今回久しぶりに園田競馬場に行って、いくつもの大きな変化を感じました。
まず大きな変化といえば、小牧太騎手の兵庫復帰でしょう!
この日は後半2鞍に騎乗。
パドックに姿を現すと、「小牧さ~ん」「ふとし~」と声援が飛んでいました。
騎乗数を絞っている小牧騎手ですが、その分、勝率や複勝率はとんでもない数字になっています。
馬券を買う側としては、本当に頼もしいですね!
ここ数年で相当数の若手がデビューした兵庫は、これまでとは流れが変わって積極的に動いていく減量騎手が増えた印象ですが、さらにそこへ超大ベテランの小牧騎手が参戦し、レースの流れも一筋縄ではいかなくなりましたね。
これまで以上に白熱したレースが見られて面白いです!
そしてもう一つの大きな変化は女性騎手の存在。
兵庫はこれまで女性騎手が一人もいませんでしたが、2021年に佐々木世麗騎手がデビューし、今年は2人目の女性騎手である塩津璃菜騎手がデビュー。
しかもこの日はヤングジョッキーズシリーズ出場のため、JRAから河原田菜々騎手が騎乗していましたし、第10レースのJRA交流競走では永島まなみ騎手が勝利。
お父様である永島太郎調教師に、「まなみ騎手ご活躍ですね!」と声をかけると、「まだまだですが...ありがとうございます」と嬉しそうでした。
ここでもお父さんの顔が見られてほっこりです。
この日は4人の女性騎手の騎乗ぶりが見られて嬉しかったですし、女性騎手の存在が珍しいものではなく当然の存在になったことがとても嬉しかったです。
ヤングジョッキーズシリーズTR園田第2戦は、超スローペースとなって、1コーナーの入りではかなり折り合いに苦労しているジョッキーが何人かいました。
そんな中で、地元の高橋愛叶騎手が逃げ切り勝ち。ラストは5馬身も突き放す圧勝でした。
2着3着は第1戦と同じく、JRAの橋木騎手と兵庫の長尾騎手。
橋木騎手は今年デビューでまだ初勝利を挙げていませんが、2戦ともに2着と存在感を見せました。
近々初勝利が見られそうですね!
高橋愛叶騎手
「すごく嬉しいです!担当の厩務員さんから『調子いいぞ』と聞いていて、自信を持って乗りました。
1コーナーまでは抑えるのが必死で、向正面で手前が替わった時にこれならと思いました。
人間が無駄な扶助を使ってしまって馬に迷惑をかけてしまいましたが、馬のおかげで勝つことができました。
ファイナルに行けるチャンスが広がったので、次も頑張ります」
と初々しい表情で話してくれました。
ちなみに、勝ったタンバッフェ(坂本和也厩舎)の担当厩務員さんというのが、以前高崎競馬場で一緒に騎手をしていた浅沼傑さんでした!!
「赤見さ~ん」と呼ばれてびっくりしましたが、20年ぶり?でも変わらず元気そうでした。
今は調教師を目指しているとのことなので、新たな夢に向かって頑張る姿を応援したいです!
9月5日(木)、行ってきました園田競馬場!
この日はヤングジョッキーズシリーズ西日本地区の開幕初戦。
出場騎手は12名。
【JRA】
吉村誠之助騎手(2024年デビュー)
橋木太希騎手(2024年デビュー)
高杉吏麒騎手(2024年デビュー)
河原田菜々騎手(2023年デビュー)
大久保友雅騎手(2022年デビュー)
西塚洸二騎手(2022年デビュー)
【地方は全員兵庫所属】
新庄海誠騎手(2024年デビュー)
塩津璃菜騎手(2024年デビュー)
高橋愛叶騎手(2024年デビュー)
土方颯太騎手(2024年デビュー)
山本屋太三騎手(2023年デビュー)
長尾翼玖騎手(2022年デビュー)
地方勢が全員地元所属でのヤングジョッキーズシリーズ開催というのは初では?それだけ近年兵庫でデビューしている騎手が多いということですね!
第1戦は人気を背負った吉村誠之助騎手が勝利。
序盤は内に逃げたい塩津騎手がいて併走する形になりましたが、早めに抜け出して10馬身差の圧勝劇となりました。
2着争いは混戦となり、JRAの橋木騎手が追い込みました。
3着は地元の長尾騎手でした。
レース後は父・吉村智洋騎手がお出迎え。
親子でレースの話をしているのは微笑ましい姿ですね。
吉村誠之助騎手
「勝てて嬉しいです。
このクラスでは能力的に上の馬だと思っていたので、自信を持って乗りました。
序盤は内に逃げたい馬がいましたが、無理に抑えず並ぶ形になりました。
なるべく前に行きたかったので、想像通りのレースができたと思います。
馬がとても強かったです」
吉村智洋騎手に、「嬉しそうですね」と声をかけると...
