですね。結果は出てたんですけどもっと上を見た時に「SGとか勝てるんかな?」とか思ったり。色々考えましたね。なので、今回の優勝はいろんな意味で大きかったです。自信にも繋がりました。優勝戦は10mのオープン戦と角度はありましたが、「エンジン状態も良く、枠を主張して展開を作っていけば勝てるんだ!」という自信になりました。
AKI:エンジンが良かったというお話ですが、節中は雨で苦労されている印象でした。
長田:そうなんです。乗れないですね(苦笑)前の方が乗れてたと、おやっさん(飯塚27期:城戸徹選手)にも言われます。特に何も変えてないんですがなんか乗れなくなりました。以前1着を取れた感じで行っても次は乗れないとか。難しいですね。いろんな湿走路がありますね。ただ、最近は新走路も増えてグリップを開けて走れるようになったんで少しは走れるようになるかなとは思っています。とにかく雨は練習ですね。
AKI:晴れに関しては安定した着取りでしたが節間通して振り返っていかがですか?
長田:整備日にクランクを買っていて。初日が斑走路で5着。いつもの自分だったら「斑だから晴れを走ってからクランクを替えるか考えよう。」という感じなんですが、なぜかその時は「思い切ってクランク替えます!」と周りに言っちゃって。そこからエンジンは良くなって2日目良走路で1着。全体に上積みがあり、久しぶりに手応えがありました。今年の春前までが良すぎたんでそこを求めていたんですがなかなかそれ以上の結果が出なくなって。新品クランクに替えて「きたぞ、この感じ、懐かしいな!」と良い時の感触になっていました。
AKI:準決も1着でクリアしましたよね!
長田:そうですね。いつもは準決後はエンジンを扱わないかリングを替えるくらいなんですが、ダイヤモンドの時は色々考えた結果「カムやな!」と思って。あの時のエンジンで唯一替えてない部品がカムだったので、「ここで一発上積みするしかない!」と。新品に替えて優勝戦に臨みました。
AKI:優勝戦はまず10mオープンの2枠から。スタートが鍵でしたが良いスタート決まりましたよね。
長田:そうですね!消音マフラーのスタートはしっかり切れてました。いつもは緊張しちゃうんですが、あの時はリラックスできたというか不思議でした。良い緊張感でガチガチでもなく。周りがよく見えてました。初めてのGI優勝戦だったんですが良いメンタル状態で臨めました。10mオープンになって2枠でチャンスだし、ここしかないと思ってはいたんですけど、力み過ぎずリラックスできていました。不思議です。
AKI:トップスタート切ってからの気持ちはいかがでしたか?
長田:岩見さん(飯塚29期:岩見貴史選手)が見えたんですけどなんとか突っ張って「まずは展開作ったぞ!」と思っていました。いつもスタートでやられてるんで先行できて良かったです。
AKI:スタートから8周回先頭を走ることになりましたがいかがでしたか?
長田:いやー長かったですよ(笑)自分のタイプ的に独走タイプではないので長いですね。周回盤は残り3周のところで見ました。その時にもう一回気持ちを入れ直して、周回気にせず限界を超えるくらいの感じで「行け!」と思って走りました。経験値がある人はここから追い込んでくると思っていたんで、守り入らず思いっきり走りました。
AKI:新品のカムの威力はどうでしたか?
長田:レース足が良くなって上積みがありましたね。この新品カム交換なんですが、以前にもしたことがあって。その時もレース足が良くなっていたんです。なので、「あの時、カムを替えて良かったから今回も替えてみよう!」と今までの経験が活きました。最重ハンデで走っているといろんな人と情報交換が出来るし、深い話も沢山聞けるので、一つ一つの話が大切で大きいですね。
AKI:最重ハンデに定着出来てるからこそのお話も多いんじゃないですか?
長田:最重ハンになった頃と今では違いますね。遠征して色んなレース場で色んな話を聞けることもですし、プレミアムカップとかで凄い選手と練習したり情報交換をするといままでにない深いものがあります。
AKI:ダイヤモンドの優勝戦もかなり手応えがある中で臨めた感じですね。
長田:そうですね。エンジンもそうですけど、乗り方を荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)に教えていただいて。体の重心とか、力の抜き方など自分の悩みを言って、色々教えてもらったことを「こうかな?」とやってみながら。凄く分かりやすく教えて頂きました。完璧にできてる状態ではなかったんですが、それも良い方向に向いたし、考え方も変わりましたね。
AKI:有吉選手(飯塚25期:有吉辰也選手)が追い上げてきていましたがどうでしたか?
