8月15日に行われた『オッズパークpresents SGオートレースグランプリ』優勝戦。強烈なスタート功者が揃う中、経験値豊富な1枠からスタート残し先頭キープ、そのまま押し切り!去年に続いての連覇となりました。レース後、表彰式では嬉しさを爆発させました!その時のこと、優勝戦のことを振り返っていただきました。
(取材日:2023年8月17日)
インタビュー / AKI
AKI:SGオートレースグランプリ連覇おめでとうございます!
青山:ありがとうございます!
AKI:レース後、表彰式では嬉しさを爆発させてましたね!
青山:そうですね、自然と。嬉しかったし、気取るのも好きじゃないのであんな風になっちゃいました(笑)
AKI:初日から、車は悪くないけど欲の部分でもう少しというお話が上がっていました。
青山:初日から毎日色々とセッティングをしてレースに行っていました。大きく扱ったのは最終日、下回り、メタルの交換。優勝戦が1番状態は良かったですね。試走で乗った体感はそんなに悪くないけど、タイム3.30くらいなんだ、タイムは悪くなっちゃたんだ、という感じ。レース前かけた感じは良くなっていると思っていたので、もう少しタイムが出るかなと思っていたし、周りと比較して他の選手は試走タイムが上がってる中、自分は上がっていなかったので「あら?」という感じ。ハテナでした。
AKI:ただ、なんと言ってもスタートでしたよね!
青山:優勝戦はとにかくスタートと思っていました。スタート行けなかったら終わりだなというのは分かってたから、練習から集中していました。新走路になってからスタートのタイミングが変わったのか、フライングが多かったし、自分自身もいつものタイミングで出るとフライングだなっという感じがありました。グランプリの前の節も感じていましたし、慎重になってましたね。練習では結構フライングを切っていましたし、優勝戦の朝練でもフライングでした。それでも行かないと、という感じでした。
AKI:外にはスタート功者がずらり並んでいましたよね。
青山:かなり(笑)みんなスタートで潰しに来ると思っていたし、2篠原睦選手(飯塚26期)はもちろんですが、特に後輩の3鈴木宏和選手(浜松32期)4黒川京介選手(川口33期)、5鈴木圭一郎選手(浜松32期)。宏和と京介は「絶対先行してやる!」という感じでスタート切るつもりだったと思うからこっちも「負けないよ?」という気持ちで。100%の気持ちで切らないと対抗できない、押さえつけられたら終わりだなと思っていました。
AKI:実際スタート切ってみていかがでしたか?
青山:外は見えたけど意外と行けたという感じでした。完全に行かれると思っていたので残すことができて良かったです。けど、グランドノート(周回ごとの着順)を見ると3番手スタートでそれは悔しかったですね(笑)やっぱり負けてたんだな、1枠で良かったなと思いました。
AKI:スタート後すぐに先頭に立ちましたが、どんな心境でしたか?
青山:何も考えてなかったんですよね。試走の感じもそんなに悪くはないけどタイムは出てなかったしどうなんだろうという気持ち。スタート行かないと終わりだからとにかくスタート1点集中という感じでした。なので、スタート切ってからレースのことは考えればいいかと思っていました。
AKI:スタート切ってからの10周回、いかがでしたか?
青山:グランプリ予選道中の晴れは跳ねがあって。先頭に立ってから跳ねてペースが上がらなかったりしていました。最近は、新型の先ナットが出て跳ねが少なくタイヤの選択肢が広がるということで流行っていたんです。けど、結果的に成績に繋がってるかって考えた時に旧型に戻す選手もいました。グランプリは新型の先ナットでセッティングを変えて乗ってみたり、エンジンと並行で扱っていました。準決まで新型先ナットで行って、跳ねもなく乗りやすいけどなんか違うんだよなぁという感じ。ただ、上がりタイムが良かったから優勝戦もそのまま行こうと思っていました。けど、考えた結果、少し曲がりづらいのが気になって結局旧型に戻しました。新型は良いところもあるんですけど、まだ1年通して乗っていないし寒い時期に出てきたものなので暑い時期はどうなのか、というところもあります。跳ねが少なくフロントの接地感はあるけど車が曲がりづらい感じ。新型は少し違和感があるけど乗りやすさはある、旧型は慣れてるけど跳ねが来るかもしれない、葛藤ですよね。結果、準決とは違う状態、旧型に戻してのレース、不安がありました。
AKI:優勝戦、跳ねはあったんですか?
