10月1日に園田競馬場で行われた『姫山菊花賞』は4番人気エイシンニシパが勝利。
1番人気だったジンギが2着で、橋本忠明厩舎ワンツー決着となりました。
赤見:まずは姫山菊花賞制覇、おめでとうございます!エイシンニシパは7歳ですが、まだまだ健在ですね。
橋本:ありがとうございます。3歳の頃から毎年毎年重賞を勝ってくれて、本当にすごい馬です。これだけ息の長い活躍が出来る馬もなかなかいませんから。
赤見:橋本先生から見て、エイシンニシパの一番の強さはどこですか?
橋本:とにかく落ち着いているところですね。オンとオフの切り替えがきっちりしていて、普段は余分なことをまったくしないんですよ。
馬房でも調教でも大人しいですし、おそらく新人の厩務員さんでも扱えるくらいの大人しさです。
赤見:姫山菊花賞はJBC指定競走ですが、この後の予定というのは?
橋本:オーナーと相談してから決めますが、大目標は園田金盃と考えていますので、おそらくこのままぶっつけで挑むことになるのではないかと考えています。
赤見:1番人気はジンギでしたが、2頭の力関係というのはいかがでしょうか?
橋本:ジンギも随分成長して力を付けて来てくれましたね。ただ現状ではエイシンニシパや、新子厩舎のタガノゴールドといった、これまで園田を引っ張って来た一線級に比べると、まだこれからだなというのが正直な思いです。
赤見:ジンギはこれからさらに成長が期待出来そうですね。普段はどんな性格ですか?
橋本:これがまたエイシンニシパとは正反対で、かなりやんちゃなんですよ(苦笑)。
最初に来た頃は3人がかりで扱ってもうるさくて、モノになるだろうかと心配したくらいです。
赤見:どんなことをするんですか?
橋本:例えば、自分の馬屋から外に出る時はいきなりキャンターで走り出す、運動場で立ち上がったらそのまま降りてこない...
赤見:立ち上がって前脚を下ろさないとは...。すごい図ですが、腰や後ろ脚が相当強そうですね。
橋本:そうですね(笑)。最近はだいぶ大人しくなって来ましたけど、馬場入り前に乗り替わろうとすると立ち上がるので、追い切り以外は担当厩務員が毎日調教しています。
あと以前はゲート入りに手こずって、だいぶエキサイトしてしまっていたのですが、覆面をしてゲート入りするようになり、ゲートの中で落ち着いていられるようになりました。
これはかなり大きな効果だと思っています。
赤見:ジンギの今後のご予定は?
橋本:オーナーと相談して決めますが、名古屋の東海菊花賞を視野にと考えています。
赤見:初めての遠征競馬ですが、やんちゃなジンギは大丈夫でしょうか?
橋本:そこは心配していません。うちの厩舎は園田ではなく西脇トレセンなので、普段から輸送競馬をしていますし、姫路に行った時も問題ありませんでしたから。
高い能力のある馬なので、このまま順調に成長させてあげられるよう頑張ります。