長田:音はなんとなく聞こえてる気がしたんですが、影が見えなかったので「どうなんだろう?あれ?誰も来ない?あれ?」と言う感じでした。残り1~2周くらいは「もう来る?いつ??」と言う感じ(笑)周回盤見たらダメですね。ドキドキでした。
AKI:優勝を決めた瞬間というのはどうでしたか?
長田:走り切った瞬間は「走り切った~。GI獲れたんだ~。」と不思議な感じ。けど、ゴール直後に有吉さんと荒尾さんと清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)が「おめでとう!」という感じであいさつしてくれて、祝福してくれて、それが涙腺にトドメを刺しましたね(笑)
AKI:大きなガッツポーズも出てましたね!
長田:出てましたね。2回もしちゃいました(笑)東小野さん(飯塚25期:東小野正道選手)に「優勝したら何か考えとけよー!」と言われて。けど、イメージよりかなり大きなガッツポーズになっちゃいました(笑)カッツポーズしながら泣いてました。
AKI:走路を出てロッカーの前で選手が迎えていたと思いますが、その時の気持ちはどうでしたか?
長田:少し涙を流しながら戻ったんですが、ロッカーの前に沢山の選手が集まってくれててそこからさらに涙が「ばーーー。」と出てしまいました。その後の表彰式でも、おやっさんに育ててもらったこととかを考えたらまた涙が出てきちゃって。ステージでの表彰式は初めて。やっぱりお客さんの前で優勝して表彰式では温かい声援を頂けるというのは本当に嬉しかったですね。飯塚のファンの皆さんの前で優勝できるって幸せだなと思いました。
AKI:このオッズパークインタビューを去年の末にもさせてもらったんですが、去年のダイヤモンドはフライング。来年(2023年)はグレードレースでも活躍したいと仰っていました。その言葉通り、しかも地元でのグレード制覇となりました。
長田:今年はずっと「グレードレースで活躍したい!」と言い続けていました。最近思ったのは「口に出して言い続けるって大切なことだな。」と。S級を目指すのはもちろん、グレードを獲りたいと言っていましたが、まさかそれが地元伝統のダイヤモンドレース。今までの歴史に自分の名前を刻めたのはとても嬉しいです。
AKI:S級になれば全てのSGに出れるということも以前お話しされていました。そして、10月からは初のS級!S-17位です!
長田:そうですね。SGに出れず裏開催に出たりと悔しい思いもしてきました。S-17はやりすぎですね(笑)けど、それだけ結果が付いてきたということなので嬉しいですし、頑張って良かったと思います。ただ、ランクは過去の成績なので、このランクを維持するためにここからまた頑張らないとなと思っています。今までは最重ハンのインコースから走っての成績。これから厳しい位置に置かれると思うし、自分の外にいた人が内にいることになって、その人たちを捌いていかないと勝てないんで、この半年もがいて苦しんでいきます。
AKI:飯塚の中で5位ということにもなります。
長田:そうですね。不思議ですね。自分が見て憧れてきた飯塚の選手、その中で5位というのは凄く光栄なことです。
AKI:中村杏亮選手(飯塚33期:中村杏亮選手)とは先輩になりますが、ライバル関係でもあり情報交換をしたりと、とても良い関係ですよね!
長田:杏亮さんの方が全然凄いですけど、付いて行かなきゃと思う先輩です。色々教えてもらいながらやってます。2人で飯塚を引っ張っていける存在になれたら良いですね!
AKI:去年は大きな1年になったと仰っていましたが、今年も飛躍の1年になっていますね。
長田:そうですね。去年があったからこその今年の成績じゃないですかね。去年がベースになって、今年は去年の応用になった1年になってるなと思います。
AKI:今後の目標はなんですか?
長田:このランク、位置の定着。フラットな状態、0mオープンでタイトルを獲りたいですね。その為にはスタートしっかり切らないとですね。なので、今後の課題はスタートが1番だと思います。消音マフラーは安定してきたんですが、通常マフラーのスタートが良くないので改善していきたいです。プレミアムカップの準決はスタートが切れて前を捌けず3着。優出とはならなかったんですが、スタート切れれば0mオープンでも戦えることが分かったので自信になりました。最終的にSG優勝が目標なのでコツコツ頑張っていきたいです。
AKI:お兄さんである長田恭徳選手(山陽32期:長田恭徳選手)とも良くお話されてますよね。
長田:そうですね。ここ1、2年よく話すようになりました。情報交換もですがどうでもいい話もあります(笑)最近は兄ちゃんの車の状態が良くなく、自分が良い状態というのもあったので色々話したり。やっぱ兄ちゃんにも良くなって欲しいので。2人で良い成績残したいし、2人で強くなっていきたいです。ふたりとも良い状態で戦ってみたいですね。この前の川口で特選一緒に走ったんですが、最後は兄ちゃんの得意の差しと気持ちで負けました。次は勝ちたいですね!!