青山:優勝戦は跳ねがありませんでした!ただ、跳ねないタイヤを使うと滑る。良いタイヤはグリップ力が強すぎては跳ねてしまうので使えない。難しい選択でした。結果、跳ねはなくの乗りやすい状態、エンジンも良く、優勝戦が1番良い状態で臨めました。
AKI:結果はぶっちぎりだったんですが、ビジョンは見ていたんですか?
青山:見たり見なかったり。スタート直後はスピードが上がらないと思っていたので大きいコースでは無く、コースを守りながら走っていました。宏和がいると思っていたので、仕掛けられないように走っていました。その後、走っていたら「あれ?意外と混戦じゃないな。」となって。エンジンの状態もタイヤの状態も良かったので6日間の中では1番楽に走れたし、もう少しペース上げてみようかなと少しだけ余裕を持って道中は走れていました。残り5周と見えた時に気持ちを入れ替えて「よし、もう1レースだ!」という感覚で行きました。そしたら結果ペースも良く後ろを突き放すことができました。今回の優勝戦はレースをコントロールできてるような、レースが良く見えているような。今年1ベストな状態で臨めました。あ、そうだ。レース前に膝当てが壊れて。検査に出したら「膝当てが折れてます。」と言われたんです。なので、バタバタ直して。これも不安要素でしたね。「大丈夫かな?」って。意外と気にしない方なんですが、かなり急だったし「このタイミングで?」となりました。いざ試走に行ったら「違和感はないかな。普通に乗れたし。」という感じ。まあ大丈夫かな。レース前にかなりバタバタして周りにも迷惑かけたんで優勝することが出来て良かったです。
AKI:ゴールの後、何周かするところで喜びを表現されていましたし場内盛り上げていましたね。
青山:とにかく嬉しかったんです(笑)やっぱり地元ということもありますし。後は、準決で地元が勝ち上がっていないのを見て「なんとか優出しないと。」と思っていました。行くしかないと。結果優出できて良かったです。ただ、寂しさはありましたね。地元一人かぁって。どこの優勝戦に乗っても、貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)や清太郎さん(伊勢崎29期:早川清太郎選手)など、誰か一緒に乗っていたので「なんか寂しいな」って。今まで気づかなかったけど。そんな状態で自分が行かなきゃと思っていたので優勝できて良かったですし、今年に入って思ったように乗れていなく、自分の中ですごくモヤモヤした部分がありました。そんな中で、徐々に上向いてきて、このグランプリで優勝できたことは本当に嬉しかったですね。頑張ってきたことが報われた気がしたし、地元だし、色んなことがあったので嬉しさが出ちゃいました。後は、若い子も速くなってきて勢いに飲まれそうだけど、ここで踏ん張んないと、と思っていたので勝てて良かったです。いつか負ける時がくるし、今も負けることはあるんですが、今回の開催で若い子からたくさん刺激をもらったし、先輩の踏ん張ってる姿とかも見て、得るものがありました。スタートに関して切れた時は自分では1番速いと思っていたけど、ちょっと負けてるかもなと感じたので今後スタートも研究していかないとなと思いました。これから記念も続くので安定して走れるようにしたいですね。
AKI:それでは最後にメッセージをお願いします。
青山:地元優出は一人で寂しかったんですけど、地元での声援を受けて場内も盛り上げてもらえてすごくありがたかったです。今後も期待してもらえるように、期待に応えられるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(一部写真は伊勢崎オートSNSより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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