
*13日(日)高知 第6R『第41回二十四万石賞』 1900m 18:15発走*
高知の重賞戦線は層が厚く、群雄割拠の戦国時代という印象ですが、ここはプリフロオールインが久ぶりに重賞制覇のチャンスだと思っています。
1400mに距離短縮してなかなかリズムに乗れないレースが続いていましたが、マイルに距離を延ばして復調気配。
結果的には高知三冠路線の高知優駿や黒潮菊花賞でぶっちぎった1900mが合っているのではないかと考えています。
打越調教師のお話では、状態もどんどん上がっているとのこと。
ハナにこだわることもなくなったし、スムーズに自分のリズムで先行できれば後半もいい脚を使ってくれると思います。
対抗は強烈な末脚が武器のニクソンテソーロ。
御厨人窟賞では最後方から直線グイグイ伸びて1着同着、続く黒船賞でも上がり最速の末脚で4着に追い込みました。
金沢の加藤翔馬騎手とのコンビが合っているし、ここもあの末脚は脅威です。
ティアップエックスは初の重賞挑戦だっただるま夕日賞で、ユメノホノオを抑えての勝利!道中は内々、勝負所からは間を縫ってロスなく立ち回った岡騎手のエスコートが光りました。
JRA未勝利から高知に移籍して着実に力を付けているので、今回も注目しています。
ロッキーサンダーは前走プリフロオールインと僅差の2着。距離延長も歓迎なタイプでここも侮れません。
高知移籍4戦目となるエスポワールガイ、気分良く逃げたらしぶといグッドヒューマーまで。
◎3、プリフロオールイン
〇6、ニクソンテソーロ
▲7、ティアップエックス
△1、ロッキーサンダー
△4、エスポワールガイ
△9、グッドヒューマー
*8日(火)名古屋 第11R『第65回東海桜花賞』 2100m 19:55発走*
昨年はアナザートゥルースが10歳にして快勝し、古豪健在の力を見せつけた東海桜花賞。年々レースレベルが上がっている印象で、今年はさらに強力なメンバーが集まりました。
イヌワシ賞を圧勝したヒロイックテイル、昨年の勝ち馬アナザートゥルース、そして東海の大将となったフークピグマリオンの三つ巴と見ていますが、その中でもヒロイックテイルを本命にしました。
高知移籍初戦の名古屋グランプリで2着に入って度肝を抜かれましたが、もともとはJRAオープン勝ちの実力馬なのでそのくらい走ってもまったく不思議ではないんですよね。
地方馬同士のイヌワシ賞では格の違いを見せて大差圧勝、レコードのおまけつき。
ダートグレードでも勝負になる力の持ち主で、今回のメンバーに入っても力上位でしょう。
今回は休み明け、船橋への転厩初戦となりますが、名古屋グランプリで結果を出しているコースですし、ここは先行からの粘り込みを期待しています。
対抗はアナザートゥルース。
10歳の昨年もこのレースを勝ち、道営記念はベルピットに迫っての僅差2着、名古屋大賞典は0.3差の5着と、衰えを感じさせない走りです。
今回は11歳初戦になりますが、長くいい脚が使えるこの馬にぴったりの舞台。
今年も好レースをしてくれると思います。
フークピグマリオンは姫路遠征でオディロンに負けたものの、オディロンもJRAオープンの実力馬ですから悲観することはありません。
地元の大将として、遠征馬たちを迎え撃って欲しいです。
以前に比べると破天荒さもだいぶ薄まったというか、馬体重も増えてどんどん成長している印象です。
このメンバー相手にどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
ヴェルテックスは地方移籍後なかなか勝ち切れませんが、2021年の名古屋グランプリを勝った実績馬。
近走もそれほど負けていないですし、堅実に走ってくれるのではないでしょうか。
アンタンスルフレは最内枠に入り、思い切った逃げが見られるかもしれません。
小杉騎手と名コンビのプラセボ、ロングスパートがハマれば怖いメルトまで。
◎9、ヒロイックテイル
〇11、アナザートゥルース
▲12、フークピグマリオン
△6、ヴェルテックス
△1、アンタンスルフレ
△4、プラセボ
△2、メルト
引き続き4月デビューの106期生をご紹介します。
◆小谷哲平(こたに・てっぺい)
兵庫:新子雅司厩舎
出身地:兵庫県
騎手を目指したきっかけ:自分の体を活かし、夢を与えられるようなスポーツ選手になりたいと思ったからです・