AKI:それこそ、兄弟でGI覇者ですよ!
長田:兄もGI初優出の初優勝。しかも、2、3着が有吉さんと荒尾さんなんです。有吉さんにグランプリの時「兄ちゃんがGI獲った時も2着有吉さん、3着荒尾さんだったんですね!」と言ったら「お前ら~(笑)」と言われました(笑)不思議ですよね。最強兄弟と言われる様にもっと頑張ります。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
長田:今回、GIダイヤモンドレースを獲れて自信になったので、もっと上の舞台で戦えるように。そして、ファンの皆様に喜んでもらえるようなレースをしていきたいと思っています。もっと飯塚オートに足を運んでもらえるよう頑張ります。ぜひ、本場で声援、応援をよろしくお願いします。
(写真は飯塚オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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山陽所属の36期。今年の2月にデビューしたばかりの新人レーサー。美容師からオートレーサーに転向。そして早くもデビュー半年で初優勝を飾りました。デビュー初優勝、今後の課題や目標、オートレーサーへの転向、車名についてなどお話していただきました。
(取材日:2023年9月9日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!初優勝決めたお気持ちはいかがですか?
石田:ありがとうございます!一安心が大きいですね。ゴールした時は凄く嬉しかったんですけど、優勝した!というよりはいつもの1着の感じ。帰って家族に会って実感が湧きました。今まで3回優出して5、3着と勝ててなかったので優勝できて一安心しました。
AKI:エンジンの状態はどうでしたか?
石田:初日の斑、山陽の斑は嫌いじゃないですね。楽しいというか、障害物競争みたいで(笑)一度4着まで下がってしまったんですけど、前を走る選手よりエンジンは悪くなかったし、突っ込みも自分の方が良さそうだったのでそのままついて行って。ミッドは3着に入れば準決に乗れるので「この1人だけは抜かないと!!」という気持ちで走っていました。そうしたら、最後の1~2周で行けるかもと思って思いっきり突っ込んで。濡れているところもあって転けるかもと思ったりもしましたが、ミッドは練習から良かったのでここで勝負するしかないと思いました。なので、エンジンは良かったですね。
AKI:なんだか凄い度胸というか、不安定走路に恐怖心はないんですか?
石田:めちゃくちゃ怖いです。けどここは気合いでグリップ開けて行きました。レース後は前を走る選手に「どうやって捲ったん?絶対濡れてるところ乗ったやろ?」って言われました。「はい、乗りました。」と言ったら「気が狂っとるね(笑)」と返ってきました(笑)
AKI:2日目は良走路でのレースでしたが振り返っていかがですか?
石田:地元山陽の時はエンジン状態が凄く良いです。セットも合わせやすいし、夜になればなるほどエンジンは良くなる感じがします。なので、良走路でもエンジンはずっと良いですね。優勝戦では20m後ろに永島さん(山陽35期:永島潤太郎選手)だったので、ここが1番の敵だなと思っていました。ただ、走り出してからは滑りもなかったし、ペースを乱さなければいけるなとは思っていました。
AKI:優勝戦の試走タイムは3.35とでていましたが、試走の段階から手応えはありましたか?
石田:そうですね、余裕がある3.35だったので何もなければいけるだろうと思っていました。スタートタイミング0.02だったんですが、あの日はかなり張り込んでいきました。永島さんに行かれたらお話にならないと思ったので(笑)僕、基本的にスタートタイミングが16あたりで遅いんですが、優勝戦の日はキメに行きました。どのレースも録画してるんですが、スタートが速い選手はどこで出てるんだろうと思い、再生しては止めてを繰り返し見ていました。その中で、ここだなというのを見つけたので優勝戦の日は自信持ってスタートを切りました。なので、0.02タイミングは狙ってのタイミングでした。
AKI:見事なスタートを決めてからの6周回はどうでしたか?
石田:ミッドは影が見えてしまって、序盤は影が見えてる感じ、多分見えていたんですけど、これ以上やることないし逃げるしかないのであまり色々考えず「とりあえず逃げるだけ!」と思って走っていました。そのまま逃げ切って1着、いつも1着は嬉しいので「やった!1着だ!!」という感じ。その1着が結果優勝だった感じです。どのレースでも1着は嬉しいです。
AKI:優勝して師匠の岩崎選手(山陽25期:岩崎亮一選手)とはお会いできましたか?