「そうなりますよね(照笑)。心配もありますけど、勝ったら嬉しいです。いい馬に乗せてもらって、今日は上手いこといきましたね」と話してくれました。
*5日(木)名古屋 第11R『第18回秋桜賞』 1700m 18:00発走*
読売レディス杯では、あっと驚く3着となってしまったハクサンアマゾネス。この敗因をどう見るかがポイントではないでしょうか。
勝ったアンティキティラはその前の兵庫サマークイーン賞の時からあわやの競馬をしており、自分のリズムでスイスイ行けたことが勝因でしょう。
対するハクサンアマゾネスは久しぶりの1500mの速い流れで、追い上げに脚を使ってしまった印象です。最後は内からサーフズアップにも差されてしまいましたし、直線は余力が残っていませんでした。
今回1700mに距離が延びるのはプラス。
ただ昨年のこのレースで惨敗しているように、絶対的な信頼感というのは怪しいところ。
ここは対抗評価に留めたいと思います。
本命は大井から参戦するキャリックアリード。
本来小回りコースで追い込み馬を本命にすることは少ないのですが、ダートグレードで好走が続いている現在、地方馬同士では力が違うのではないかと考えます。
小回りの名古屋でどの辺りから加速できるかがカギになりそうです。
読売レディス杯を鮮やかに逃げ切ったアンティキティラ。
もともと強い馬ですが、5歳の今年はもう一段階パワーアップ。
先行力と粘り腰が増しました。
今回は楽には逃げられないでしょうが、前に行ってしぶとい競馬を期待します。
ブリーザフレスカは前走いい脚でマクッてきました。
前が速くなれば、長くいい脚があるこの馬に展開が向きそうです。
小回りコースで自在な競馬ができるグレースルビーまで。
◎7、キャリックアリード
〇6、ハクサンアマゾネス
▲8、アンティキティラ
△1、ブリーザフレスカ
△10、グレースルビー
*3日(火)盛岡 第10R『第56回不来方賞』 2000m 17:05発走*
伝統の不来方賞が、今年からダートグレード競走に格上げされてパワーアップ。中央地方ともに強力なメンバーが集まりました!!
ここは地元で8戦無敗のフジユージーンに期待しています。
超大型馬で、デビューした頃はゲートをモソッと出てだんだんと加速していく、という競馬スタイルでしたが、経験を重ね、今年に入ってからは返し馬の段階からかなり前向きさが出てくるようになりました。
すべて圧勝、楽勝ですが、1戦ごとに成長が伺える内容で、前走の東北優駿では前向きさの中にも落ち着きが見られました。
今回は一気のメンバー強化。
不安材料といえば、序盤から速いペースのレース経験がなく、揉まれたことがないので、前半どれだけスムーズに追走できるかではないでしょうか。
そういう意味では枠の並びは理想的。
フジユージーンの外隣は追い込み馬だし、早めに被せて来そうなのはタイセイミッションくらいのため、ごりごりに揉まれることはないと考えています。
このメンバーを相手にどんな競馬を見せてくれるか...とても楽しみです!
対抗はサンライズジパングにしました。
久しぶりのダート戦ですが、この馬は二刀流なので特に心配していません。
唯一気になるのは休み明けで今の状態がどうか、というところですが、札幌ダートでしっかりと時計を出しているので、走れる状態にあると思っています。
JBC2歳優駿の時のように、自分から動いていく競馬ができるのは強み。
武豊騎手が騎乗するのも心強いポイントです。
3番手はサトノフェニックス。
前走のレパードステークスでは海外帰りの休み明けということで人気を落としていましたが、先行して僅差2着に粘り、改めて力のあるところを見せてくれましたね。
ここも先行からの粘り込みに期待です。
3連勝中のカシマエスパーダにも注目。
レースぶりがどんどん良くなっているし、前走は雲取賞を勝ったブルーサンに完勝。
ここでもまったくヒケを取らない存在です。
北海道勢2頭も展開次第で上位争いに食い込む可能性はあると思います。
ブラックバトラーは末脚確かなので、速い流れになれば。
パッションクライは前に行って粘るタイプなので、自分のリズムで先行できればでしょう。
タイセイミッションは砂を被るか被らないかでレースぶりが全然違う馬。
揉まれにくい外枠に入ったのは強調材料です。
◎8、フジユージーン
〇7、サンライズジパング
▲1、サトノフェニックス
△4、カシマエスパーダ
△6、ブラックバトラー
△5、パッションクライ
△10、タイセイミッション
3連単フォーメーション
8,7-8,7,1-8,7,1,4,6,5,10 20点