目標とする騎手:小谷周平騎手
目標:兵庫の新人最多勝利記録を更新し、兵庫の三冠を勝てるような騎手になりたいです。
(お父様である小谷周平騎手の背中を追いかけ、いよいよ騎手デビューです。勝負服は自分の好きな赤を入れ、水色は新子調教師と相談して決めたということで、黄色一色の周平騎手とはまったく違うデザインを選びましたね。早々に親子共演が楽しみです)
◆米玉利燕三(よねたまり・えんぞう)
兵庫:森澤友貴厩舎
出身地:兵庫県
騎手を目指したきっかけ:父が厩務員で、中学1年生の時に父が担当している馬のレースを見たのがきっかけです。
目標とする騎手:鴨宮祥行騎手
目標:僕がレースに乗って負けたなら仕方ないと思ってもらえるような騎手になりたいです。
(お父様が厩務員ということで、小谷哲平騎手と同じく競馬サークルで育った米玉利騎手。苗字もお名前もインパクトがありますね。ちなみにお兄様はボートレーサーの米玉利大悟選手です)
◆近藤翔月(こんどう・しょうげつ)
高知:宮川浩一厩舎
出身地:愛媛県
騎手を目指したきっかけ:小学校1年生の時に父と阪神競馬場を訪れた際に、馬に乗ってターフを駆けて行く騎手を見て、その時から騎手を目指しました。
目標とする騎手:宮川実騎手
目標:高知代表として、地方競馬を引っ張る騎手になりたいです。
(勝負服は厩舎カラーの紫に、袖は兄弟子である妹尾将充さんが騎手時代に使用していた柄を継承。素直な性格でアドバイスもどんどん吸収するそうで、宮川浩一調教師は「5年でリーディング争いに食い込めるようになれ」と言っているそうです)
◆長谷川蓮(はせがわ・れん)
佐賀・東眞市厩舎
出身地:宮崎県
騎手を目指したきっかけ:実家が牧場を経営しており、幼い頃から身近に馬がいる環境で育ち、自然と騎手を目指すようになりました。
目標とする騎手:山口勲騎手
目標:父が生産した馬で、九州産馬の重賞を勝ちたいです。
(佐賀は毎年のように注目の新人騎手がデビューしますが、長谷川騎手のバックボーンはこれまた応援したくなるドラマがありますね。技術は相当高いという教官の評価と、兄弟子である山口勲騎手が手塩にかけて指導しているとのこと。デビュー年からの活躍が楽しみです)
◆林悠翔(はやし・ゆうと)
佐賀:鮫島克也厩舎
出身地:福岡県
騎手を目指したきっかけ:小学校高学年の時に初めて両親に競馬場へ連れて行ってもらい、人馬一体の姿に感動し、騎手の恰好良さや競馬のすばらしさに憧れたからです。
目標とする騎手:鮫島克也元騎手
目標:多くの方から必要とされる騎手になりたいです。
(長谷川騎手がMrほとんどパーフェクトこと山口勲騎手の指導を受け、同期の林騎手はキングシャークこと鮫島克也調教師の指導を受けている、というのは2000年代初期のほとパーVSキングシャークを思い出して胸アツです!これからも切磋琢磨して頑張ってほしいです)
*3日(木)園田 第11R『第2回兵庫女王盃』 1870m 16:05発走*
基本的には今年もJRA勢が中心のメンバー構成だと考えます。
ただJRA勢同士でも力は拮抗していて、小回りの園田なのでスタートからの立ち回り一つで順位が入れ替わる難しい一戦になりそうです。
本命にしたのはこれがラストランとなるアーテルアストレア。
昨年は逃げるライオットガールを捉えようとしたものの、惜しくも2着というレースでした。
末脚がしっかりしている馬で、小回りよりも広いコースが向くイメージがありますが、菱田騎手はこの馬の特徴をしっかりと把握しており、早め早めに動いてくるのではないでしょうか。
最内枠に入ってスタートがカギになりますが、長くいい脚を使える馬。
オーナーの意向でフェブラリーステークスでの引退を撤回し、最後に菱田騎手鞍上で、という経緯があり、ぜひとも優秀の美を飾って欲しいです。
対抗は4歳馬テンカジョウ。
マリーンカップは極端なハイペースで展開がハマったという印象がありましたが、JBCレディスクラシック、クイーン賞と古馬相手に続けて3着。
馬場や展開が不問なタイプで、デビューから一度も崩れていないというのは相当優秀です。
佐賀でも結果を出しているので、小回りの園田も問題なくこなしてくれるのでは。
上記2頭の戦いになると考えていますが、先行力のある馬の存在も怖いです。
アンデスビエントはマリーンカップでかなりのハイペースから失速し、その後2戦が奮いませんが、今回は休養明け2戦目となります。