石田:はい!この前同じ斡旋になりました。「良かったねー!次は普通開催でも取れたらいいね!」と声をかけてもらえました。
AKI:デビュー半年で優勝できたことに関してはどう感じていますか?
石田:2級車のうちに優勝したいというのは考えていたので、良いチャンスが巡ってきて良かったです。たまたまな部分もあると思いますが優勝できて良かったです。
AKI:消音マフラーも乗る回数が多いですし違和感はないですか?
石田:むしろ消音ばっかり乗ってるので消音だとラッキーって思ってます。その分、通常マフラーのセットはまだ見つけられてないですね。手こずってます。最終日に1着取れたりはするんですがまだ全然です。エンジンも出てないし、コースも風景が違うので狭く感じたり、暑いと滑るし。雨はあんまり得意ではないんですが、通常マフラーだと雨の方が良いかもというところまできてますね。飯塚の雨は滑らないのもあるんですが、セッティングは雨の方が煮詰まってきた感じはします。なので、通常マフラーの晴れセッティングはこれから探していかないといけません。
AKI:優勝してハンデが下がりましたが変化は感じますか?
石田:近況スタートが良いのでそこまで変化は感じないですね。まだ同ハンで並んでないので、並びが出てきたらやることは変わってくるかなと思っています。なので、今のところハンデが下がって苦しいなとはなってないです。
AKI:初優勝を決めましたが、今後の目標などは考えていますか?
石田:普通開催での優勝はもちろんしたいんですが、しっかりやることをやっていれば優勝できると思っていて。まずは一走一走勝つことが優先ですね。どんなレースでも1着を取る。勝たないと勝ち上がれないし優勝もできないので。最重ハンとかSGとか色々ありますが、まずは目の前のレースをどうにかしていかないと上のレベルにはいけないと思っています。あまり"目標"はこれ!と考えてないです。
AKI:今1番の課題はなんですか?
石田:課題しかないですね。整備だったりレースだったり。その中でも1番は人を抜くことですね。栗原(浜松36期:栗原佳祐選手)とかは抜かれても捌き返したりするけど、自分は抜かれたらその着を守ることになるんです。なので抜かれてももう一回やり返せるように、突っ込みで負けないとか開け負けないとか。なので、人を抜き返すことが課題ですね。
AKI:石田選手は元々美容師をされていたと聞きました!
石田:はい!福岡県の小倉で美容師をやっていました。ただ、元々オートレーサーにもなりたくって。母のお腹の中にいる時からオートレース場には行っていて、アンパンマンよりオートレースの方が見ていました(笑)ただ、現実的に考えてということもありましたし、美容師にもなりたかったので美容師になりました。そんな中、24歳の時に"50歳になっても美容師はできるけど、50歳になってオートレースの試験は受けても受からない。チャンスは今しかないな"と思いながらどうしようかなと考えていました。スタイリストにもなっていたしお客さんもついていたので。ただ、親父に「お前オートレーサーはいいんか?」と言われて。さらに、試験の日が10月3日でこの日が祖母の命日。これは受けるしかないなと思いましたね。試験の日が2日だったら受けてないですね、きっと。受けるとなってからは気持ちをしっかり切り替えて。"オートレーサーになる"という気持ちで臨みました。
AKI:飛び込んだこの世界、実際はどうですか?
石田:選手の方に文句なんて言えないです。自分も車券を買って観ていて「そこ!行けよ!」と当時は思っていました。けど今は「そこが行けんのよ!」と思うようになりました。「あの選手下手だなぁ。」とか言ってましたけど、今は自分が1番下手です。自分より下手な選手いないなと思いますね。現実は半端なく厳しいです。ファンとして観てる時は2級車とか興味ないからちゃんと見てなかったんですけど、今は昔の2級車のレースを見たら面白いですね。先輩たちの2級車のレースを見ると凄く勉強になります。永井さん(川口25期:永井大介選手)と中村さん(川口28期:中村雅人選手)の2級車チャレンジとかを見ると半端ないです。どんだけグリップ開けてるの!!?と驚きます。あれは乗ってる人間の違いですね。2級車でもあんな走りが出来るんだと驚かされました。自分も2級車で優勝しましたけど、永井さんや中村さんが2級車で同ハンにいたら絶対勝ててないです。スタート一発でやられます(笑)
AKI:まだ選手になって1年も経ってませんが、ここまで選手になって良かったと感じますか?
石田:なって良かったとしか思いません。こんなにカッコいい競技は他にはないと思っています。いろんな公営競技がありますが、自分は1番オートレースがかっこいいと思っています。好きでなれた選手なので天職です。税金高いとか、国保高いとか思いますけど(笑)後悔は一度もないです。選手になって本当に良かったです。美容師もしてオートレーサーにもなれて人生謳歌してるなと思います。親父の祖父は生きてるんですが、直前まで選手になること言っていなくて。親に言わんでとお願いして、デビュー戦の時に言おうと。なので、いきなりデビュー戦見にきてもらいました。泣いてたそうです。祖父はオートレースが昔から大好きだったので凄く喜んでました。寿命が伸びたと言ってましたね(笑)
AKI:車名の『クリアC』も家族絡みと聞きました!
石田:車名は父方の祖母の名前ですね。祖母が"澄子"という名前。自分は学がないので単純に調べて「澄=クリア」「子=child」、そのままだと文字数がオーバーしちゃうので『クリアC』になりました。なので、僕は2人乗りで頑張ってます。いい走りしないと怒られますね。けど、おかげさまでコケることもそこまでなく、後ろでバランス取ってもらってます(笑)
AKI:おばあさまも喜んでるでしょうね!
石田:いや、怒ってるんじゃないですかね。自分は初孫で凄くおばあちゃんっ子。「危ない危ない、そんなところ行きなさんな、当たる当たる!」って言ってそうです(笑)けど、親父と祖父はオート大好きだから、「あっこはいかな!スタートがもうちょっと!!」と言われます(笑)それでも家族で見て応援してもらえることは嬉しいですね。
AKI:それでは最後に読んでくださってる皆様にメッセージお願いします。
石田:選手としてこれからの人間。ファンの皆様があっての選手なんで、そこを絶対大事に。エンジンが悪くても人間でカバーできるよういっぱい練習して、オールスターに選ばれるような選手になりたいです。"石田のレースは見たいよね"と思ってもらえるような選手を目指して頑張ります。これからもよろしくお願いします。
(写真は山陽オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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川口所属34期の早津選手。今年の2月にデビュー初優勝を飾り、その2節後に二度目の優勝!SGオートレースグランプリでは初のSG出場を果たしました。確実に成長している早津選手。ご自身の手応え、課題や目標、4月に兄の早津圭介選手(浜松36期:早津圭介選手)がデビューし兄弟レーサーになったことなどお話ししていただきました。
(取材日:2023年8月24日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝、そしてすぐに2回目の優勝、おめでとうございます!
早津:ありがとうございます!
AKI:まずは初優勝から振り返りたいと思いますが、車の状態はいかがでしたか?
早津:優勝する前の節にエンジンを載せ替えてセッティングを探り探りだったんですが、大きく扱わずとも動いてくれていました。
AKI:初優勝がかかるレース、レース前のお気持ちはいかがでしたか?
早津:いつも通り走れば大丈夫かなと思っていたのと、ハンデが軽くなっていたので気持ち的な余裕はありました。エンジンも良かったですし。
AKI:初優勝は1号車から逃げの展開でしたが6周回いかがでしたか?
早津:自分のペースで自分のコースを走るだけなので、5日間の中で1番気持ち的に楽な状態で臨めました。レース中盤に泉田さん(川口33期:泉田修佑選手)がきた時はやばいかなと思ったんですが、泉田さんが車を外に振れてる感じがなかったので自分がミスをしなければ大丈夫かなと思っていました。最終周回3コーナーは泉田さんが来ていたんですがあそこは気持ちで抑えて。落車しないように、でも優勝したいのでギリギリの抑えになりました。最後は泉田さんの姿が見えたのでグリップを開けたら少し滑らせてしまったので差されてしまったと思ったんですがエンジンが伸びてくれました。
AKI:ゴールした瞬間の気持ちはいかがでしたか?
早津:最後がギリギリだったので優勝できたか分からなかったんですが、優勝できたと分かった時はホッとしましたね。「良かった~」という感じでした。師匠の相馬さん(川口25期:相馬康夫選手)には「やっとできたね~」といつも通りの感じでした。後は、同期の稚也(飯塚34期:長田稚也選手)や哲也(伊勢崎34期:石川哲也選手)におめでとうと言ってもらえて嬉しかったですね。初優勝はやっと優勝できたというホッとした気持ちが1番大きかったですね。安心しました。焦りとかはなかったんですが、同期が優勝していくのを見て自分ももうそろそろ優勝したいなとは思っていました。割とマイペースなのでそのうちできるだろうと思いながらレースしていました。
AKI:その後、すぐに2回目の優勝を飾りましたが、あの節の状態はどうだったんですか?