そろそろ本来の力を発揮できるのではないでしょうか。
地元兵庫のサンオークレアは前走初の高知遠征でびっくりするくらい強い勝ち方をして見せました。
タフな馬場の方がより強さを発揮するタイプなのかもしれませんが、あの競馬ができればJRA勢相手でも侮れません。
昨年の勝ち馬ライオットガールは、その後一息の競馬が続いています。
ポンと先手を取ったら昨年の再現もあるかもしれませんが、まずは取消明けなので当日の雰囲気に注目したいところです。
スマイルミーシャは近走勝ち切れていないものの、牡馬相手に兵庫ダービーや園田金盃を勝った逸材。地元の利を活かしてどこまで戦えるかでしょう。
◎1、アーテルアストレア
〇3、テンカジョウ
▲2、アンデスビエント
△5、サンオークレア
△8、ライオットガール
△10、スマイルミーシャ
地方競馬教養センター騎手課程、第106期騎手候補生をご紹介します。106期の10名は、3月26日に2年間の騎手課程を修了し、4月1日付で騎手免許を取得。全国各地の競馬場で、順次デビューしていきます。
◆中山遥人(なかやま・はるひと)
浦和:小林真治厩舎
出身地:東京都
趣味・特技:体操、釣り、水泳、サッカー
騎手を目指したきっかけ:父が競馬好きで、中学2年生の時に父と一緒に乗馬クラブに体験乗馬に行き、乗馬が楽しかったことと、小柄であることから騎手を目指しました。
目標とする騎手:福原杏騎手、室陽一朗騎手
目標:近い目標は早く100勝すること、遠い目標は浦和のさきたま杯を勝つことです。
(小さい頃から水泳や体操をしていて運動神経抜群。教官からの評価は、一生懸命で頑張り屋さんとのこと。早くから活躍が期待できそうです)
◆椿聡太(つばき・そうた)
船橋:山田信大厩舎
出身地:東京都
趣味・特技:競馬観戦、バドミントン
騎手を目指したきっかけ:中学3年生の時に、父に東京競馬場に連れて行ってもらい、目の前を馬が駆け抜ける姿に感動したからです。
目標とする騎手:武豊騎手、坂井瑠星騎手
目標:まずは減量を取ること、ゆくゆくは世界で活躍できる騎手になりたいです。
(身長168.9cmと106期の中では一番の高身長。教官からの技術評価も高く、ダイナミックな騎乗が期待できそうですね)
◆小野俊斗(おの・しゅんと)
大井:宗形竹見厩舎
出身地:滋賀県
趣味・特技:映画鑑賞、卓球
騎手を目指したきっかけ:中学1年生の時にジョッキーベイビーズに出場させていただいた時にとても楽しく、また競馬場で走りたいと思ったからです。
目標とする騎手:笹川翼騎手
目標:まずは減量を取ること、将来的にはダート三冠を勝ちたいです。
(小野さんが出場したジョッキーベイビーズは2019年に行われた第11回大会。1着が佐野遥久騎手(川崎/2024年デビュー)、2着が小野さん、5着が舟山瑠泉騎手(JRA/2025年デビュー)とそうそうたるメンバーでした)
◆杉山海波(すぎやま・みなみ)
大井:岡野尚光厩舎
出身地:静岡県
趣味・特技:乗馬、料理
騎手を目指したきっかけ:10歳の時に初めてテレビで競馬を見て、心が動かされて憧れました。13歳の時に初めて馬に乗った際、想像以上に楽しくて騎手になることを決心しました。
目標とする騎手:笹川翼騎手
目標:日本一調教ができる騎手になり、海外でも経験を積んで勝てる馬を育てる騎手になりたいです。
(勝負服の柄は出身地の静岡県から、富士山をイメージ。富士山のように大きく立派な騎手になりたいという想いを込めたそうです)
◆小笠原羚(おがさはら・れい)
愛知:沖田明子厩舎
出身地:山梨県
趣味・特技:ランニング、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞
騎手を目指したきっかけ:中学2年生の時に騎手という職業を知りました。小さい体格や今まで身に着けて来たことを活かし、アスリートとして活躍していきたいと思ったのがきっかけです。
目標とする騎手:宮下瞳騎手
目標:女性騎手の最多勝利記録を更新できるような騎手になりたいです。
(勝負服は地元山梨カラーの紫と、以前熱心に取り組んでいた駅伝のたすきを取り入れたそう。教官からも沖田調教師からも「とても真面目」という評価。宮下瞳騎手、木之前葵騎手のいる愛知で、成長していく姿が楽しみです)