早津:あの節はそんなに良い感じというか、まさか優勝できるなんて思っていませんでした。でも、自分のレースが終わった後に雨が降ってきたことが2日くらいあって、今考えたらツキがあった節でしたね。エンジンも載せ替えてから良い状態が続いていたので、少し扱ったくらいで動いていましたし状態はよかったです。載せ替えは正解でした。載せ替える前のエンジンは1年くらい乗っていたんですが、クランクを替えても、なにを替えてもパッとしないというか。載せ替えたエンジンは悪くて下ろした訳ではなく。載せ替えようと相馬さんに言われて載せ替えたら一気に良くなった感じですね。
AKI:二度目の優勝がかかるレース、3号車からでしたが気持ちの面はいかがでしたか?
早津:3号車でも0m並びだったのでスタート行ければ初優勝した時の展開に持ち込めるかなと思っていました。ただ、なんせ準決で清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)が速すぎて、今節は良いとこ2着かなと思っていました。後は、相馬さんも一緒に優勝戦に乗っていたので「相馬さんには負けないように頑張ろうかな!」と思っていました。レース前は、相馬さんは全然意識してない感じだったんですが、レース後は悔しそうにされていたのでやっぱ意識するんだなと思いました(笑)自分は相馬さんと優勝争い出来たらいいなぁと意識していて、4周目くらいまで相馬さんが全然離れなかったんでやばいと思いました。ペースを上げなきゃと思ったんですが自分なりにいっぱいで。抜かれたら仕方ないと思っていたら、最終周回で清太郎さんが来て「やっぱりきたか」と思いました。けど、少し距離があったのでこれなら大丈夫と思って、初優勝の時よりも最後は落ち着いて立ち上がることができました。試走時よりレースの時間帯の方がエンジン合ってましたね。
AKI:ゴールした瞬間はどうでしたか?
早津:逃げの展開はどんなに速い人がいても負けないという気持ちで走ってて、その展開に持ち込めたのでこれなら優勝しなきゃと思っていました。けど、いざゴールした時は「え?まじか。」という感じ。こんなにポンポン優勝できてびっくりしましたね。2回目は驚きが大きかったですね。まさかまさかでした。載せ替えてからは初優勝、優勝そして、記念でも準決に乗れるようになって一気に流れが変わりましたね。エンジンって本当に大切だなとつくづく思いました。
AKI:ハンデが下がりましたが、今のハンデ位置はいかがですか?
早津:やっぱり難しいですね。全然違うというか、展開作りが本当に難しいです。まず同ハンよりスタートで先に行かないと今の自分の実力では捌き返す腕はないです。スタートで枠残して、最重ハンデの選手がくる前に前を抜いていかないといけないんですが、ポンポン捌く腕もないので今は勉強ですね。レース感というか。けど、捌いていくというのがオートレースなので、相馬さんや同期に見てもらって練習してるのでいつかその努力が実ればいいなと思っています。
AKI:SGオートレースグランプリでは初のSG出場となりましたがいかがでしたか?
早津:ロッカーの雰囲気とかは変わらないんですが、練習やレースが始まると全然違いますね。スタートから凄いし、この人の内だったらいつも先行できるからと思っていたら、レースで先行されたりと、勝負どころでしっかり決めてくるところとかで圧倒されてしまってほろ苦いSGデビュー戦になりました。ハンデが厳しくなった分どこまで戦えるかな?という楽しみもあったんですが、結果自分のレベルじゃ何もできないんだなと思いました。スタートからレースから痛感させられましたね。けど、逆に次に繋がることを沢山学べました。スタート切ってからの1コーナーの位置取り、SGのようなスタート体形はあまり経験したことがなかったので、それを6日間できたというのは次に繋がるし、もっと攻めないといけないんだなというのも勉強になりました。
AKI:初優勝、SGなどを経験して、今後の1番の課題はなんですか?
早津:まず1番の課題は捌きですね。スタートで後手踏んでも捌いて連に絡めるようなりたいです。スタートは自分が持っているものを割と安定して出せてるとは思います。なので、スタート後のレース展開作りというところが重要ですね。上手い人はスタートがダメでも自分の展開に序盤で持ってくるので凄いです。特に最重ハンデの外枠の選手は見てて勉強になります。
AKI:今後の目標は考えていますか?
早津:あんまり目標って決めない方なんですが、今聞かれて思ったのはまたSGに出て前回より良い成績を残せるように、リベンジですね。次は連に絡んで勝ち上がっていきたいです。なので、まずはSGに出れるような成績を残せるように頑張りたいです。
AKI:今年は初優勝や初SG出場など充実していますね!
早津:そうですね。今年は色々経験させてもらって本当に充実してます。レベルアップ出来てる年だなと思っています。初優勝してからポンポンハンデも下がって、周りの方にも言ってもらって。今の位置で慣れないことも多いんですが勝ち上がれてる節もあるので少しずつ良くなってるのかなと自分でも思っています。
AKI:今年はお兄さん(早津圭介選手)がデビューしましたがいかがですか?
早津:元々は自分が小さい時から選手になると思っていて。高校生の時に進路を決める際も他にやりたいことがなく、兄よりも先に試験も受けました。兄は試験とかオートレーサーになりたいとか聞いたことがなく。大学に行って就職してという感じだったので、試験を受けると聞いた時は「えぇ!?本当に!!?」となりました。就職もしてもったいなくないのかな?と思ったけど「レーサーは夢があるからいいよ!」とは伝えました。元々、一緒にオートレースを見に行っていたんですが、兄は「俺には出来ないなぁ。」と言っていたんです。けど、自分のデビュー戦を見て「俺もやってみたい!」と思って試験を受けたみたいです。なので、まさか兄が選手になるなんて思ってなかったのでびっくりです!今は同じ選手になったので切磋琢磨してお互いに強くなれればいいなぁと思っています。長田稚也みたいなあんな兄弟になりたいです!
AKI:それでは、最後に皆様にメッセージをお願いします。
早津:これからも今まで通り一走一走一つでも良い着を取れるように頑張るので、34期と早津兄弟をぜひ応援してください!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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8月15日に行われた『オッズパークpresents SGオートレースグランプリ』優勝戦。強烈なスタート功者が揃う中、経験値豊富な1枠からスタート残し先頭キープ、そのまま押し切り!去年に続いての連覇となりました。レース後、表彰式では嬉しさを爆発させました!その時のこと、優勝戦のことを振り返っていただきました。
(取材日:2023年8月17日)
インタビュー / AKI
AKI:SGオートレースグランプリ連覇おめでとうございます!
青山:ありがとうございます!
AKI:レース後、表彰式では嬉しさを爆発させてましたね!
青山:そうですね、自然と。嬉しかったし、気取るのも好きじゃないのであんな風になっちゃいました(笑)
AKI:初日から、車は悪くないけど欲の部分でもう少しというお話が上がっていました。
青山:初日から毎日色々とセッティングをしてレースに行っていました。大きく扱ったのは最終日、下回り、メタルの交換。優勝戦が1番状態は良かったですね。試走で乗った体感はそんなに悪くないけど、タイム3.30くらいなんだ、タイムは悪くなっちゃたんだ、という感じ。レース前かけた感じは良くなっていると思っていたので、もう少しタイムが出るかなと思っていたし、周りと比較して他の選手は試走タイムが上がってる中、自分は上がっていなかったので「あら?」という感じ。ハテナでした。
AKI:ただ、なんと言ってもスタートでしたよね!
青山:優勝戦はとにかくスタートと思っていました。スタート行けなかったら終わりだなというのは分かってたから、練習から集中していました。新走路になってからスタートのタイミングが変わったのか、フライングが多かったし、自分自身もいつものタイミングで出るとフライングだなっという感じがありました。グランプリの前の節も感じていましたし、慎重になってましたね。練習では結構フライングを切っていましたし、優勝戦の朝練でもフライングでした。それでも行かないと、という感じでした。
AKI:外にはスタート功者がずらり並んでいましたよね。
青山:かなり(笑)みんなスタートで潰しに来ると思っていたし、2篠原睦選手(飯塚26期)はもちろんですが、特に後輩の3鈴木宏和選手(浜松32期)4黒川京介選手(川口33期)、5鈴木圭一郎選手(浜松32期)。宏和と京介は「絶対先行してやる!」という感じでスタート切るつもりだったと思うからこっちも「負けないよ?」という気持ちで。100%の気持ちで切らないと対抗できない、押さえつけられたら終わりだなと思っていました。
AKI:実際スタート切ってみていかがでしたか?
青山:外は見えたけど意外と行けたという感じでした。完全に行かれると思っていたので残すことができて良かったです。けど、グランドノート(周回ごとの着順)を見ると3番手スタートでそれは悔しかったですね(笑)やっぱり負けてたんだな、1枠で良かったなと思いました。
AKI:スタート後すぐに先頭に立ちましたが、どんな心境でしたか?
青山:何も考えてなかったんですよね。試走の感じもそんなに悪くはないけどタイムは出てなかったしどうなんだろうという気持ち。スタート行かないと終わりだからとにかくスタート1点集中という感じでした。なので、スタート切ってからレースのことは考えればいいかと思っていました。
AKI:スタート切ってからの10周回、いかがでしたか?
青山:グランプリ予選道中の晴れは跳ねがあって。先頭に立ってから跳ねてペースが上がらなかったりしていました。最近は、新型の先ナットが出て跳ねが少なくタイヤの選択肢が広がるということで流行っていたんです。けど、結果的に成績に繋がってるかって考えた時に旧型に戻す選手もいました。グランプリは新型の先ナットでセッティングを変えて乗ってみたり、エンジンと並行で扱っていました。準決まで新型先ナットで行って、跳ねもなく乗りやすいけどなんか違うんだよなぁという感じ。ただ、上がりタイムが良かったから優勝戦もそのまま行こうと思っていました。けど、考えた結果、少し曲がりづらいのが気になって結局旧型に戻しました。新型は良いところもあるんですけど、まだ1年通して乗っていないし寒い時期に出てきたものなので暑い時期はどうなのか、というところもあります。跳ねが少なくフロントの接地感はあるけど車が曲がりづらい感じ。新型は少し違和感があるけど乗りやすさはある、旧型は慣れてるけど跳ねが来るかもしれない、葛藤ですよね。結果、準決とは違う状態、旧型に戻してのレース、不安がありました。
AKI:優勝戦、跳ねはあったんですか?
青山:優勝戦は跳ねがありませんでした!ただ、跳ねないタイヤを使うと滑る。良いタイヤはグリップ力が強すぎては跳ねてしまうので使えない。難しい選択でした。結果、跳ねはなくの乗りやすい状態、エンジンも良く、優勝戦が1番良い状態で臨めました。
AKI:結果はぶっちぎりだったんですが、ビジョンは見ていたんですか?
青山:見たり見なかったり。スタート直後はスピードが上がらないと思っていたので大きいコースでは無く、コースを守りながら走っていました。宏和がいると思っていたので、仕掛けられないように走っていました。その後、走っていたら「あれ?意外と混戦じゃないな。」となって。エンジンの状態もタイヤの状態も良かったので6日間の中では1番楽に走れたし、もう少しペース上げてみようかなと少しだけ余裕を持って道中は走れていました。残り5周と見えた時に気持ちを入れ替えて「よし、もう1レースだ!」という感覚で行きました。そしたら結果ペースも良く後ろを突き放すことができました。今回の優勝戦はレースをコントロールできてるような、レースが良く見えているような。今年1ベストな状態で臨めました。あ、そうだ。レース前に膝当てが壊れて。検査に出したら「膝当てが折れてます。」と言われたんです。なので、バタバタ直して。これも不安要素でしたね。「大丈夫かな?」って。意外と気にしない方なんですが、かなり急だったし「このタイミングで?」となりました。いざ試走に行ったら「違和感はないかな。普通に乗れたし。」という感じ。まあ大丈夫かな。レース前にかなりバタバタして周りにも迷惑かけたんで優勝することが出来て良かったです。
AKI:ゴールの後、何周かするところで喜びを表現されていましたし場内盛り上げていましたね。
青山:とにかく嬉しかったんです(笑)やっぱり地元ということもありますし。後は、準決で地元が勝ち上がっていないのを見て「なんとか優出しないと。」と思っていました。行くしかないと。結果優出できて良かったです。ただ、寂しさはありましたね。地元一人かぁって。どこの優勝戦に乗っても、貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)や清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)など、誰か一緒に乗っていたので「なんか寂しいな」って。今まで気づかなかったけど。そんな状態で自分が行かなきゃと思っていたので優勝できて良かったですし、今年に入って思ったように乗れていなく、自分の中ですごくモヤモヤした部分がありました。そんな中で、徐々に上向いてきて、このグランプリで優勝できたことは本当に嬉しかったですね。頑張ってきたことが報われた気がしたし、地元だし、色んなことがあったので嬉しさが出ちゃいました。後は、若い子も速くなってきて勢いに飲まれそうだけど、ここで踏ん張んないと、と思っていたので勝てて良かったです。いつか負ける時がくるし、今も負けることはあるんですが、今回の開催で若い子からたくさん刺激をもらったし、先輩の踏ん張ってる姿とかも見て、得るものがありました。スタートに関して切れた時は自分では1番速いと思っていたけど、ちょっと負けてるかもなと感じたので今後スタートも研究していかないとなと思いました。これから記念も続くので安定して走れるようにしたいですね。
AKI:それでは最後にメッセージをお願いします。
青山:地元優出は一人で寂しかったんですけど、地元での声援を受けて場内も盛り上げてもらえてすごくありがたかったです。今後も期待してもらえるように、期待に応えられるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(一部写真は伊勢崎オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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